今日(4月3日)は「清水寺・みずの日」
京都市の清水寺を始めとする全国の「清水寺」で作る「全国清水寺ネットワーク」が1998(平成10)年に制定。「し(4)み(3)ず」(清水)の語呂合せ。京都市の清水寺で、水と環境に感謝する「心と地球の浄化祈願祭」が行われる。
清水寺は、京都市東山区の音羽山麓に位置する寺院。世界遺産「古都京都の文化財」の一つ。西国三十三カ所の第16番札所でもある。
奥の院の舞台崖下、本堂東側の石段を下りたところに、三本の筧に分けられた三条の清水が流れ落ちている。これが有名な「音羽の滝」で、寺号・清水寺の由来とする。この音羽の滝の水は、名実ともに「清水」で、昔から「金色水」「延命水」と呼ばれ、心身を清める霊水として、またお茶の名水として大変珍重されてきた。
本堂前の有名な「清水の舞台」は、釘を一本も使わずに139本の柱と貫木(ぬきぎ)を組み、楔(くさび)を打って作られていて、12mを越す高さがある。大きな地震にも十分に耐えられる耐震性があるという。この寺は、平安末期、清水寺は奈良興福寺に属していたため延暦寺の襲撃にあって度々伽藍を焼失。現在の本堂は寛永10年(1633)に徳川家光が再建したもので、眼下に広がる錦雲渓の桜や紅葉が美しい。また、縁結びで知られる旧鎮守の地主神社は、本堂から奥の院に向かう参道の途中にある。「地主神社」には、恋占いの石がある。本殿前にある一対の石一方の石から目を閉じて歩き、反対側の石にたどりつけば恋の願いがかなうそうだ。
一大決心の代名詞ともなっている「清水の舞台から飛び降りる」という喩えはあまりにも有名だが、清水寺の舞台が登場する「宇治捨遺物語」には、検非遺使(警察官)の忠明が、清水寺の境内で遭遇した故事が記されている。
境内を散策中、ひょんなことから数人の無頼の若者と口論になり、いい争っているうち、一人の若者が刀を抜いた。多勢に無勢、進退きわまった忠明、舞台の上から下に向かって飛び降りた・・・忠明は鳥の如きに宙を舞うと、ふわり地上に降りた。飛び降りる前に、いちどは力の限り戦って、しかるのちに生命を全うする道を崖下に求めたわけだ。このことは、京都市の作成したHP日本の昔話「京都府 清水の舞台」(ナレーション入りの民話)で見ると面白いよ。
ここ
江戸時代、「命をかけて清水の舞台から飛び降りれば願いごとがかなう」という俗信信仰が本当に流行していたようだ。清水寺に残る文書「成就院日記」を調査したところによれば、飛び降りに関する記述があり、その記述を抜き出してまとめると、148年間で、未遂も含め234件の飛び降りがあったそうだ。文書自体は1694(元禄7)年~1864(元治元)年までだが、抜けがあり、これを1年当たりにすると凡そ1年に約1.6件。抜けの部分も同じように起こっているとすれば、江戸時代で424件もの飛び降りがあったと言うことになるという。この根底には、江戸時代の観音信仰、(死んでも救われる)が盛んだったこともあったらしい。飛び降りた人は京都の人だけでなく、東は現在の福島や新潟、西は山口や愛媛にまで及んでいるという。この流行は、1872年(明治5)年に、政府が飛び降り禁止令を出し、やっと下火になったそうだ。
江戸時代に、清水の舞台からの飛び降りが流行していたことを実証するものとしては、他にも、江戸で錦絵の絵師として名を馳せた鈴木春信(1725年頃=亨保10年頃~1770年=明和7年)によって「絵暦・清水の舞台から飛び降りる美人」が描かれていることでも分かる。絵暦には、当時の流行や評判の高い人物・風景などが描かれており、京都のことが江戸でも有名になっていたのだろう。又、上方には、上方落語「殿集め」 があり、これも京都の清水を舞台にした噺である。 清水の舞台から飛び降りると言う娘さんの事情とはいったいなんだったろうか? 面白いですよ・・・下参考の東西落語特選 「殿集め」を読んでみてください。
(画像は清水寺の舞台)
参考:
公式サイト:清水寺
http://www.kiyomizudera.or.jp/
地主神社公式ウェブサイト
http://www.jishujinja.or.jp/
京都何故何
「清水の舞台から飛び降りる」とは、行動を起こすときの決意を表す言葉として用いられますが、この言葉、歴史を紐解けば、例えではなく事実であったことがわかります。
http://www.javara.net/kyoto/qa/q6.html
東西落語特選 「殿集め」
京都のさる御大家の娘さんでございます。歳が十八、そら近所でも評判の器量良し。そのお嬢さんがあろうことか清水の舞台から飛び降りるという評判が立ちました。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/6684/tonoatsume.html
スペースアルク:英語表現事典 ことわざ・慣用句集「清水の舞台から飛び降りる」
http://home.alc.co.jp/db/owa/s_kaydic?num_in=71&ctg_in=3
京都市の清水寺を始めとする全国の「清水寺」で作る「全国清水寺ネットワーク」が1998(平成10)年に制定。「し(4)み(3)ず」(清水)の語呂合せ。京都市の清水寺で、水と環境に感謝する「心と地球の浄化祈願祭」が行われる。
清水寺は、京都市東山区の音羽山麓に位置する寺院。世界遺産「古都京都の文化財」の一つ。西国三十三カ所の第16番札所でもある。
奥の院の舞台崖下、本堂東側の石段を下りたところに、三本の筧に分けられた三条の清水が流れ落ちている。これが有名な「音羽の滝」で、寺号・清水寺の由来とする。この音羽の滝の水は、名実ともに「清水」で、昔から「金色水」「延命水」と呼ばれ、心身を清める霊水として、またお茶の名水として大変珍重されてきた。
本堂前の有名な「清水の舞台」は、釘を一本も使わずに139本の柱と貫木(ぬきぎ)を組み、楔(くさび)を打って作られていて、12mを越す高さがある。大きな地震にも十分に耐えられる耐震性があるという。この寺は、平安末期、清水寺は奈良興福寺に属していたため延暦寺の襲撃にあって度々伽藍を焼失。現在の本堂は寛永10年(1633)に徳川家光が再建したもので、眼下に広がる錦雲渓の桜や紅葉が美しい。また、縁結びで知られる旧鎮守の地主神社は、本堂から奥の院に向かう参道の途中にある。「地主神社」には、恋占いの石がある。本殿前にある一対の石一方の石から目を閉じて歩き、反対側の石にたどりつけば恋の願いがかなうそうだ。
一大決心の代名詞ともなっている「清水の舞台から飛び降りる」という喩えはあまりにも有名だが、清水寺の舞台が登場する「宇治捨遺物語」には、検非遺使(警察官)の忠明が、清水寺の境内で遭遇した故事が記されている。
境内を散策中、ひょんなことから数人の無頼の若者と口論になり、いい争っているうち、一人の若者が刀を抜いた。多勢に無勢、進退きわまった忠明、舞台の上から下に向かって飛び降りた・・・忠明は鳥の如きに宙を舞うと、ふわり地上に降りた。飛び降りる前に、いちどは力の限り戦って、しかるのちに生命を全うする道を崖下に求めたわけだ。このことは、京都市の作成したHP日本の昔話「京都府 清水の舞台」(ナレーション入りの民話)で見ると面白いよ。
ここ
江戸時代、「命をかけて清水の舞台から飛び降りれば願いごとがかなう」という俗信信仰が本当に流行していたようだ。清水寺に残る文書「成就院日記」を調査したところによれば、飛び降りに関する記述があり、その記述を抜き出してまとめると、148年間で、未遂も含め234件の飛び降りがあったそうだ。文書自体は1694(元禄7)年~1864(元治元)年までだが、抜けがあり、これを1年当たりにすると凡そ1年に約1.6件。抜けの部分も同じように起こっているとすれば、江戸時代で424件もの飛び降りがあったと言うことになるという。この根底には、江戸時代の観音信仰、(死んでも救われる)が盛んだったこともあったらしい。飛び降りた人は京都の人だけでなく、東は現在の福島や新潟、西は山口や愛媛にまで及んでいるという。この流行は、1872年(明治5)年に、政府が飛び降り禁止令を出し、やっと下火になったそうだ。
江戸時代に、清水の舞台からの飛び降りが流行していたことを実証するものとしては、他にも、江戸で錦絵の絵師として名を馳せた鈴木春信(1725年頃=亨保10年頃~1770年=明和7年)によって「絵暦・清水の舞台から飛び降りる美人」が描かれていることでも分かる。絵暦には、当時の流行や評判の高い人物・風景などが描かれており、京都のことが江戸でも有名になっていたのだろう。又、上方には、上方落語「殿集め」 があり、これも京都の清水を舞台にした噺である。 清水の舞台から飛び降りると言う娘さんの事情とはいったいなんだったろうか? 面白いですよ・・・下参考の東西落語特選 「殿集め」を読んでみてください。
(画像は清水寺の舞台)
参考:
公式サイト:清水寺
http://www.kiyomizudera.or.jp/
地主神社公式ウェブサイト
http://www.jishujinja.or.jp/
京都何故何
「清水の舞台から飛び降りる」とは、行動を起こすときの決意を表す言葉として用いられますが、この言葉、歴史を紐解けば、例えではなく事実であったことがわかります。
http://www.javara.net/kyoto/qa/q6.html
東西落語特選 「殿集め」
京都のさる御大家の娘さんでございます。歳が十八、そら近所でも評判の器量良し。そのお嬢さんがあろうことか清水の舞台から飛び降りるという評判が立ちました。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/6684/tonoatsume.html
スペースアルク:英語表現事典 ことわざ・慣用句集「清水の舞台から飛び降りる」
http://home.alc.co.jp/db/owa/s_kaydic?num_in=71&ctg_in=3