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英 スナク新首相就任 42歳5か月は英首相で20世紀以降最年少

2022-10-26 00:20:19 | 政治経済問題


イギリスの与党・保守党の新しい党首に選ばれたリシ・スナク氏が25日、チャールズ国王に任命され首相に就任しました。25日夜8時前に行った国民向けの演説で、経済の安定を政権の最重要課題に据えるとしたうえで「ことばではなく、行動によってこの国を団結させる」と強調しました。

イギリスのスナク元財務相は今月20日に辞任を表明したトラス首相の後任を決める保守党の党首選挙で、立候補の条件となっていた党の下院議員100人以上の推薦を得てただ1人立候補し、24日、新しい党首に選ばれました。

そして25日、首都ロンドンのバッキンガム宮殿でチャールズ国王に任命され、首相に就任しました。

スナク氏はアフリカから移住したインド系の両親を持ち、イギリスで初のアジア系の首相となったほか42歳5か月での就任はイギリスで20世紀以降、最も若い首相となりました。

スナク新首相は日本時間の25日夜8時前に行った国民向けの演説で「私は経済の安定と信頼を政策の中心に据える」と述べ、記録的なインフレが続き国民の多くが生活に不安を抱く状況の改善に最優先に取り組むことを約束しました。

保守党政権下の首相はこの6年余りで5人目となり、政治への不信感が高まっていますが、スナク首相は「私はことばではなく、行動によってこの国を団結させる。国民のために日々尽くし、あらゆるレベルで高潔性、プロフェッショナリズム、説明責任のある政府になるだろう。信頼は得るもので、私は皆さんの信頼を得てみせる」と強調しました。

イギリスが厳しい経済状況にある中、スナク首相は終始硬い表情で、演説後も首相官邸の扉の前で報道陣に向けて手をあげましたが笑顔は見せず、官邸の中に入っていきました。
「トラス前首相の間違いを正す」
スナク新首相は辞任したトラス前首相について、「国の成長を促進しようとした点については間違っていなかった。変革をもたらそうとし続けていたトラス氏の努力を尊敬していた」と述べたうえで「ただトラス氏はいくつかの間違いをおかした。私はこれらの間違いを正すために保守党の党首、首相に選ばれた」と述べて厳しい経済を立て直すために首相として手腕を振るうと約束しました。
トラス氏辞任前に演説「この先には明るい日々」
トラス氏は25日、首相官邸前で行った最後の演説で「この偉大な国の首相を務めるのは大変な栄誉だった。この政権は短い期間で、勤勉に働く家庭や企業のために迅速かつ断固として行動した」と述べ、光熱費の高騰を抑えるための財政支援や国民保険料の引き下げなどに取り組んだことを強調しました。

そのうえで「われわれは、国の富の多くを政府が占有する成長率の低い国になるわけにはいかない。EU=ヨーロッパ連合の離脱によって得た自由を活用すべきだ」と述べ、税率を低く抑え、民間主導で経済を成長させる政策の正当性を改めて主張しました。

さらに「民主主義国家は、国民のために尽くさなければならない。少数の者が権力を握る権威主義的な政権をわれわれは打ち負かさなければならない」と述べ、ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナへの支援の重要性を訴えました。

そして最後に「イギリスのために、スナク氏が成功を収めることを願っている。わが国は嵐の中を進み続けているが、私はイギリスとイギリスの人たちを信じている。そして、この先には明るい日々が待ち受けていることを知っている。ありがとう」と述べ、演説を締めくくりました。

トラス氏はこのあと首都ロンドンのバッキンガム宮殿でチャールズ国王に辞任を報告し、イギリス史上最も短い50日目で首相を辞任しました。
岸田首相 ツイート「心から祝意 協力を深化」
岸田総理大臣はみずからのツイッターに「首相就任に心から祝意を表します。スナク首相の今後のご活躍を祈念するとともに、日英両国がグローバルな戦略的パートナーとして、幅広い分野で協力を深化させていくことを楽しみにしています」と投稿しました。
ゼレンスキー大統領「戦略的な協力関係 強化し続ける準備」
ウクライナのゼレンスキー大統領は、スナク新首相の就任を受けて、自身のツイッターに「イギリス社会と世界全体が、現在、直面しているすべての困難をうまく乗り越えることを願っている」と投稿し、祝意を表しました。

また、ロシアがウクライナへの軍事侵攻を続けるなか「ウクライナとイギリスの戦略的な協力関係をともに強化し続ける準備はできている」としてイギリスとの連携をいっそう強めていく考えを示しました。
ロシア ペスコフ報道官「当面前向き変化もたらす根拠ない」
イギリスの新しい首相にスナク氏が就任したことについてロシア大統領府のペスコフ報道官は25日「当面、イギリスとの間で、前向きな変化をもたらすような前提条件も根拠もないとみている」と述べ、ウクライナ情勢などをめぐって悪化している両国関係の改善は当面、見込めないという考えを示しました。
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