【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(5月15日の動き) NHK 2025年5月15日 20時10分
ウクライナ情勢をめぐり、ウクライナとの直接協議に出席するロシアの代表団が会場となるトルコに到着しましたが、ロシア大統領府はプーチン大統領は協議に出席しないと明らかにしました。
一方、トルコの大統領府は首都アンカラで15日、日本時間の夜7時すぎ、エルドアン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談が始まったと発表しました。
ゼレンスキー大統領は「エルドアン大統領との会談のあとに次のステップを考える」と述べ、エルドアン大統領との会談を踏まえてロシアとの協議への対応を決めると明らかにしました。
トルコでの直接交渉 情報が錯そう
直接協議に出席するロシアの代表団が会場となるトルコのイスタンブールに到着しましたが、ウクライナ側は協議について正式に発表しておらず、情報が錯そうしています。
協議の開始時間についてロシア国営のタス通信は当初、現地時間の午前と伝えましたが、別の国営メディアは午後と伝えるなど、ロシアメディアの間でも情報が錯そうしています。
ロシア報道官 プーチン大統領の出席を否定
ロシア大統領府のペスコフ報道官は15日、アメリカのCNNに対して、プーチン大統領がトルコでのロシアとウクライナの協議に出席するかどうか聞かれ「しない」と述べて否定しました。
ロシア代表団 トルコに到着
ロシア外務省の報道官は「代表団はすでにイスタンブールに到着している」と述べました。
またタス通信はロシアの代表団がすでにイスタンブールに到着していると日本時間の15日午後2時すぎに報じました。
ウクライナ外相もトルコに到着
ウクライナのシビハ外相は15日、トルコの首都アンカラに到着したとSNSで明らかにしました。
ゼレンスキー大統領とともに、交渉に臨むためだとしています。
一方で、ロシア側との直接協議については言及していません。
ウクライナ外相 “米国務長官とトルコで会談”
ウクライナのシビハ外相はアメリカのルビオ国務長官とトルコ南部のアンタルヤで会談したと15日、SNSで明らかにしました。
この中でゼレンスキー大統領の和平に向けた取り組みの展望を共有し、双方の立場を調整したほか、さらなるステップについて詳細に議論したとしています。
そして和平に向けたアメリカのトランプ政権の関与に謝意を表明しています。
その上で「ロシアがウクライナの建設的なステップに応じることが極めて重要だ。これまでのところそうなっていない。プーチン政権は和平を拒否することは代償を伴うということを理解しなければならない」としています。
ロシア大統領府 大統領補佐官らの出席を発表
ロシア大統領府は14日、プーチン大統領がメジンスキー大統領補佐官らを協議に出席させることを決めたと発表しました。
メジンスキー氏が団長をつとめ、ガルージン外務次官と軍参謀本部のコスチュコフ情報総局長、それにフォミン国防次官らが出席するとしています。
メジンスキー氏は2022年にトルコのイスタンブールで行われたロシアとウクライナによる対面での停戦交渉で、ロシア側のトップを務めた人物です。
“トランプ大統領 トルコ訪問の予定なし” 米報道
ロシアが提案したトルコでのウクライナとの直接協議をめぐり、アメリカのCNNテレビは14日、トランプ政権の2人の当局者の話として、トランプ大統領が今週、トルコを訪れる予定はないと伝えました。
トランプ大統領は今週、サウジアラビアやカタールなど中東各国を訪れていて、トルコを訪問する可能性にもみずから言及していました。
専門家 “停戦協議はロシアの攻勢前の時間稼ぎ”
ウクライナとロシアの直接協議の可能性についてウクライナの軍事評論家のベレゾベツ氏が14日、NHKのインタビューに応じ「ウクライナにとっては外相レベルであってもあらゆるレベルでロシアと会うことが非常に重要になっている。ウクライナは和平交渉を求めており、ロシアとは違って停戦の準備ができているということをトランプ大統領に納得してもらう必要があるからだ」と述べ、ウクライナ側がアメリカのトランプ大統領の支持を得るためにロシアとの会談の実現に向けて取り組むという見方を示しました。
一方で「ロシアのプロパガンダはゼレンスキー大統領を非合法で犯罪者と呼んできた。プーチン大統領にとっては非合法と呼んできたゼレンスキー大統領と会うことは屈辱的なことだ」と述べ、プーチン大統領がゼレンスキー大統領との首脳会談に応じる可能性は極めて低いとしています。
その上でロシアは前線で東部ドネツク州の要衝の掌握をねらっているとして「ロシアが攻勢を行う可能性は残っている。プーチン大統領は準備のために少なくとも1か月は時間が必要だ。だからこそ停戦協議を通じて時間を稼ぎたい。交渉を行う用意があると見せて1か月後には攻勢を始める可能性がある」と指摘しています。
ウクライナ情勢をめぐり、ウクライナとの直接協議に出席するロシアの代表団が会場となるトルコに到着しましたが、ロシア大統領府はプーチン大統領は協議に出席しないと明らかにしました。
一方、トルコの大統領府は首都アンカラで15日、日本時間の夜7時すぎ、エルドアン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談が始まったと発表しました。
ゼレンスキー大統領は「エルドアン大統領との会談のあとに次のステップを考える」と述べ、エルドアン大統領との会談を踏まえてロシアとの協議への対応を決めると明らかにしました。
トルコでの直接交渉 情報が錯そう
直接協議に出席するロシアの代表団が会場となるトルコのイスタンブールに到着しましたが、ウクライナ側は協議について正式に発表しておらず、情報が錯そうしています。
協議の開始時間についてロシア国営のタス通信は当初、現地時間の午前と伝えましたが、別の国営メディアは午後と伝えるなど、ロシアメディアの間でも情報が錯そうしています。
ロシア報道官 プーチン大統領の出席を否定
ロシア大統領府のペスコフ報道官は15日、アメリカのCNNに対して、プーチン大統領がトルコでのロシアとウクライナの協議に出席するかどうか聞かれ「しない」と述べて否定しました。
ロシア代表団 トルコに到着
ロシア外務省の報道官は「代表団はすでにイスタンブールに到着している」と述べました。
またタス通信はロシアの代表団がすでにイスタンブールに到着していると日本時間の15日午後2時すぎに報じました。
ウクライナ外相もトルコに到着
ウクライナのシビハ外相は15日、トルコの首都アンカラに到着したとSNSで明らかにしました。
ゼレンスキー大統領とともに、交渉に臨むためだとしています。
一方で、ロシア側との直接協議については言及していません。
ウクライナ外相 “米国務長官とトルコで会談”
ウクライナのシビハ外相はアメリカのルビオ国務長官とトルコ南部のアンタルヤで会談したと15日、SNSで明らかにしました。
この中でゼレンスキー大統領の和平に向けた取り組みの展望を共有し、双方の立場を調整したほか、さらなるステップについて詳細に議論したとしています。
そして和平に向けたアメリカのトランプ政権の関与に謝意を表明しています。
その上で「ロシアがウクライナの建設的なステップに応じることが極めて重要だ。これまでのところそうなっていない。プーチン政権は和平を拒否することは代償を伴うということを理解しなければならない」としています。
ロシア大統領府 大統領補佐官らの出席を発表
ロシア大統領府は14日、プーチン大統領がメジンスキー大統領補佐官らを協議に出席させることを決めたと発表しました。
メジンスキー氏が団長をつとめ、ガルージン外務次官と軍参謀本部のコスチュコフ情報総局長、それにフォミン国防次官らが出席するとしています。
メジンスキー氏は2022年にトルコのイスタンブールで行われたロシアとウクライナによる対面での停戦交渉で、ロシア側のトップを務めた人物です。
“トランプ大統領 トルコ訪問の予定なし” 米報道
ロシアが提案したトルコでのウクライナとの直接協議をめぐり、アメリカのCNNテレビは14日、トランプ政権の2人の当局者の話として、トランプ大統領が今週、トルコを訪れる予定はないと伝えました。
トランプ大統領は今週、サウジアラビアやカタールなど中東各国を訪れていて、トルコを訪問する可能性にもみずから言及していました。
専門家 “停戦協議はロシアの攻勢前の時間稼ぎ”
ウクライナとロシアの直接協議の可能性についてウクライナの軍事評論家のベレゾベツ氏が14日、NHKのインタビューに応じ「ウクライナにとっては外相レベルであってもあらゆるレベルでロシアと会うことが非常に重要になっている。ウクライナは和平交渉を求めており、ロシアとは違って停戦の準備ができているということをトランプ大統領に納得してもらう必要があるからだ」と述べ、ウクライナ側がアメリカのトランプ大統領の支持を得るためにロシアとの会談の実現に向けて取り組むという見方を示しました。
一方で「ロシアのプロパガンダはゼレンスキー大統領を非合法で犯罪者と呼んできた。プーチン大統領にとっては非合法と呼んできたゼレンスキー大統領と会うことは屈辱的なことだ」と述べ、プーチン大統領がゼレンスキー大統領との首脳会談に応じる可能性は極めて低いとしています。
その上でロシアは前線で東部ドネツク州の要衝の掌握をねらっているとして「ロシアが攻勢を行う可能性は残っている。プーチン大統領は準備のために少なくとも1か月は時間が必要だ。だからこそ停戦協議を通じて時間を稼ぎたい。交渉を行う用意があると見せて1か月後には攻勢を始める可能性がある」と指摘しています。