わくわく活動日記

山本ゆきこ~子どもこそ未来

木質エネルギーで地産地消をー金沢市民フォーラム

2012-10-16 15:59:34 | 環境・エネルギー
 10月14日(日)、金沢市民芸術村で金沢市森林再生課主催の「木質エネルギー地産地消 金沢市民フォーラム」があり、参加してきました。
 まずはじめに、東北芸術工科大学デザイン工学部 建築・環境デザイン学科准教授 三浦 秀一さん(左端)による「木質エネルギーの地産地消について」と題する基調講演があり、その後、パネルディスカッションがありました。

★大変わかりやすく興味深い内容でした。日本は国土の6割が森林であり、それを活用しない手はないと思いました。EU諸国では木質エネルギーの活用がずいぶん進んでいることを知りました。そういえば、2月にドイツ視察した時も、木質チップを燃焼することで温熱供給と発電を行い、5年で成長する木を計画的に植林していました。

【講演から】
・エネルギーシステムと社会システムの転換
  原発→再生可能エネルギー
  大規模集中型システム→小規模分散型システム
  消費社会→持続可能社会
  経済重視社会→生活重視社会
  中央集権社会→地域主権社会
  企業中心社会→市民中心社会

・北陸電力における家庭の電気使用量の推移ー夏より冬が多い 年間の23%が暖房用電力使用

・節電、エコ家電、人口減なのに、電気使用量が増えるのは?ーオール電化住宅の増加

・住宅で使われるエネルギーの用途構成
 給湯:30% 暖房:43% コンロ:6%・・・熱 8割  照明・家電:21%・・・電気2割

<ヨーロッパの自然エネルギー>
・ドイツの電力は20%が再生可能エネルギーに(2011年原発を上回る)
・デンマークは風力発電が2012年に28%
・EUにおけるエネルギー消費構成2008
 再生可能エネルギー:8%(森林:47% 水力:19% 廃棄物:10% 風力:7% バイオ燃料:7% バイオガス:5% 地熱:4% 太陽:1%) 
・自然エネルギーの利用状況と目標
        2005年実績  2020年目標  森林面積率(日本:64%
 スウエーデン 40%     49%      74%
 フィンランド 29%     38%      76%
 オーストリア 23%     34%      42%
 ポルトガル  21%     31%      37%

<原発から自然エネルギーで雇用と経済はどうなるか?>
・オーストリア シュタイマルク州森林組合試算
 石油・ガス暖房:9人 バイオマス暖房:135人

・人口10万人の町における家庭の灯油使用:3万世帯分 年間30億円
 石油経済:27億円海外流出 森林エネルギー経済:町内30億円

・地域でエネルギーを作れば地域の雇用も生まれる。
 再生可能エネルギーは土地が資源。農業・林業・漁業のビジネス転換。
 市民はエネルギーの消費者からエネルギーの生産者に転換。

 地方はエネルギー自立できる。自然エネルギーは地方のもの。

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