【随時更新】ロシア ウクライナに軍事侵攻(9月12日の動き) NHK 2024年9月12日 18時30分
ロシア国防省 ウクライナ軍越境攻撃の地域で “10集落を奪還”
ウクライナ軍は8月以降、ロシアの西部クルスク州への越境攻撃を続けていて、8月下旬の時点で、東京23区の2倍の面積にあたるおよそ1300平方キロメートルの地域と100の集落を掌握したとしています。
このクルスク州内での戦闘について、ロシア国営のタス通信は11日、ロシア国防省の高官が、「状況は順調に進んでいる。われわれの部隊は攻撃に転じた」と述べた上で、10の集落を奪還したと伝えました。
アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は、「入手できる映像情報によると、クルスク州で反撃しているロシア軍は中隊規模で行動していて、戦闘経験が豊富な部隊を投入している可能性がある」としています。
その上で、「ロシア軍の反撃の規模や今後の見通しは不透明で、状況は流動的だ。この攻撃について結論を出すのは時期尚早だ」と指摘していて、これまで大規模な反撃が見られなかったロシア軍が本格的な領土の奪還作戦に乗り出したのかどうかが注目されます。
米英外相 ゼレンスキー大統領と会談 供与の兵器制限撤廃か協議
アメリカのブリンケン国務長官とイギリスのラミー外相は11日、ウクライナの首都キーウを訪れ、ゼレンスキー大統領と会談しました。
欧米が供与した射程の長い兵器をロシア領に対して使用できるよう制限の撤廃を認めるかどうかが焦点でしたが、会談後の会見でブリンケン長官は「きょう聞いたことをバイデン大統領に報告する」と述べました。
13日に行われるバイデン大統領とイギリスのスターマー首相との会談でも話し合われるとしていて、引き続き協議が行われる見通しです。
また、ブリンケン長官は、使用制限を撤廃するか判断する上で、ロシアとの緊張がいっそう高まる可能性を考慮するのかと記者団に問われると、「それは必ずしも決定的な要因ではない。これまでもニーズの変化や戦況の変化に応じて調整し適応してきた」と述べ、制限の撤廃によってどこまでウクライナ側の被害を軽減でき、戦況を好転させられるのかなども見極めた上で、判断する考えを明らかにしました。
ゼレンスキー大統領 戦争終結計画 首脳会議にあわせ各国支持を
ウクライナの首都キーウでは11日、ロシアに一方的に併合されている南部クリミアをテーマにした国際会議が開かれ、アメリカのブリンケン国務長官やイギリスのラミー外相も出席しました。
演説でゼレンスキー大統領は「わたしたちは土地を取り引きに使うことはないし、国民を見捨てることもしない」と述べ、ロシアに占領された領土の奪還を目指す考えを改めて強調しました。
記者会見でゼレンスキー大統領は、ウクライナが作成している戦争を終結させるための計画について触れ「ロシアの決定に心理的、政治的、そして兵器の関連からも影響を与えるだろう」と述べました。
そして「計画は、2回目の平和サミットの前に提示されなければならない。パートナーが支持すれば、ロシアに戦争を終わらせることが容易になる」と述べ、ウクライナの和平案を話しあうため、11月にも開催したいとする首脳会議にあわせて計画への支持を各国から取りつけ、ロシアへの圧力につなげたい考えを示しました。
ロシア国防省 ウクライナ軍越境攻撃の地域で “10集落を奪還”
ウクライナ軍は8月以降、ロシアの西部クルスク州への越境攻撃を続けていて、8月下旬の時点で、東京23区の2倍の面積にあたるおよそ1300平方キロメートルの地域と100の集落を掌握したとしています。
このクルスク州内での戦闘について、ロシア国営のタス通信は11日、ロシア国防省の高官が、「状況は順調に進んでいる。われわれの部隊は攻撃に転じた」と述べた上で、10の集落を奪還したと伝えました。
アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は、「入手できる映像情報によると、クルスク州で反撃しているロシア軍は中隊規模で行動していて、戦闘経験が豊富な部隊を投入している可能性がある」としています。
その上で、「ロシア軍の反撃の規模や今後の見通しは不透明で、状況は流動的だ。この攻撃について結論を出すのは時期尚早だ」と指摘していて、これまで大規模な反撃が見られなかったロシア軍が本格的な領土の奪還作戦に乗り出したのかどうかが注目されます。
米英外相 ゼレンスキー大統領と会談 供与の兵器制限撤廃か協議
アメリカのブリンケン国務長官とイギリスのラミー外相は11日、ウクライナの首都キーウを訪れ、ゼレンスキー大統領と会談しました。
欧米が供与した射程の長い兵器をロシア領に対して使用できるよう制限の撤廃を認めるかどうかが焦点でしたが、会談後の会見でブリンケン長官は「きょう聞いたことをバイデン大統領に報告する」と述べました。
13日に行われるバイデン大統領とイギリスのスターマー首相との会談でも話し合われるとしていて、引き続き協議が行われる見通しです。
また、ブリンケン長官は、使用制限を撤廃するか判断する上で、ロシアとの緊張がいっそう高まる可能性を考慮するのかと記者団に問われると、「それは必ずしも決定的な要因ではない。これまでもニーズの変化や戦況の変化に応じて調整し適応してきた」と述べ、制限の撤廃によってどこまでウクライナ側の被害を軽減でき、戦況を好転させられるのかなども見極めた上で、判断する考えを明らかにしました。
ゼレンスキー大統領 戦争終結計画 首脳会議にあわせ各国支持を
ウクライナの首都キーウでは11日、ロシアに一方的に併合されている南部クリミアをテーマにした国際会議が開かれ、アメリカのブリンケン国務長官やイギリスのラミー外相も出席しました。
演説でゼレンスキー大統領は「わたしたちは土地を取り引きに使うことはないし、国民を見捨てることもしない」と述べ、ロシアに占領された領土の奪還を目指す考えを改めて強調しました。
記者会見でゼレンスキー大統領は、ウクライナが作成している戦争を終結させるための計画について触れ「ロシアの決定に心理的、政治的、そして兵器の関連からも影響を与えるだろう」と述べました。
そして「計画は、2回目の平和サミットの前に提示されなければならない。パートナーが支持すれば、ロシアに戦争を終わらせることが容易になる」と述べ、ウクライナの和平案を話しあうため、11月にも開催したいとする首脳会議にあわせて計画への支持を各国から取りつけ、ロシアへの圧力につなげたい考えを示しました。