ユーチの気まぐれ日記

感じたこと、考えたこと、記憶に残った出来事を気まぐれに更新しています。

在宅看取りシンポジウム

2012-03-24 23:18:21 | 研修記録
今日は仕事がお休みだったので、取手医師会在宅ネットワーク発足記念シンポジウム「家で看取る~地域で支える命の輝き」を聞きに行ってきました。

以前は病院で亡くなることが当たり前に考えられていました。
「在宅看取り」「施設看取り」、ここ数年でクローズアップされたもののように思います。
私が勤める施設でも、昨年末から看取りの勉強会を行い、施設看取りに本格的に取り組もうとしています。

最後をどこで迎えたいか…
家族の少しでも長生きして欲しい、という気持ちももっともな気持ちです。
でも、病院で点滴につながれ人工呼吸器をつけて、老衰期になってまで胃ろうを作ったり、IVHを入れたりして無理矢理に延命することが本人にとって幸せなことでしょうか?

きっと、長年生活してきた自宅で最後を過ごしたい、病院よりも施設で穏やかに過ごしたい、そう思っている方も少なくないと思います。
色々な管につながれて最後を迎えるより、きれいな姿で逝きたいと思うかも知れません。

とはいえ、看取りの時期に入った頃には自分で意志表示をするのは難しいケースも多いでしょう。
そう考えると日頃からコミュニケーションを取り、その人がもし看取りの段階になったとき、どう逝きたいかを知っておければ一番良いのかもしれませんね。
実際は家族の方とコミュニケーションを取りながら、方向性を考えていくことになるかもしれませんが。

看取りは人の生死に関わることであり、デリケートな話題です。
でも、だからといってオブラートに包んでいてはいけないことでもあります。
だから関わる人たちが家族も含めてしっかりコミュニケーションをとって、本人も安楽に、そして家族も関わるスタッフも後悔が残らない看取りができたらと思います。

この度、取手医師会では在宅ネットワークを発足させたそうです。
在宅ネットワークには医師や歯科医師、在宅介護支援センター、訪問看護などが参加しています。
まだ末期ガンの患者さんなど限られた患者さんだけが対象なようですが、いずれは対象を広げていきたいとのお話でした。

数字を聞いていると、まだまだ在宅で主治医になってくれる先生は少ないようです。
在宅で看取りを迎えたい患者さんのために、もっともっとネットワークが広がっていくと良いなって思います。
周りのサポートの体制が整い、安心して地域で老後、そして最後の時が迎えられる社会になったら良いですね。

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