ところで私はたばこを1日に1箱は吸う。
その代わり、酒は家ではまず飲まない。飲むといえば、せいぜい「お呼ばれ」されたときぐらいである。
ところが、これまでは酒はある意味「無礼講」、しかしたばこは「百害あって一理なし」みたいな言い方がされてきた。
しかし、そんな「通説」を覆すような記事が、月曜発売の週刊ポストに掲載されていた。
・「受動喫煙は子供の発がん率を低下させる!」
成人男女も「影響なし」
――WHOが封印した7年間の研究成果
詳しくは週刊ポストをご覧ください。
ちょっと待てい!受動喫煙ってそれこそ、悪の権化ではなかったのか!
とはいっても、喫煙を勧めているというわけではもちろんない。逆にたばこなんてものはやめれるのならば、それに越したことはない。
だが思うに、今の世界的な風潮って、酒はある程度はいいが、たばこは絶対にダメだっていう感じだろ。
ま、私もたばこを吸い始めたのはおよそ10年前ぐらいからで、社会人になってからである。
もっとも、飲酒をした年齢のほうがはるかに早く、ま、時効だからいいだろうけど、飲酒年齢は高校2年のときだから16か17ぐらい。しかも初めて飲んだのはウイスキーで、それも「ロック」である。
まあその頃、「悪い奴」(って性格がってことではないんだが)がいて、そいつはたばこまで勧めてきた。ま、私もほどなくたばこも「やってみた」。しかし、とても「合わなかった」ね。
それがなぜ、たばこを吸うようになったのか?
これは仕事が一段落して、大先輩の方が、
「おい!たばこ吸うてみるか!」
と酒のついでにキャスターマイルドをもらったことがきっかけであった。
それを何回かするうちに次第に自分でもたばこを買うようになってしまったというわけ。一方で酒はほとんど飲まなくなった。
酒をなぜ飲まなくなったかといえば、はっきりいって飲んだあと「何もできなくなる」からである。
したがって酒をちょっとでも飲んだ人間が車を運転するだなんて信じられないというしかない。あの「きちがい水」は必ず何らかの形で脳を瞬間的に狂わせる。
そして今、福岡や姫路で、ほとんど泥酔状態の公務員が車を運転していて死なせてしまったという事件が大問題となっているが、これははっきりいって殺人というしかなく、厳しく処罰すべきだと考える。
私も会社の忘年会か何かの帰り、少々飲みすぎたと思いながら電車に乗っていて急に、
「オエーッ!」
となり、そのまま電車内で吐いた経験がある。また、若い女が「オエーッ」となり、そのときは私が「被害者」になりかけたことがあった。私はその女に、
「次の駅で降りろ!」
といってその女を降ろさせたことがある。むろんその女が「降りたあとの」電車の中は汚いし、においはするし・・・
つまり、酒というのは他人に迷惑をかける恐れが少なくないのである。
たばこももちろん迷惑をかける場合がある。しかし酒ほどではない。要はたばこが嫌いな人間の前で吸わなければいいのである。
にもかかわらず、一方的というしかない酒は無礼講、たばこは諸悪の根源という見方は「おかしい」とさえ思っていた。
もっとも、前述のごとく、酒も今は体裁が悪い。ビール会社も夏場は凄惨な2件の事件があった影響で消費量が減ったと分析していた。
思うに酒もたばこも「悪いもの」なのである。
にもかかわらず酒はいいがたばこはよくないと一方的に決め付けていた風潮に一石を投じたのが週刊ポストの記事である。
愛煙家の方は一読あれ。