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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

身近な昆虫たちの命

2011年10月28日 | 生き物

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カマキリの交尾

ナンブアザミの葉かげで、カマキリが交尾をしていました。子孫を残すために、時には共食いもするというカマキリの雌の体は大きいですね。前足を伸ばし、挑戦的な態度でカメラを威嚇しているようです。命をつなぐために必死で生きています。

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使命を果たし、仏になったカマキリ。

ブロッコリーの茎を台座に、座禅を組んで成仏です。成虫では越冬できないカマキリの死の選択、荘厳ですね。

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フキバッタ

ヨモギの茎をしっかりと抱きかかえ、永遠の眠りにつきました。小鳥たちの餌になって、命を循環していくのでしょうか?

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フクラスズメ

成虫で越冬するフクラスズメですが、卵から幼虫、蛹、成虫と寿命をまっとうしたのでしょうか。土壌生物の餌となって、土にかえる日もそう遠くはないでしょう。

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クジャクチョウ

クモの糸に引っかかり、無残にもクジャクチョウの翅だけが残っています。成虫で越冬するクジャクチョウにとっては、まだ生き続けられたかもしれません。

目玉模様で鳥類などの天敵から身を守り、翅を閉じると擬態となって周辺に溶け込み身を隠す知恵も、クモの糸にはかなわなかったようです。

食う、食われる食物連鎖の世界で命をつないでいくための自然界の厳しさを感じます。


ルリボシヤンマに初めて出会いました

2011年10月03日 | 生き物

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ルリボシヤンマ(ヤンマ科) 上が雄で下が雌

昨日、笹薮刈りをしていた時のこと、藪中の羽音に気づきのぞいてみると、交尾したままのルリボシヤンマでした。

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正面からの顔、噛みつかれると痛いです。

足は後足・中足・前足の順に長く、飛んでいるときにはきちんと折り曲げているが、獲物をつかまえた時には、しっかり抱え込むことができます。また足にはたくさんのとげが生え、ざらざらしていて、滑り止めの役目を果たしています。

空中で獲物を捕まえる場面を目撃した時には、早業に驚きました。

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真上から見たルリボシヤンマの雄

美しい色合いと自然の造形美に、胸が高鳴りました。

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ルリボシヤンマの雌

翅を握っていたためにすぐには飛び立てませんでしたが、無事に産卵してくれることを願いお別れしました。

ルリボシヤンマの幼虫は,成長が遅く成虫になるまで2~4年を要し、成虫は、7月中旬頃から羽化し、10月下旬まで見られるそうです。高地の池や湿地に多く生息し、寒冷な気候を好むようですが、標高100m程の沢筋の身近な場所で見られたのは、生息環境に何か変化があったのでしょうか?


裏庭に来たクジャクチョウとコオニヤンマ

2011年09月15日 | 生き物

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クジャクチョウが吸蜜にやってきました。これまでも何どか出会っているのですが、裏庭のお花畑では初めてです。

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翅を開いたり閉じたりしながら蜜を吸っています。

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絶えず翅を動かしながらの、吸蜜行動です。

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翅を閉じ、顔を上げたクジャクチョウ。

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真上から見たクジャクチョウ。

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横から見たクジャクチョウ。

前回は裏羽が真っ黒でしたが、明るい日差しの中では、濃茶褐色の裏羽の複雑な模様がよくわかります。翅を閉じると、樹上や路上に止まっているときは目立ちませんね。

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コオニヤンマ(サナエトンボ科)

複眼が離れ、前羽は細長く、後羽は三角形でやや幅広い。体が大きい割に顔が小さいなどの特徴があります。

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両複眼が離れている。(8/26日、沢筋で出会ったオニヤンマと比較)

オニヤンマに似ていることからコオニヤンマと付くが、オニヤンマ科ではなくサナエトンボ科。

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上部に二つの突起があり、後肢が長い。

ヤンマ科やサナエトンボ科のような大型のトンボの、行ったり来たりの縄張り行動をよく見かけるのですが、葉上にじっとしている姿は、なかなか見られません。早朝の幸運の出会いでした。


コアシナガバチの子育てが終わりました。

2011年09月13日 | 生き物

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7月にコアシナガバチの女王が巣作りを始めてから、1か月間の様子を8月の6日に報告しました。

その後の8/25日の子育ての様子です。巣の形がわからなくなるほどたくさんのコアシナガバチが働いています。(正面から撮影)

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真下から覗くと、幼虫の顔が見えますね。

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9/11日の様子です。ハチも少なくなり、巣の形がよくわかります。(正面から撮影)

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9/11日真下から写しました。

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9/12日の午後、2匹のコアシナガバチが巣から去って行く所を確認後、ハチは一匹もいなくなりました。

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約250の育室がありました。

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横から見たコアシナガバチの巣。

女王バチが巣作りを始めてから2か月ちょっと、ビニールハウスの中で子育てをしていたコアシナガバチですが、働きバチは、せっせこせっせこよく働いていました。比較的おとなしいハチで危険を感じることは全くありませんでした。

今は野菜の害虫もほとんどいなくなり、時々見られるのは、ニジュウヤホシテントウやウリハムシ、ワタノメイガくらいです。直接ハチが狩りをする姿は見ていませんが、キャベツに産卵していたシロチョウの幼虫、アオムシの姿は見えませんでした。ハウスの中でも生態系がうまく機能していたのでしょうか。


クモの卵のう

2011年09月09日 | 生き物

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オオトリノフンダマシの卵のう(8/19日)が、4日後には一つ増えて2つになりました。

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母グモは、日中は葉裏に隠れ身をひそめていますが、夜中に糸を張り蛾などの獲物をとり、朝方は畳んでしまう習性を持ち、クモの糸は食べて再利用するそうです。

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昨日は、卵のうが増え3つになりました。

秋にかえった子グモはそのまま冬をこし、春になると活動を始め次第に大きくなっていくそうです。

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ナガコガネグモの卵のう

ハウスの中のアスパラガスの葉にまぎれて、ナガコガネグモの卵のうが3個ありました。メロンの葉に産み付けた卵のうです。

ナガコガネグモは産卵後約1か月でふ化し,ふ化した子グモは1回の脱皮を済ませた後、卵のうで越冬し、来年の6月上旬に卵のうから出てきて活動を始めるようです。中には卵のうのまま冬越しするのもあるそうです。

自然界の生き物の巧妙さを感じます。