犬のヤマトとの朝の散歩は、時間が来ると玄関先で待っている姿にほだされ日課となりましたが、外出するのが億劫な日もあり、昨日は、少々重い足取りで出かけました。ところが、1時間ほどの散歩で出会ったのは「夏の歌い手・セミ」のオンパレード、いつしか足取りも軽やかに、心弾む散歩になりました。
まず里山散策路を歩いていくと、目に入ったのは羽化して間もないアブラゼミが、ヨモギの枝につかまって羽ばたこうとしているところでした。6~7年もの長い間、地中で暮らし、ようやく成虫になって大空にはばたくアブラゼミの瞬間です。
アブラゼミの幼虫の抜け殻。まだぬくもりが残るほどつややかです。
アブラゼミから3mほど離れたススキの葉の上には、泥だらけになったセミの幼虫がいました。ニイニイゼミの抜け殻です。
アブラゼミ幼虫の葉裏とは違って、ススキの葉表にいました。夜のうちに羽化し、今朝、飛び立ったのでしょう。
少し山中に入ると、マルバフジバカマの葉に、今度は羽化して間もないエゾハルゼミがいました。葉裏には幼虫の抜け殻が見えています。
エゾハルゼミの抜け殻。
散歩を終えて帰る途中の草むらで、「ジージー」と虫の鳴き声が聞こえ、草をかき分けるとヒグラシがいました。
やはり羽化したばかりでしょうか。オスのヒグラシのようです。
ヒグラシは、夕暮れ時になると「カナカナカナ」と、もの悲しく鳴いています。
まだ、暑かったり涼しかったりと、気温はまちまちですが、本格的な夏日がやってくると「ジージー、チィーチィー、ミーンミーン」と歌の名手たちの大合唱が、里山に響き渡ることでしょう。
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