ユーチの気まぐれ日記

感じたこと、考えたこと、記憶に残った出来事を気まぐれに更新しています。

福祉用具を活用すれば…

2008-10-04 23:11:24 | 研修記録
今日は都内まで出て福祉用具に関する研修を聞いてきました。
制度から使い方の講義と実際に実物を使っての演習、福祉用具と切り離せない住宅改修まで、3時間という短い時間でしたが内容の濃いものでした。
3時間があっという間に過ぎてしまった感じです。

福祉用具って上手く活用すると被介護者にも介護者にも負担の少ない方法があったりするのですが…
現実には予算の関係もあり結局、施設だと人力に頼ることになっているんですよね。
うちの施設も例外ではありません。

デイで使っている福祉用具といえば、車いす、ベッド、歩行器、バスボード、シャワーチェア、浴槽用の手すりぐらいなものです。
今日の講義を聞いていて、リフトとかスライディングボードとか、もっと福祉用具が活用できたら介護者の身体の負担は減るのになぁと思いました。
それに福祉用具を使うことで2人介助じゃないと難しかったことが1人介助でできるようになることもあると思うし。

ドイツの介護保険では、20キロ以上の物や人を持ち上げるよう言われたときには拒否しても良いとされているそうです。
被介護者だけでなく、制度の中でしっかり介護者も守られているのですね。
そして福祉用具が上手く活用されているそうです。
日本ではまだそういったことがないので、介護の現場で働く人の腰痛は当たり前のように聞かれます。
昔は腰痛があるようになって一人前という話もあったそう…でもそれって身体を壊してまで働けってことだしおかしいですよね。
日本でももっと施設の中で当たり前に福祉用具が使われるようになったら良いのにと思います。

そして、在宅で生活する方のことを見てみても…
もっと活用できたら介護者の負担が減りそうなケースはみられます。
本当なら利用者様はたくさんの情報の中から専門家と相談しながら合うものを選択できるべきなのですが…
なかなか地域の中にそれをフィッティングできる人がいないのが現状のようです。

それに、在宅の方が最初に福祉用具の情報を得るのは担当のケアマネージャーになります。
でもその肝心のケアマネージャーがその情報をあまり知らないのが現状だそうです。
ケアマネージャーが知らなければ、利用者様にその情報を伝えることはできません。
利用者様は他にどんなものがあるかも知らないまま、限られた情報の中から選択することになります。
現状としてこうなのですが、本当ならこれではいけないんだと思います。
こちらもなかなか難しい問題ですね。

今日の研修の講師は、大学のときに障害者福祉演習や手話サークルの顧問としてお世話になった先生でした。
インターネットで研修の案内を見つけたのですが、福祉用具に関心があるのに加えて講師の先生が知っている先生なのもあって受講を決めました。
卒業以来なのですが、名前を見つけて何だか懐かしく思いまして。

研修が終わった後、久しぶりぶりだからと先生が声をかけて下さり会場近くの喫茶店でお茶をご馳走になりました。
先生は今は学校を移られ、私が卒業したのとは別の大学で大学院生を中心に教えていらっしゃいます。
1時間ぐらいだったけど、先生の仕事の近況を伺ったり、こちらの仕事の近況を話したり。
介護保険についてや社会福祉士の国家試験のこと、大学のこと、福祉施設の現状など色んなことを話しました。
社会福祉士の国家試験も来年度からは科目数が倍近くに増えるんですよね…受験資格を持っている皆さん、今度の1月の試験に受からないとこれまでのカリキュラムにない科目が入ってくるから厳しくなりますよ。

先生は今の大学で、社会福祉学科の設立に向けて尽力されているようです。
また、ケアマネージャーの更新研修や各種研修の講師のお仕事など忙しい日々を送られているとのこと、お身体を大切にされてくださいね。

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