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2024年7/1~5の米ドル ユーロ 豪ドル NZドル 英ポンド 加ドル スイスフラン

2024-06-28 19:43:22 | 株式・為替などの経済指標

来週のドル・円は伸び悩みか。フランス政治リスクの顕在化が警戒されていること、米雇用関連統計で、賃金上昇圧力が弱まれば引き締め的な金融政策への警戒は和らぎ、リスク選好的なドル買いは一服しそうだ。6月30日投開票のフランス議会選で右派勢力が躍進すれば、7月7日の決戦投票に向けユーロ売り優勢となりそうだ。また、欧州発の市場の混乱が懸念され、リスク回避の円買いがドルなど主要通貨を下押ししよう。
一方、日本政府が4月末に160円台で為替介入に踏み切ったことから、161円を超える水準では為替介入への警戒が広がりやすい。ただ、ドルの上昇ペースは緩やかで実弾投入は想定しにくく、米為替報告で為替操作国の監視リストに日本が加えられたことで日本の介入はけん制され、163円台が為替介入が実施されると市場ではみられている。
米連邦準備制度理事会(FRB)は、インフレ抑止は不十分であると指摘しており、主要中央銀行による相次ぐ利下げで、ドル高の流れが続く。ただ、米国経済指標が市場予想を下回った場合、早期利下げ観測でドル買いは後退しよう。特に雇用関連統計で労働市場の収縮が示されれば賃金上昇圧力は弱まり、引き締め的な金融政策長期化への期待はひとまず収束するだろう。

【米・6月ISM製造業景況指数】(7月1日発表予定)
7月1日発表の6月ISM製造業景況指数は49.0と、節目の50を下回る見通し。ただ、前月の48.7からやや改善が期待され、引き締め的な政策をやや後押しする材料になろう。

【米・6月雇用統計】(7月5日発表予定)
7月5日発表の米6月雇用統計では失業率は4.0%、非農業部門雇用者数は前月比+18.5万人の市場観測。賃金上昇圧力が低下すればドル売り要因に。

・ドル・円の予想レンジ:159.00円-162.00円

・7月1日-5日に発表予定の経済指標の予想については以下の通り。

○(日)日銀短観6月調査 1日(月)午前8時50分発表予定
・予想は、大企業製造業DIは11
 3月調査では品質不正による一部自動車メーカーの生産停止を受けて景況感は悪化。今回については物価高による需要減少、コスト増加、人手不足は解消されていないことなどから、企業マインドの改善は期待薄か。

○(米)6月ISM製造業景況指数 1日(月)午後11時発表予定
・予想は、49.0
 参考となる5月実績は48.7に悪化したが、先行指標となる6月製造業PMIは改善している。一方、新規受注の増加は期待できないため、6月の数値は5月実績並みの水準にとどまる可能性がある。

○(米)5月貿易収支 3日(水)午後9時30分発表予定
・予想は、-712億ドル
 参考となる4月実績は-746億ドル。輸入増加で赤字幅は拡大した。5月については、輸出増加は期待できないものの、輸入額がやや減少するとみられており、赤字幅は縮小する見込み。

○(米)6月雇用統計 5日(金)午後9時30分発表予定
・予想は、非農業部門雇用者数は前月比+18.5万人、失業率は4.0%
 雇用者数の増加幅は5月実績を下回る見込みだが、労働市場の急速な減速を示唆するものではないとみられる。失業率は5月と同水準になると予想されるが、年末にかけてゆるやかに上昇する可能性が高いとみられる。


○その他の主な経済指標の発表予定
・1日(月):(中国)6月財新製造業PMI
・2日(火):(欧)6月ユーロ圏消費者物価コア指数、(欧)5月失業率
・3日(水):(欧)5月ユーロ圏生産者物価指数
・5日(金):(欧)5月ユーロ圏小売売上高


「弱含みか、仏政治リスクとECBの追加利下げ観測で」
 来週のユーロ・ドルは弱含みか。6月30日のフランス議会選で右派勢力が躍進すれば、7月7日の決戦投票に向け欧州財政リスクによるユーロ売りが強まりそうだ。欧州中央銀行(ECB)の追加利下げへの思惑もユーロ売りを後押し。一方、米雇用関連統計が低調なら連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測で、ドル売りが見込まれる。
・予想レンジ:1.0550ドル-1.0750


「弱含みか、仏政治リスクとECBの追加利下げに思惑」
 来週のユーロ・円は弱含みか。6月30日のフランス議会選で右派勢力が躍進した場合、7月7日の決戦投票に向け欧州発の混乱を懸念したユーロ売りが先行。欧州中央銀行(ECB)の追加利下げ観測もユーロ売りを支援しよう。一方、日本政府から円安けん制が相次ぎ、為替介入への警戒感から円買いがユーロを下押しする可能性も。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・2日:6月消費者物価コア指数(5月:前年比+2.9%)
2日:5月失業率(4月:6.4%)
・予想レンジ:169円50銭-174円50銭


来週の豪ドル・円は底堅い展開か。5月消費者物価指数の伸びが予想を上回り3カ月連続で拡大したことを受けて、豪準備銀行(中央銀行)の年内利上げ観測が浮上しており、豪ドル買いに振れやすい。ケント中銀総裁補は「インフレ抑制に必要なら追加引き締めも排除しない」と言明している。中銀の6月理事会議事要旨の発表があり、インフレ警戒のさらなる強調や利上げ言及などがみられる場合は、豪ドル買いが強まりそうだ。5月小売売上高の発表も材料視される。フランス総選挙の第一回投票結果を受けた市場動向も見極めへ。
○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・1日:5月小売売上高(4月:前月比+0.1%)
・2日:豪準備銀行6月理事会議事要旨
・4日:5月貿易収支(4月:+65.48億豪ドル)
・予想レンジ:106円00銭-108円00銭


来週のNZドル・円は底堅い展開か。NZ準備銀行(中央銀行)の利上げの可能性議論や利下げ開始時期の後ずれ示唆により、利下げ観測は後退しており、引き続きNZドル買いに振れやすい。NZ関連の主要経済指標の発表はないため、中国の官民が発表する6月PMIが材料視されるが、一部50割れ(経済活動の縮小示唆)がみられる場合は、NZドル売りになる可能性がある。フランス総選挙の第一回投票結果を受けた市場動向も見極めへ。
○発表予定のNZ主要経済指標・注目イベント
・特になし
・予想レンジ:97円00銭-99円00銭


来週のポンド・円は伸び悩みか。7月4日投開票の英総選挙で労働党政権の発足が見込まれ、想定通りなら政策期待によるポンド買いが先行。ただ、政権交代はすでに織り込み済みため、ポンド買いは限定的に。一方、20日の金融政策委員会(MPC)で利下げの主張が目立ち、8月の政策金利引き下げを見込んだポンド売りも。
○発表予定の英主要経済指標・注目イベント
・特になし
・予想レンジ:116円50銭-118円50銭


来週のカナダドル・円は底堅い展開か。5月消費者物価指数の伸びが、連続鈍化の予想に反して拡大したことを受けて、カナダ中央銀行の早期追加利下げ観測は後退しており、カナダドルは売りづらくなっている。ただ、中銀の利下げ軌道にまだ変化はないとみられるなか、6月雇用統計の発表が注目され、失業率のさらなる上昇などがみられる場合は早期追加利下げ観測が盛り返し、カナダドル売りになる可能性がある。フランス総選挙の第一回投票結果を受けた市場動向も見極めへ。
○発表予定の加主要経済指標・注目イベント
・3日:5月貿易収支(4月:-10.5億加ドル)
・5日:6月雇用統計(5月:失業率6.2%、雇用者数増減+2.67万人)
・予想レンジ:116円50銭-118円50銭


来週のスイスフラン・円は伸び悩みか。フランス、英国の政治不安を意識した安全逃避的なスイスフラン買いは一巡したとみられる。過度な通貨高を是正するための追加利下げが行われる可能性は残されているが、日本銀行は7月に追加利上げを行う可能性があるとみられている。円安進行を受けて円買い介入も警戒されており、リスク選好的なスイスフラン買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。
〇発表予定のスイス経済指標・注目イベント
・4日:6月失業率(5月:2.3%)
・予想レンジ:177円00銭-180円00銭
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