老朽化した郵便ポストを交換する際、柱を交換せずに箱だけを取り替えるといった工事が、滋賀県と京都府のおよそ480か所で行われていた

日本郵便 “安全性満たさないポスト工事 約480か所やり直し” NHK 2024年9月3日 13時48分

老朽化した郵便ポストを交換する際、柱を交換せずに箱だけを取り替えるといった不適切な工事が、滋賀県と京都府のおよそ480か所で行われていたことが分かりました。日本郵便は安全性を満たしていないとして、すべてのポストの工事をやり直したとしています。

日本郵便によりますと、ポストは簡単に倒れないよう、柱を地中に埋めたうえで周囲をモルタルで固定していて、交換する際には柱ごと取り替えるよう業者に発注しています。

しかし滋賀県と京都府で交換を請け負っていた大津市の業者は、投かん口がある箱の部分だけを交換したり、古い柱を途中で切断して新しいものと溶接したりといった不適切な工事を去年までの5年間に合わせて480か所で行っていたということです。

去年8月に京都市内のポストにトラックが衝突して倒れた際に、こうした工事が発覚しました。

日本郵便は必要な安全性を満たしていないとして、すべてのポストを改めて交換したとしています。