レスリング 清岡幸大郎が金メダル 男子フリー65キロ級 五輪 NHK 2024年8月11日 20時22分
パリオリンピック、レスリング男子フリースタイル65キロ級の決勝で、清岡幸大郎選手がイランの選手に10対3で勝って金メダルを獲得しました。
オリンピック初出場で23歳の清岡選手は決勝で世界ランキング2位で2022年の世界選手権の王者イランのラーマン・アムザードハリリ選手と対戦しました。
清岡選手は開始1分50秒すぎに相手に足を取られて場外に出され1点を失いましたが、前半残り30秒ほどで得意のタックルから相手の背後を取って2ポイントを奪い逆転。そのまま寝技に持ち込んで次々と相手を回転させて連続でポイントを奪い、10対1と大きくリードして折り返しました。
後半は1分すぎにタックルをしかけたところを相手にうまく返されて2ポイントを失いましたが、その後は相手の攻撃をしのぎ、10対3で勝って金メダルを獲得しました。
この階級での日本選手の金メダルは前回の東京大会の乙黒拓斗選手に続いて2大会連続です。
銀メダルはイランのアムザードハリリ選手、銅メダルはプエルトリコのセバスティアン シー・リベラ選手と、アルバニアのイスラム・ドゥダエフ選手でした。
清岡選手は「ここまで自分を支えてくれた皆さんに、金メダルだけでは返しきれないけど、少しでも恩を返せたかな」と喜びを語りました。
前半一気にあわせて8ポイントを奪った得意の寝技については「あのポジションになれば絶対に相手を返せる自信があって、あれで決めきるつもりだった。後半も開始から攻めてテクニカルスペリオリティで勝つつもりだったが、最初に気持ちで攻めたことが後半にも生きた」と手応えを口にしました。
同じ高知県出身で子どものころから同じレスリングクラブで練習し、今大会で先に金メダルを獲得していた櫻井つぐみ選手については「先に勝って自分にプレッシャーをかけてくれと伝えていて、何としても勝たないといけないと思っていた。いい関係でここまで来て2人で金メダルを取ることができた」と話していました。
おととし病気で亡くなった父の義雅さんへの思いを聞かれ「このあとの表彰台では一番高いところからの景色を見せることができるし、一緒に高く上がった日の丸を見つめて会話をしたい」と話していました。
“誰よりも注目される存在に”
「パリで主人公になりたい」
オリンピック初出場の23歳、清岡幸大郎選手が大会前何度も口にしてきたことばです。
パリオリンピックで男子フリースタイル65キロ級の決勝が行われるのは大会最終日。清岡選手は最終日に金メダルを取ることで、誰よりも注目される存在になることを大会前から思い描いてきました。
国内の選考会で1度は敗れ、オリンピック出場が絶望的な状況だった1年前。そこからオリンピックのマットに上がるまでの道も“主人公”のように切り開いてきました。
代表の大本命だった東京大会の金メダリスト乙黒拓斗選手が内定がかかる去年の世界選手権でまさかの敗戦。再びパリオリンピックへのチャンスが巡ってくると、全日本選手権で乙黒選手を破り、出場権を手にしました。
「自分は優勝すると思って…」
もともと目立ちたがり屋だったという清岡選手。そこからオリンピックまでのわずか半年余りの短い期間「ふだんから自分はオリンピックで優勝する選手だと思って生活している」「もっと自分を見てほしい」「できるだけ期待してもらいたい」などと力強いことばを口にしてきました。
オリンピック前にはハンガリーで行われた国際大会で優勝するなど、課題だった経験面も最後まで積み重ねてきました。
“全部かっさらって” つかみとった金メダル
そして「めちゃくちゃすごい、かっこいい試合をして全部かっさらってやりたい」と臨んだ本番では、高い身体能力を生かした得意の攻撃的なレスリングを見せ続けました。
決勝ではおととしの世界選手権で優勝しているイランの選手に勝って、オリンピック最終日に金メダルを獲得し、めざしていた“主人公”にふさわしい活躍を見せました。
パリオリンピック、レスリング男子フリースタイル65キロ級の決勝で、清岡幸大郎選手がイランの選手に10対3で勝って金メダルを獲得しました。
オリンピック初出場で23歳の清岡選手は決勝で世界ランキング2位で2022年の世界選手権の王者イランのラーマン・アムザードハリリ選手と対戦しました。
清岡選手は開始1分50秒すぎに相手に足を取られて場外に出され1点を失いましたが、前半残り30秒ほどで得意のタックルから相手の背後を取って2ポイントを奪い逆転。そのまま寝技に持ち込んで次々と相手を回転させて連続でポイントを奪い、10対1と大きくリードして折り返しました。
後半は1分すぎにタックルをしかけたところを相手にうまく返されて2ポイントを失いましたが、その後は相手の攻撃をしのぎ、10対3で勝って金メダルを獲得しました。
この階級での日本選手の金メダルは前回の東京大会の乙黒拓斗選手に続いて2大会連続です。
銀メダルはイランのアムザードハリリ選手、銅メダルはプエルトリコのセバスティアン シー・リベラ選手と、アルバニアのイスラム・ドゥダエフ選手でした。
清岡選手は「ここまで自分を支えてくれた皆さんに、金メダルだけでは返しきれないけど、少しでも恩を返せたかな」と喜びを語りました。
前半一気にあわせて8ポイントを奪った得意の寝技については「あのポジションになれば絶対に相手を返せる自信があって、あれで決めきるつもりだった。後半も開始から攻めてテクニカルスペリオリティで勝つつもりだったが、最初に気持ちで攻めたことが後半にも生きた」と手応えを口にしました。
同じ高知県出身で子どものころから同じレスリングクラブで練習し、今大会で先に金メダルを獲得していた櫻井つぐみ選手については「先に勝って自分にプレッシャーをかけてくれと伝えていて、何としても勝たないといけないと思っていた。いい関係でここまで来て2人で金メダルを取ることができた」と話していました。
おととし病気で亡くなった父の義雅さんへの思いを聞かれ「このあとの表彰台では一番高いところからの景色を見せることができるし、一緒に高く上がった日の丸を見つめて会話をしたい」と話していました。
“誰よりも注目される存在に”
「パリで主人公になりたい」
オリンピック初出場の23歳、清岡幸大郎選手が大会前何度も口にしてきたことばです。
パリオリンピックで男子フリースタイル65キロ級の決勝が行われるのは大会最終日。清岡選手は最終日に金メダルを取ることで、誰よりも注目される存在になることを大会前から思い描いてきました。
国内の選考会で1度は敗れ、オリンピック出場が絶望的な状況だった1年前。そこからオリンピックのマットに上がるまでの道も“主人公”のように切り開いてきました。
代表の大本命だった東京大会の金メダリスト乙黒拓斗選手が内定がかかる去年の世界選手権でまさかの敗戦。再びパリオリンピックへのチャンスが巡ってくると、全日本選手権で乙黒選手を破り、出場権を手にしました。
「自分は優勝すると思って…」
もともと目立ちたがり屋だったという清岡選手。そこからオリンピックまでのわずか半年余りの短い期間「ふだんから自分はオリンピックで優勝する選手だと思って生活している」「もっと自分を見てほしい」「できるだけ期待してもらいたい」などと力強いことばを口にしてきました。
オリンピック前にはハンガリーで行われた国際大会で優勝するなど、課題だった経験面も最後まで積み重ねてきました。
“全部かっさらって” つかみとった金メダル
そして「めちゃくちゃすごい、かっこいい試合をして全部かっさらってやりたい」と臨んだ本番では、高い身体能力を生かした得意の攻撃的なレスリングを見せ続けました。
決勝ではおととしの世界選手権で優勝しているイランの選手に勝って、オリンピック最終日に金メダルを獲得し、めざしていた“主人公”にふさわしい活躍を見せました。