わくわく活動日記

山本ゆきこ~子どもこそ未来

野々市町学校給食センター視察

2009-12-25 20:49:54 | 視察・研修
 12月24日、石川教育総研として野々市町教育委員会を視察しました。
 野々市町役場は新築5年目ということで、ガラス張りのとてもモダンな庁舎でした。

 初めに、野々市町教育委員会より本町の教育行政について説明を受け、懇談しました。
 野々市町は、人口増に伴い、2年後には『町』から『市』への移行が予定されています。人口密度が3,500人/k㎡と大都会並みで、大学生が多いことからも町民の平均年齢が39歳ととても若く、高齢化率は15%と低く、「若いまち」といえます。核家族、ひとり親世帯の比率が高く、子育て施策や教育施策もそういった実情に対応しなくてはいけとのことでした。

 野々市町は財政が豊かなことから、教育への予算も潤沢であり、うらやましい限りでした。交付金の活用としての文科省基準による学校図書館蔵書の達成割合も86%と高いものでした。
 中学校2校と小学校5校で職員室のエアコンはほぼ完備(金沢は60%位)で、普通教室にも入りつつあるとのことでびっくりしました。
 野々市町では放課後児童クラブは、施設を町が建てて貸す公設であり、民設の金沢から見るとうらやましい限りです。

 野々市町は昭和59年に『平和都市宣言』を採択し、中学校2校では修学旅行は広島への『平和の旅』、平和書道展などの平和学習を続けているとのことでした。

 懇談の後、「HACCP(危害分析・重要管理点)概念を導入した北陸初電化厨房学校給食センター」を視察しました。
 ここでの給食は、「おいしくて温かい」と評判だそうです。保温食缶を使っているため、熱いものは熱く、冷たいものは冷たく食べられるそうです。
 HACCPとは、NASAが開発した宇宙食の安全・衛生管理システムです。調理室は温度・湿度・洗浄度を厳しく管理されちます。入室の際はエアシャワー、床は菌の繁殖の条件である水分を排除したドライフロア。洗浄システム、消毒保管庫、殺菌庫と徹底した衛生管理システムです。
 あまりの徹底ぶりにちょっとした菌に対しても抵抗力がなくなるのでは?と思ったりしました。
 野々市町の中学校生徒の給食費は1食300円。(県の平均)米飯は週に3~4回。
 栄養士さんからは、地産地消に心がけていること、冷凍食品や加工品は成分表や産地を確かめて安全性確保に努めていること、米粉パンを試験導入すること、テストの日は残菜が多いので楽しくなるような献立を考えている、遺伝子組み換え食品ついてはサラダ油ではなく米油を使うようにしているなどの配慮をお聞きしました。

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