ユーチの気まぐれ日記

感じたこと、考えたこと、記憶に残った出来事を気まぐれに更新しています。

S先生の冗談

2011-03-26 15:28:13 | 身体のこと(外傷性頚椎症性脊髄症etc...)
リハビリの後、今日は1ヶ月ぶりに大学病院から来ているS先生の診察。
私の顔を見て、「あれっ?、あぁ、震災の影響かぁ」と先生。
本当なら今回は入院中で来れないはずだったから、前回の診察のときは1回休みぐらいかなぁって先生と話していたのでした。

そしたら先生ったら、「(手術が嫌で)あなたが震災を起こしたんじゃないの??」だって。
「まさか…私にはそんな力ありませんよ。。。」
「それができるぐらいなら、手術受けなくても自力で治してるかぁ」と先生。
そうですねぇ…それもそううかも?ってか、それができるぐらいなら、今の余震や原発を止めたい、と思う(私には無理だけど)。

さて、本題に入って診察。
痛みのある場所を聞かれて、この前のH先生の診察の時と同じだけど、右頸部~上肢、腰は左が痛いと伝えた。
やっぱり全体的には右側の方が症状が強い。

「おトイレが近いとかもあったんだよね?」と、そうですねぇ、少し近いのと、腹圧をかけて出しているような感じがあるのと。
「残尿感がある?」と、毎度ではないけれど、それはあるとは思います。
「もれちゃう?」と聞かれたけれど、それはないので大丈夫。

診察台に座るように言われて腱反射のチェック。
今日は膝と足首と肘を診られた。
「右側のほうがちょっとあれかなぁ…少し左右差があるんだよね」と先生。
そして「手術をしても筋緊張については時間がかかると思う、少しずつゆるんでいくとは思うけど。」とのお話でした。

手術の延期については「せっかく決心したのにねぇ」と先生。
で、カルテには改めての手術予定が書いていないみたいだったので、4月20日になったことを伝えたら…

「次は何?富士山の噴火とか??」って、私が手術を予定するたびに天災が起きるわけないでしょ??
「でも静岡でも地震が起きたのにはびっくりしたよねぇ」と、そうですよねぇ、ずいぶん南下したなぁと思いましたよ。
「じゃぁ、次は○○病院(入院予定の病院)あたりを震源地に?」って、「え~勘弁してくださいよ」。
それこそ私はどうすればいいのさ。。。

S先生の診察はいつもこんな感じなのですが、今日の内容は…地元の方が聞いたら顰蹙をかいそう。
手術がやりたいか?って聞かれると、確かに微妙な気持ちではありますが…
やらないといけない状態なのは分かっているんですけどね。
ただこれ以上震災の被害が広がるのはごめんなので、このまま終息に向かってほしいと思います。
みんなが早くいつもの日常に戻れますように。

さて、私はまた入院・手術に向けて、心の準備、持ち物の準備をしないとですね。
さすがに次は延期にならないと思いますので…
「今度こそ1回お休みだね(笑)」と先生。
たぶん、きっと、今度こそはそうなると思います。
さぁ、1回休みの後もまた笑ってS先生の冗談が聞けるように頑張ろう。

報道の危うさ~双葉病院は患者を見捨てたりしていなかった~

2011-03-26 00:11:48 | 日々あれこれ
東北関東大震災に関連した報道の中で、福島県の「双葉病院」で、医師や看護師が患者を見捨てて逃げていた、という報道がセンセーショナルに行われていた。
だが、実際の現場での状況は大きく異なっており、後に福島県側の誤報だったことが分かっています。
福島県側も誤報を認め、内容を修正しているが、修正された内容がどこまで報道されているのだろうか?

3月20日、松永英明氏はBLOGOSの中でこう記載しています。
http://news.livedoor.com/article/detail/5424517/

また、3月23日のデジタルマガジンの中にはこんな記事がありました。
ここには、双葉病院の医師による一部始終の書き込みが転載されています。
http://digimaga.net/2011/03/truth-of-fukushima-futaba-hospital/

これらの記事によれば、双葉病院の医師や看護師は患者を置き去りにはしていません。
それどころか、最後まで患者を救おうと努力をしています。
結果的には、最後は患者を残す形になってしまってはいますが、
警察官に強制的に非難させられたというのが事実であれば、それは不可抗力です。
それでも院長先生を含む数名のスタッフは病院に戻ろうとして、
だけどそれも叶わなかったとありました。

私は特別養護老人ホームで働いています。
医療と福祉という意味では違う現場ですが、同じく人間相手の職場です。
原発の恐怖・・・それは計り知れないものですので、自分がその立場になったときにはどんな行動にでるのか、実際のところは分かりません。
茨城県南という、原発からは遠いような近いような、微妙な距離感で働いています。

もしも万が一があったときを想像して、今自分が考えること、
やっぱり怖い、怖いけどでも、利用者様を置き去りにして逃げることはできないと思います。
たぶん、利用者様を最優先に考えて動くしかないのでは、と思います。
ご家族様からお預かりしている皆様に対して、私たちには責任があります。

原発事故と比べたらかなり小さな出来事だと思いますが、
震災の後、利用者様の食料の確保について、停電への対応について、
みんな利用者様を第一にして、どうするのが良いのか考えて動きました。
震災のとき、大きな余震のとき、まずは利用者様の安全を考えました。

そう、人を預かる仕事、それに対して責任をもって仕事をしている人たちは、
医療者も、福祉従事者も、学校の先生たちも、幼稚園や保育園の先生たちもきっと、
自分よりもまず患者や利用者、生徒や児童を助けることを考える本能があると思います。
ある種の職業病とも言えるのかもしれませんが・・・

双葉病院の報道について、実際に起こっていた内容は、当事者にしか分かりません。
でも、医療者であるのなら、患者を見捨てて逃げるようなことはできない、と思います。
目の前に入院患者がいたら、気にも留めずに逃げることなんてできないと。
そう思うから私は、この2つの記事の報道を信じたいと思います。

そしてそれが本当であるのなら、
双葉病院の医師や看護師の方たちの名誉はもっときちんと回復されるべきだと思います。
センセーショナルな最初の報道の印象だけが残る形では、いけないと思います。
マスメディアはもっと、修正の報道についても大きく流すべきではないのでしょうか?