公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

2024年5/13~17の米ドル ユーロ 豪ドル NZドル 英ポンド 加ドル スイスフラン

2024-05-11 07:48:54 | 株式・為替などの経済指標

来週のドル・円は伸び悩みか。米国の消費者物価指数(CPI)と小売売上高の鈍化が予想されるが、日米金利差でドルは下げづらい。ただ、日銀の金融正常を見極めようと過度な円売りは抑制されよう。5月15日発表の米経済指標で4月CPIは総合、コア指数とも前回を下回ると予想されている。また、小売売上高も前回実績を下回る可能性があり、連邦準備制度理事会(FRB)の年内の利下げ実施に思惑が広がりやすい。
ただ、インフレ目標の中央値にはなお距離があり、金融当局者からも引き締め的な政策の継続に前向きな見解が相次いでいる。カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁は年内の金利据え置きとのスタンスでドル売りを弱めた。
 一方、4月末から5月にかけての円急伸について、イエレン米財務長官は日本の為替介入なら「まれであるべき」との考えを改めて示した。介入をけん制した発言とみられ、日本の実弾投入は釘を刺された。16日に発表される日本の1-3月期国内総生産(GDP)はマイナスの転落が想定される。ただ、日銀は今後、金融正常化を議論する可能性が直近の金融政策決定会合の主な意見で示され、過度な円売りを抑制しよう。

【米・4月消費者物価指数(CPI)】(15日発表予定)
 5月15日発表の米4月消費者物指数(CPI)は前年比+3.4%、コア指数は同+3.6%と鈍化が予想され、ドル売り要因になりやすい。

【米・4月小売売上高】(15日発表予定)
 15日発表の米4月小売売上高は前回の前月比+0.4%と、前回実績を下回る見込み。個人消費の伸びが鈍化すれば引き締め政策を弱める要因となりドル売り要因に。

・ドル・円の予想レンジ:153.50円-157.50円

・5月13日-17日週に発表される主要経済指標の見通しについては、以下の通り。

○(欧)1-3月期域内総生産改定値 15日(水)午後6時発表予定
・速報値は前年比+0.4%。
 参考となる速報値は前年同期比+0.4%。中核国であるドイツで建設投資と輸出が回復したことなどが成長に寄与した。改定値では大きな修正はないと予想されており、成長率は速報値と同水準の見込み。今後については個人消費の動向が成長を左右するとみられる。

○(米)4月消費者物価コア指数 15日(水)午後9時30分発表予定
・予想は、前年比+3.6%
 参考となる3月実績は前年比+3.8%。サービス価格や住居費の上昇が続いており、インフレ率のすみやかな低下は期待できないとの見方が多い。4月のコアインフレ率は3月実績と変わらない水準となる可能性がある。

○(日)1-3月期国内総生産速報値 16日(木)午前8時50時発表予定
・予想は前期比年率-1.5%
成長率は2四半期ぶりにマイナスとなる見込み。物価上昇や自動車大手の認証不正による減産などが経済成長を圧迫したようだ。4-6月期以降については個人消費、輸出、設備投資などの顕著な回復は期待できないため、経済成長率は低い伸びにとどまる見込み。

○(中)4月小売売上高 17日(金)午前11時発表予定
・予想は、前年比+3.8%
 参考となる3月実績は前年同月比+3.1%で市場予想を下回った。不動産市況は不透明であり、内需はやや低迷。個人消費の顕著な回復は期待できないことから、4月については3月実績をやや上回る伸びにとどまる可能性がある。

○その他の主な経済指標の発表予定
・14日(火):(米)4月生産者物価コア指数
・15日(水):(欧)3月ユーロ圏鉱工業生産、(米)4月小売売上高
・16日(木):(豪)4月失業率
・17日(金):(中)4月鉱工業生産


「弱含みか、ドイツ経済の減速と米引き締め姿勢の継続で」
 来週のユーロ・ドルは弱含みか。足元で発表されたドイツの低調な経済指標を受け、欧州中央銀行(ECB)の6月利下げを見込んだユーロ売りに振れやすい。一方、5月15日発表の米消費者物価指数(CPI)は伸びの鈍化が予想される。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者は引き締め的な現行政策の維持する方針で、ドルは売りづらい。
・予想レンジ:1.0650ドル-1.0850


「下げ渋りか、ドイツ経済の減速も日欧金利差を意識」
 来週のユーロ・円は下げ渋りか。足元で発表された経済指標でドイツの減速が鮮明になり、欧州中央銀行(ECB)の6月利下げを見込んだユーロ売りが先行しそうだ。一方、日銀は今後、金融正常化を議論する可能性があり、円売りは抑制される見通し。とはいえ、当面は日欧金利差を意識した取引が続き、ユーロは対円で下げづらい値動きに。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・15日:1-3月期域内総生産改定値(速報値:前年比+0.4%)
・予想レンジ:165円50銭-169円50銭


来週の豪ドル・円は上げ渋りか。豪準備銀行(中央銀行)は、政策金利(4.35%)の据え置きを決めたが、インフレ率を目標レンジに戻す動きはスムーズにいかず、戻るまでしばらく時間かかる可能性を指摘。また、四半期金融政策報告で、今年の消費者物価の上昇率予想を上方修正し、経済見通しの前提となる政策金利は前回から引き上げ、来年半ばまで現行の水準が続くと想定しており、年内利下げ観測後退による豪ドル買いに振れやすい状況になっている。4月雇用統計の発表が注目され、悪化継続の場合は豪ドル買い後退も。
○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・16日:4月雇用統計(3月:失業率3.8%、雇用者数増減-0.66万人)
・予想レンジ:102円00銭-104円00銭


来週のNZドル・円は弱含みか。1-3月期雇用統計では、失業率が予想以上に上昇、雇用者数は予想外に減少し、賃金の伸びも鈍化した。それを受けて、NZ準備銀行(中央銀行)の景気抑制的な政策スタンス維持の姿勢はやや緩むとの見方から、年内の利下げ観測が盛り返し、NZドルは買いづらくなりそうだ。NZ関連の主要経済指標の発表がないため、中国の4月小売売上高や鉱工業生産の発表が材料視され、最近俄かに目立つ改善傾向が示される場合は、NZドル買いにつながる。
○発表予定のNZ主要経済指標・注目イベント
・特になし
・予想レンジ:92円50銭-94円50銭


来週のポンド・円は底堅い値動きか。英中央銀行は金融政策委員会(MPC)で政策金利を維持したが、利下げ開始の時期は不透明でポンドは売りづらい。また、国内の経済指標で減速懸念は和らぎ、ポンド売りは限定的となりそうだ。一方、日本銀行の金融正常化が注目されるものの、日英の金利差が意識されポンドは下げづらいだろう。
○発表予定の英国の主要経済指標・注目イベント
・14日:4月失業率(3月:4.0%)
・予想レンジ:193円50銭-197円00銭


来週のカナダドル・円は弱含みか。インフレ鈍化持続や個人消費の弱さがみられるなか、雇用の悪化継続も見込まれ、カナダ中央銀行の年内の利下げ開始時期は早まるとの観測からカナダドルは売りに振れやすい。マックレム総裁は今月初めの議会証言で「利下げ開始時期は近づいている」とする一方、「物価安定に向けた進展が持続するとの確信にはまだ至らない」と述べているが、慎重ながらもタイミングを見計らう姿勢にあることがうかがえる。中東情勢や欧米の利下げ時期などをめぐる株価や原油価格の動向も見極めへ。
○発表予定の加主要経済指標・注目イベント
・特になし
・予想レンジ:112円50銭-114円50銭


来週のスイスフラン・円は伸び悩みか。日本銀行の政策金利は当面据え置きとなる可能性は高いものの、次回以降の会合で金融正常化に向けた議論が本格化する可能性がある。地政学的リスクの増大を警戒した安全逃避のスイスフラン買いは一段と縮小していることから、リスク選好的なスイスフラン買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。
〇発表予定のスイス経済指標・注目イベント
・特になし
・予想レンジ:169円50銭-172円50銭
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2024年5/13 商品先物価格情... | トップ | 2024年5/10 ドル円:155.27... »
最新の画像もっと見る

株式・為替などの経済指標」カテゴリの最新記事