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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

「和の行事えほんカレンダー」による被災地支援

2011年12月25日 | 震災と復興

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(株)絵本の家が制作した「和の行事えほんカレンダー」

絵本の家の矢野さんから「和の行事えほんカレンダー」を、被災地に贈呈したいという申し出があり、絵本の家の願いを受け止め、旧三陸町内の全小・中学校、子ども園(幼稚園・保育所)等を訪問し、全幼児・児童・生徒に手渡しました。

このカレンダーは、海外向けにつくられた「和」の行事えほん(英語版)をカレンダーにし、二四節気や五節句、行事の豆知識など知っておきたい日本ならではの「こよみ」が英語とローマ字でも表記されており、子どもから大人まで利用できる内容です。加えて、四季折々の110種類のシールが付録でついており、自分の予定をシールすることができる優れものです。

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一月は、おせちが並んだテーブルを囲み、イヌの家族が年賀状を見たり、お年玉をもらったりと新年の雰囲気いっぱいの愛らしい挿絵です。

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越喜来中学校の校長先生に、「和のえほんカレンダー」をお渡ししています。

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綾里小学校の校長先生には、玄関先でお渡ししました。

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越喜来幼稚園・保育所における園長先生へのお渡しです。

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被災し、綾里の仮設住宅に住んでいる人たちにもお渡ししました。仮設住宅に入居している寛ちゃんは、つむぎの家を支えてくださる一人です。

「日々の予定や確認に使えて、とてもいいカレンダーだね」と気に入り、仮設住宅の方々に自ら30部配布してくれました。

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つむぎの家の薪割ボランティアに来てくれた久保井さんは、カレンダーを手に取り、「日本の行事が入っているんですね。古来から伝えられてきた四季折々の行事など、今では忘れられてしまいそうな事がわかり、世代をつなぐカレンダーですね」とすっかりお気に入り。

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つむぎの家に遊びに来ていた綾里っ子たちは、カレンダーを手に取って、「えっ!、学校でもらったこのカレンダー、千田さんが持ってきてくれたの!」とびっくり顔。「どお?このカレンダーは?」と感想を聞くと、

2年生のユウト君は、「みんなの誕生日にシールを張るの」

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6年生のカイト君は、「いろいろ予定を書き入れられるから便利」

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2年生のソウキ君は、「僕はこの中で、9月が大好き」と家族でお月見している挿絵にうっとり。

ソウキ君には、お父さんがおりません。家族がそろっている団らんの絵に心が動かされたのでしょうか。しばしうっとりと眺めていました。

寒さが一段と厳しくなってきたこの時期、「絵本の家」からの心温まる贈り物に、被災地の子どたちの心には、絵本のような「ほのぼのとしたぬくもり」が生まれたようでした。


愛知県の敬子おばあさん ありがとう その2

2011年11月11日 | 震災と復興

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敬子おばあさんからのお雛様を見つめる綾里こども園の園児。

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敬子様からの手作りお雛様に、綾里こども園の園児たちの喜びの写真が届きました。

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綾里こども園は、新地に今年から開設予定でしたが、その場所が津波で流され、旧保育所で学んでいます。

「IMG.pdf」をダウンロード

綾里こども園のお知らせ版「すくすく」で敬子おばあさんからのひな人形が紹介されています。

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津波で家を失い仮設住宅住まいのヒロちゃんです。今年も柿きむきの手伝いに来てくれています。

ちりめんのかわいいお雛様に心癒されますと喜んでくれました。

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家を流され、娘の家で過ごしている93歳のトミおばあさんです。

ちりめん雛を手にとり、両手で抱きしめ、手のひらにそっと包み込みながら「めびな おびな~は、にこにこと~おはなしするよな わらうよな~」と歌を歌いだしました。

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「なんと な~んと よくできてること、きれいだね~」お雛様にうっとりしているトミおばあさん。

愛知県の敬子様が、一つ一つ復興への思いを込めて作ってくださいましたひな人形220個は、綾里小学校と綾里こども園全員と津波で家を流された方の一部にお届けしました。

敬子様 

皆様からの心温まる支援に支えられて、被災地は少しずつですが、元気を取り戻しつつあります。「ほに ほに」(方言)ありがとうございました。

*ちりめんひな人形を作られた敬子様は、「愛知県に住む70歳の敬子おばあちゃん」ということしか分からず、私の友人を通して送られてきたお雛様です。つむぎの家でも一ついただきました。心より感謝申し上げます。


愛知県の敬子おばあさん ありがとう! その1

2011年11月09日 | 震災と復興

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ちりめんのおひなさま(花衣)

愛知県の敬子様(70歳)の手作りお雛様です。

被災した方々を元気にしたいと一つ一つ心を込めた手作りお雛様を220個作り、愛知に住む友人を通してつむぎの家に送られてきました。

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敬子様の思いを子どもたちに伝えたいと思い、被災した綾里小学校の全校児童に配りました。三浦校長先生のご配慮で、お雛様を手にした3年生の様子を取材することができました。

早速、配られた「おひなさま」を袋からだし、お内裏様とお雛様を慎重に並べていました。窓際で校長先生も子どもたちの様子をあたたかく見守っています。

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きれいにならべたお内裏様とお雛様、そして、桃の花を手前にそっと置いた、ホノカちゃんから笑顔がこぼれてきました。

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ホナミちゃんは、お雛様を手に取って、細かいところの手の込んだつくりに驚き、その素晴らしさに感動していました。

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普段、お雛様にはご縁のない男の子たちも、きれいなお雛様にうっとり!

ショウタくんは、「すごーい!、これ敬子おばあさんが作ったの!」とびっくり。隣のナオミちゃんは、やさしく見つめていました。

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終わりに「けいこおばあちゃんありがとう!」と大きな声で感謝の言葉をいただきました。

愛知県の敬子様にこの子どもたちの声をお届けしたいと思います。

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3年生全員が、喜びの気持ちをお手紙に書いてくれました。一部しかご紹介できませんが、あとは敬子様にお贈りします。

本当に手の込んだお雛様です。一つ一つ愛情をこめて世界に一つしかないお雛様を220個も手作りしてくださいました。

敬子様の心温まるご支援を、綾里の子どもたちは、生涯忘れることがないでしょう。


震災後7か月の被災地風景

2011年10月30日 | 震災と復興

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一月半ぶりに被災地を、海岸に向かって早朝散歩してみました。

荒涼とした中に高さ1m程のイチジクの木が目に入りました。津波でなぎ倒されたイチジクの木の、わずかに残った根元から芽を出した、新たな命の芽生えです。

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畑地にするためでしょうか?

瓦礫の撤去から一歩進んで、土に埋もれた陶器やガラスの破片などが掘り起こされ、ところどころに積み上げられていました。

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農地としての活用も広がってきました。

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潮風に強いツワブキは朝日に照り輝き、大地にしっかり根付いていました。

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こぼれ種から芽をだし、生長したと思われるミニトマトが立派な実をつけていました。

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前方の水門近くには、黄色い菊の花が一面に咲き誇る光景が目に入りました。想像を駆り立てられ私の足の運びを促しましたが・・

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水門近くで、懸命に作業をしているおじいさんに会いました。

養殖わかめのブイ(浮き球)と種をつける綱をつなぐ仕事をしていました。

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来月から、海の仕事(わかめの養殖棚を作る)を始めるとのことです。

11月に種付けをして、来年の3月には刈り取る予定の話を聞き、「海の状態は大丈夫なのですか?」と尋ねると、「やってみないとわからない。駄目でもやらなければ進まない」と問題を抱えながらも、歩みだした海に生きる男の心意気を感じました。

菊の花と見間違えたものは、養殖わかめの浮き球で、津波で更地になったあちこちの場所に用意され、海に入る時を待っていました。


森の学習会 「馬(ま)っすぐに岩馬手(がんばって)必ず馬(うま)くいくから」

2011年10月04日 | 震災と復興

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「馬(ま)っすぐに 岩馬手(がんばって) 必ず 馬(うま)くいくから」プロジェクトにより、岩手県沿岸被災地の子どもたちに「笑顔」と「喜び」を願い、森の学習会(10月16日)が企画されました。

学習会の内容は、地駄(じだ)びきと森林インストラクターいわて会による森の体験学習(丸太切りやたたき染め等)です。会場はつむぎの家の山林で予定しています。

*地駄びきとは、山林から木材を運び出す時に馬を使って運び出す、地面を壊さない森にやさしい作業方法です。

昨日は、今月の16日に開催される森の学習会の下見と打ち合わせに馬方の岩間氏と7歳馬「サムライキング」、八丸ご夫妻(牧場経営)、佐藤氏(森林インストラクター)がつむぎの家に来ました。

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サムライキングは山に入る道中、草には目がないようで立ち止まって、おいしそうに雑草を食んでいます。

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木材の伐倒や搬出の場所に向かって、パッカパッカと蹄の音を響かせ歩いています。

筋骨隆々の肉体美です。

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森の学習会の会場に到着しました。

サムライキングは、馬方にすり寄って甘えるようなしぐさを見せ、たくましさの中にもやさしさを感じさせてくれました。

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立木の間や山の斜面、落葉落枝の多い荒れた森でもたやすく移動できるそうです。

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森林インストラクターの佐藤氏が、八丸ご夫妻に山椒の実を口に含んでもらい、木の実の香りや味を楽しみながら学習会の会場を後にしました。

森の学習会当日は、地駄びきの見学だけではなく、馬と触れ合ったり綱引きをしたり、自然体験等、沿岸被災地の子供たちがより元気になる楽しい企画がいっぱいです。秋晴れを願っています。

*打ち合わせ会に「サムライキング」まで下見参加してくれるとは思っていませんでしたが、岩間氏曰く、今日も仕事をして、その足で来られたとのことでした。馬搬の仕事は沿岸地域の利用が多く、馬方が少ないだけに結構忙しいとのことです。遠野から来られた30代の若い岩間氏ですが、馬搬の技術を生かした森にやさしい搬出方法を残していくために「遠野馬搬振興会」を立ち上げ、セミナーを開催し馬搬への関心を深め、後継者を育てようと意気込んでいました。

若者が自分の職業に自信と誇りを持って、生き生きとお話される姿は、何ともさわやかでした。