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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

「子ヤギ」が、つむぎの家の仲間入り

2014年07月23日 | 動物

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昨日、生後5か月のメスの子ヤギが、はるばる群馬県のヤギ牧場からつむぎの家にやって来ました。

長旅の疲れも見せずに、車から降り、藁を敷いたヤギ小屋に入ると、まもなく大量のおしっこをしました。「我慢していたのね。」と飼い主だった望月さん。車での移動中はやはり緊張していたようです。

小屋の中で、望月さんに首筋を撫でられ、穏やかな表情でカメラを意識してくれました。


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お腹もすいたようで、牧場で食べていたのと同じ内容の、フスマと小麦やコーンを混ぜた餌を与えると、おいしそうに食べ始めました。


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つむぎの家の代表が、ご挨拶変わりにヨモギの葉を差し出すと、恐れることもなく喜んで食べてくれました。


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ヤギ牧場の望月さんが、ヤギが好きなものを幾つか教えてくれたので、その一つのイタヤカエデの葉を口元に持っていってやると「むしゃむしゃ」と食べつくしました。

これまで、親、兄弟、たくさんの仲間と一緒に暮らしていたメイ(仮称)ちゃんが、遠く離れた三陸で、しかも一人ぼっちでの生活が始まりました。さぞかしさびしい思いでいることでしょう。「メエーメエー」と鳴きながら訴える言葉の意味もまだ理解できませんが、ヤギ牧場の望月さんが教えてくれた飼育マニュアルを基に、たくさんのスキンシップをしながら、つむぎの家の人気者になるように育てていきたいと思います。

名前はまだ決まっていません。とりあえず「メェ~、メー」可愛い声で啼いているので「メイちゃん」としていますが、子どもたちやご近所の方々から募り、今月中にも決めたいと思っています。

”子ヤギの名前募集中!”よろしくお願いします。


ビニールハウスに居座るマムシ

2014年07月21日 | 動物

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7月11日の朝、ハウスの中に、マムシがいることに気づきました。我が家のハウスには、いろんな生き物が同居していますが、

ハウスの中の生き物 http://blog.goo.ne.jp/yukitixyann/d/20120613 マムシは初めてのことです。

「来るもの拒まず」と、ハウスに入るときには、大きな声で「マムちゃん。仕事に来たよ~ 悪さしないでね~」と言葉をかわしてから作業に入ります。時々、ヤマトが不意打ちマムシに咬みつかれた状況がよみがえると「マムちゃん!、ここにいるからね~」と声をだし、人の存在を知らせながらの農作業です。作業を終えると「あと、帰るよ~、留守番よろしくね。」と声掛けをしてハウスを出ます。

そのうちに、ビニールハウスから脱出してくれるだろうと、ヘビが出入りするくらいの出入り口を空けておいたのですが、1週間たっても居座っています。日中、ハウスの中は、30℃~40℃近くまで気温が上がる猛暑、居心地が悪いと思うのですが、何が魅力なのでしょう。

昨年、セロリーの根がことごとく食べられたことがあり、ネズミかモグラのようなものがいるのも事実ですが、マムシがこれらを退治してくれれば、ありがたいと思う反面、ハウスの中で害虫を食べてくれているカエルがマムシに食べられては困ると、いろいろ思いを巡らしています。


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10日経った今朝も、マムシはハウスの中で胴体に頭を載せ、目をつむってのんびりとくつろいでいました。朝は動かないでジッとしていることが多く、夕方は、ハウスの中を動き回っていて、足音や気配に反応して、すぐに茂みに隠れてしまいます。ヘビの中でもマムシは、夜に活動する生き物と言うことを知りました。

マムシを脅かすことをしなければ、マムシは自ら咬みつくことはないようですし、毎日の声掛けに、マムシも慣れてきて、ハウスは安全地帯と思っているのでしょう。

夫にマムシの話をすると、「それは危険なので、生け捕りにしてマムシ酒でも造ろうか」と言っていますが、10日もハウスで過ごしていることを思うと、「それはやめて!」と断っています。でも、ハウスの中に居座って子を産み、10匹も一度に家族が増えてしまったらどうしようと言う不安も頭をよぎります。

今年はマムシが多いようです。5日前の真夜中(2時30分ごろ)に激しく吠えるヤマトに目覚め、外に出てみると、何と犬小屋の傍でとぐろを巻き、バタバタと尾を激しく振っているたマムシがいました。ヤマトは1mほどの距離をおいてマムシに向かって吠えたてていたのです。近頃、動く物にじゃれつくことが多いヤマトも、毒へビと言う認識があるかのように離れてマムシと向き合っていました。

昨年までは、シマヘビが最も多く、次はヤマカガシ、そしてアオダイショウやマムシと言う状況でしたが、今年はマムシとの出会がダントツです。つむぎの家の里山に、ヘビの餌になるカエルなどが増えてきたのは事実ですが、ヘビの天敵であるタカやフクロウはほとんど見ることがありません。夕方に聞こえていたフクロウの鳴き声も4~5年前から途絶えていますし、野鳥の姿も少なくなっています。やはり身近な自然の生態系が崩れてきている証なのでしょうか?。


夏の歌い手 「セミ」

2014年07月19日 | 昆虫

犬のヤマトとの朝の散歩は、時間が来ると玄関先で待っている姿にほだされ日課となりましたが、外出するのが億劫な日もあり、昨日は、少々重い足取りで出かけました。ところが、1時間ほどの散歩で出会ったのは「夏の歌い手・セミ」のオンパレード、いつしか足取りも軽やかに、心弾む散歩になりました。

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まず里山散策路を歩いていくと、目に入ったのは羽化して間もないアブラゼミが、ヨモギの枝につかまって羽ばたこうとしているところでした。6~7年もの長い間、地中で暮らし、ようやく成虫になって大空にはばたくアブラゼミの瞬間です。

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アブラゼミの幼虫の抜け殻。まだぬくもりが残るほどつややかです。

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アブラゼミから3mほど離れたススキの葉の上には、泥だらけになったセミの幼虫がいました。ニイニイゼミの抜け殻です。

アブラゼミ幼虫の葉裏とは違って、ススキの葉表にいました。夜のうちに羽化し、今朝、飛び立ったのでしょう。

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少し山中に入ると、マルバフジバカマの葉に、今度は羽化して間もないエゾハルゼミがいました。葉裏には幼虫の抜け殻が見えています。

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エゾハルゼミの抜け殻。


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散歩を終えて帰る途中の草むらで、「ジージー」と虫の鳴き声が聞こえ、草をかき分けるとヒグラシがいました。

やはり羽化したばかりでしょうか。オスのヒグラシのようです。


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ヒグラシは、夕暮れ時になると「カナカナカナ」と、もの悲しく鳴いています。

まだ、暑かったり涼しかったりと、気温はまちまちですが、本格的な夏日がやってくると「ジージー、チィーチィー、ミーンミーン」と歌の名手たちの大合唱が、里山に響き渡ることでしょう。


小川の夏  「カワトンボ」

2014年07月18日 | 昆虫

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ミヤマカワトンボ(カワトンボ科)オス

川沿いの林道を散歩すると、ひらひらと優雅に舞うミヤマカワトンボの姿が目につく季節を迎えました。

ミヤマカワトンボは、日本最大のカワトンボで赤褐色の翅に幅の広い濃色帯が入っています。腹部は、青味がかった金属光沢色で、太陽光線の当たり具合で微妙な色の変化が見られます。

腹部を上にして止まる姿は、気品に満ちあふれ、うっとりしました。


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ミヤマカワトンボ(カワトンボ科)メス

ミヤマカワトンボのメスの翅の色は薄い褐色で、白い縁紋があります。腹部は薄い銅色で、オスほど光沢はありません。

オス、メスともに、川べりの葉上で朝の日差しをいっぱいに浴び、水辺の夏を謳歌しています。


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こちらはニホンカワトンボのオスです。翅を閉じたままですが翅には赤い縁紋が見えています。


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ニホンカワトンボのメス。

翅の縁紋は白く、腹部は赤銅色で、オスよりずんぐりしています。

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橙色系の翅をもつカワトンボ。

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カワトンボのヤゴ。

川をのぞくと、ヤゴを始め、カゲロウやカワゲラ、ヘビトンボの幼虫などの水生昆虫が見られ、小川は生き物たちの賑わいの季節を迎えたようです。

*ミヤマカワトンボのメスは、水中にもぐって産卵すると言うことです。それは、体中に生えている細かい毛に空気が閉じ込められ、空気の膜に覆われた状態をつくり、水の中でも呼吸することができるからだそうです。

いつの日か、ミヤマカワトンボの産卵の様子を目にしたいものです。


アオバセセリの巣(幼虫)

2014年07月15日 | 昆虫

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アオバセセリ(セセリチョウ科)

美しいアオバセセリの幼虫との出会いを願っていたところ、ついに会うことができました。(7月3日)

アワブキの葉に切れ込みを入れ、主脈を中心に折りたたんで糸でつづった餃子型の巣で5㎝ほどの大きさです。


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巣を裏側から覗くと、数個の窓があり、その穴から縞模様の幼虫の体が見えていました。

巣の上枝のアワブキには、主脈を残したアオバセセリの食痕が残されていました。


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巣の近くには、2㎝ほどの抜け殻(廃屋)があり、体の成長と共に引っ越した古巣のようです。


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日増しに成長していくアオバセセリの幼虫の観察を続けていたのですが、昨日(午後5時ごろ)は、巣穴からセセリチョウの鮮やかなオレンジ色の顔が見えて目が合い、ドキッとしました。

日中は、巣の中にジッとしていて、天敵から身をまもるために薄暗くなった夕方に餌を食べに外出するようで、今にも這い出しそうな様子でした。

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午後の6時半、再度、幼虫の様子を見に行くと、巣から10㎝ほど離れた場所で、しきりに頭を左右に動かしアワブキの葉を食べていました。

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頭部がオレンジ色に黒い斑点、黒と黄の横縞模様に光沢のある青白紋の入った派手な姿に、魅了しました。


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体をくゆらせ食餌中のアオバセセリ。

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午後の8時に再度見に行くと、巣の中に戻っていました。

巣の先端からはボルド―色の尾部が見えていました。終齢幼虫のようです。

間もなく蛹になり、そして成虫へと変態するアオバセセリの観察をしばらく続けてしてみようと思います。

アオバセセリの成虫  

http://blog.goo.ne.jp/yukitixyann/d/20110608