今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

ガッツポーズの日

2005-04-11 | 記念日
今日(4月11日)は「ガッツポーズの日」(o≧▽^)┘ガッツポーズ
ガッツポーズとは、三省堂提供「大辞林 第二版」よれば、 guts+poseの和製英語、スポーツ選手などが、両手の握りこぶしを胸の前、あるいは頭上高く挙げて勝利を表す姿勢とある。
1974(昭和49)年4月11日、プロボクシングのガッツ石松が、日本人初のWBC世界ライト級チャンピオンとなった。ガッツ石松の本名は鈴木有二。中学卒業後上京、ヨネクラジムに入門。4回戦時代に4敗するなど、入門当初はさほど目だった存在ではなかったが、全日本新人王を獲得してから頭角をあらわし始める。デビュー後、ジムの後援者から「石松」の名を与えられてリングネームを「鈴木石松」とし、コスチュームも縞の合羽に三度笠の股旅スタイルで、入場時に合羽をひるがえして三度笠を客席に投げ込むパフォーマンスが人気を呼んだ。
その後、メキシコ、パナマで、世界王者に2度挑戦したが善戦するも、共にKO負け。そして、三度目のチャンス、 WBCライト級チャンピオンのロドルホ・ゴンサレスへの挑戦が決まる。当時、喧嘩自慢そのままのスタイルで粗さも目立つボクサーだったが、ヨネクラジムのトレーナーをしていたエディ・タウンゼントの、コーチを受けるようになり飛躍的に技術が向上。又、石松は、試合で少しでも形勢が悪くなると、試合放棄に近い行動を取る弱点があったので、リングネームも粘り強いガッツを・・との願いをこめて再び変更、このときから今の名前「ガッツ石松」に改めた。
そして、世界挑戦3回目。東京、両国の日大講堂でのタイトルマッチでは、余り期待されていなかったため、挑戦前の記者会見では、わずか5人の記者しか来なかったそうだが、石松は第8ラウンド、チャンピオン・メキシコのロドルホ・ゴンザレスをフックの連打で見事K・O。「大番狂わせ」を演じた。
ボクシングの試合終了後、両手を挙げて勝利の喜びを表わした姿を、新聞記者が「ガッツポーズ」と表現したのが、喜びのポーズ「ガッツポーズ」の始りと言われ、この日を、「ガッツポーズの日」とさだめている。
しかし、その後、ガッツ石松のポーズが起源とされる年よりも以前に、「ガッツポーズ」の言葉が使われていたことがわかったそうだ。
「ガッツポーズ」はボウリングが流行していた1972(昭和47)年にボウリング界から出た言葉で、週刊『ガッツボウル』(1972年12月14日号、学研)に「自分だけのガッツポーズつくろう」というページがあるという。
そういえば、当時ボーリングブームで、私たちもよくボーリング場へ通ったのを思い出す。そして、テレビでも毎日のようにボーリングが放映されていた。特に女子ボーラーに人気があった。活躍していた正確な年代は思い出せないが、中山律子・並木恵美子・須田開代子などの名前を覚えている。そういえば確かにストライクが決まった時など彼女たちがガッツポーズをしていたよ。ショートスカートを穿いて投げる美人ボーラーはちょっとお色気があったよね~。
元に戻るが、ガッツ石松は、世界王者になって、連続5度防衛。1978(昭和53)年3月、プロボクシング界を引退。森喜朗に勧められ自民党より出馬したが落選。最近では、テレビのバラエティー番組に出演するなどタレント活動を主としている。ボクシング界を引退し、芸能界デビューした石松には、人生をかけた夢があった。彼が10年をかけた夢は、誰にもマネ出来ないボクシング映画を完成させることだったらしい。なんと、企画、製作、総指揮、脚本、主演、監督と一人6役を務めた『カンバック』と言う映画を作っている(1990年)。周囲の反対を押し切り、兄のため、息子のため、そして、自分自身の為に、不屈の精神でカンバックする元世界チャンピオンをガッツ石松自身が演じている。彼の熱意が伝わり、出演者も蒼蒼たる人たちが共演している。彼の頭には、米国映画、シルヴェスター・スタローン主演の「ロッキー」などが頭にあったのだろうね~。
それと、スポーツの世界では今流行のガッツポーズだが、日本の「剣道の試合では一本を取った後ガッツポーズをすると取り消しになる」らしい。剣道では、一本とった直後も「残心」が大事で、すぐにディフェンスの状態にいなければならず、その部分まで含めての一本だそうだ。勝ったからと言って負けた相手の目の前で「喜びを表わす仕草」は「不適切な行為」に該当するようだ。このような精神は、弓道や相撲にも生きており、これらでも禁止になっているとのことだが、どうなのだろう。最近は、外人の相撲取りも多くなり、どこかの横綱はすごいガッツポーズらしきことをしていると思うのだが・・・。今の相撲協会に、そのようなことを自粛させようとする人も いないのだろうか。柔道にしても、国際化が進み、オリンピックの柔ちゃんでも、派手にガッツポーズを行っている。柔道では、特にガッツポーズを禁じている訳ではなさそうだが、例え勝っても、人前ではぐっと、それを押さえる・・・せめて、柔道などは、そうあってほしいと思うが・・・。かって、あった日本の伝統的な古武道などに通じる精神性は、日本の良き風習として後世に伝えてもらいたいと思うが、そのような考えは、今や、時代遅れの化石の発想なのか・・・な?
(画像は、映画『カンバック』のチラシ)
参考:
ガッツ石松のホームページ OK牧場!
http://www.guts-ishimatsu.com/
「ガッツ石松」
http://www.fsinet.or.jp/~fight/illust/gal3/GUTS.HTM
YOL,ことばのこばこ(ガッツポーズの語源)
http://osaka.yomiuri.co.jp/kotoba/co50228a.htm
NAVER 知識plus - 柔道のガッツポーズはなぜありなの?
http://plus.naver.co.jp/browse/db_detail.php?dir_id=1006&docid=11928