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ジュリアン・アサンジ ©BBC=英国放送協会
「ウィキリークス」のアサンジ氏 母国オーストラリアに帰国 NHK 2024年6月26日 21時28分
アメリカ政府などの機密情報をネット上に公表し、不正アクセスに関わった罪などで起訴された告発サイト「ウィキリークス」の創設者、ジュリアン・アサンジ氏が、司法取引を経て母国オーストラリアに帰国し、家族や関係者らに迎えられました。
アサンジ氏を乗せた飛行機は日本時間の午後6時40分ごろ、オーストラリアの首都キャンベラの空港に到着し、関係者らが拍手で出迎えるなか、出迎えた妻のステラさんや父親と抱擁を交わしていました。
告発サイト「ウィキリークス」の創設者であるアサンジ氏は2010年にアメリカ政府などの機密情報をネット上に公表し、アメリカ当局に不正アクセスに関わった罪などで起訴され、2019年から別の事件でイギリスで刑務所に収容されていました。
この間、アメリカ側が身柄の引き渡しを求めたのに対しアサンジ氏がこれを不服として裁判所に申し立てを行っていましたが、このほど、司法省とアサンジ氏との間で司法取引が行われた形です。
アサンジ氏は26日、アメリカの自治領のサイパンにある裁判所に出廷し、罪を認めるのと引き換えに、改めて服役する必要はないとする判断を受けて、オーストラリアに向かっていました。
アサンジ氏の解放を求めてきたオーストラリアのアルバニージー首相は会見を開き、「アサンジ氏が行ったことへの評価はさておき、裁判に時間がかかりすぎていると言ってきた。あらゆる機会、レベルで、裁判が終結するように、一貫して主張してきており、それが終わりを迎えたことを大変うれしく思う」と述べ、アサンジ氏の帰国を歓迎しました。
ウィキリークス「ついに自由の身に」
告発サイト「ウィキリークス」は、26日、SNSで飛行機の機内で撮影されとみられるアサンジ氏の顔写真とともに、「タッチダウン!ジュリアン・アサンジはオーストラリアに到着した。ついに自由の身となった」と投稿しました。