今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

アルフレッド・ヒッチコック

2005-04-29 | 人物
1980年の今日(4月29日)は、「アルフレッド・ヒッチコック 」の忌日。<80歳>
スリラー、サスペンス映画の巨匠、アルフレッド・ヒッチコック(本名:Alfred Joseph Hitchcock)は、1899年8月13日、ロンドン郊外に生まれた。ロンドン大学の美術学科で絵画を学んだ後、1920年 アメリカの映画会社のロンドン支社(パラマウントの前身)に、字幕デザイナーとして採用され、撮影所の仕事をするうちに、監督デビュー。その翌1925年、監督として初のサスペンス映画「快楽の園」を製作。1940年、渡米し「レベッカ」を製作し、アカデミー作品賞を受賞した。その後は、「泥棒成金」や「間違えられた男」「めまい」「北北西に進路を取れ」「サイコ」「鳥」などの名作の数々を世に送り出した。
私もヒッチコックのサスペンスものが大好き、多くの映画を見ていて、いつもその独創性に感心していた。ドラマ自体の面白さのほかに、ヒッチコックは、毎回、自分の作品のどこかにホンの一瞬だけ、あるいは後姿だけでも、出るというユニークな演出をしており、作品がどんなにスリリングで、手に汗握るものであれ、ファンは、彼がいつ、どこにとぼけた表情で登場するか・・・ヒッチコック探しという稀有な楽しみ方も与えられた。
映画作りで、映画監督は、自分のイメージしていたシーンを思っていた通りに完成するのが難しいと言われるが、ヒッチコックは、もともとイラストレーターからスタートしたので、自分の思い描いている映像シーンをそのまま絵コンテに再現することができ、そのため、自分の思い通りの映像が作れたと言われている。これは、日本の映画の巨匠黒澤明監督も同様であった。彼も、もともと画家を目指していた人なので、映画の重要なシーンをイメージし、絵コンテを描いていた。
又、ヒッチコックの映画は、映像表現のすばらしさとともに、音楽も上手く使っていた。中でも、『知りすぎていた男』(1956)は最高であった。主演女優でもあるドリス・デイが劇中で歌う有名な歌「ケ・セラ・セラ」が、誘拐された息子を捜す重要な鍵として使われ、クライマックスのイギリス首相暗殺シーンでは、ロイヤル・アルバート・ホールに於けるロンドン交響楽団演奏会を舞台にしてサスペンスを盛り上げていた。
それに、泥棒成金、ダイヤルMを廻せ!、裏窓の「グレイス・ケリー」、 めまいの「キム・ノヴァク」北北西に進路を取れの「エヴァ・マリー・セイント」など女優人も良かったね~。
ただ、多くの優れたサスペンス映画を作りながら、「レベッカ」で作品賞を受賞して以来、アカデミー賞とは余り縁がなかったが、芸術性よりも娯楽性を重視したからだろうね~。サスペンスの神様として称えられた彼の独特な風貌が、1988年、アメリカ郵政のハリウッドシリーズ切手(第4次)の図案に選ばれている。又、亡くなる前年、1979年には、生まれ故郷イギリスの女王よりナイト(サー)の称号を与えられている。
(画像は、ハリウッドシリーズ切手「ヒッチコック」)
参考:
Alfred Hitchcock (アルフレッド・ヒッチコック) - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/cast/10023/
ヒッチコック館
http://www.asahi-net.or.jp/~rg4m-ootk/hitchcock.html