【随時更新】イスラエル パレスチナ 中東情勢(9月17日) NHK 2024年9月17日 19時32分
イスラエルのネタニヤフ政権は、ガザ地区でイスラム組織ハマスを壊滅することなどを目標に掲げ続けている軍事作戦について、隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラへの対応を、新たな目標に加えることを閣議決定し、戦闘がさらに長期化することも懸念されます。
ネタニヤフ政権 “ヒズボラへの対応を軍事作戦の新たな目標に”
イスラエルのネタニヤフ政権は去年10月、ハマスによる大規模な襲撃を受けてハマスを壊滅し、人質を取り戻すことなどを目標に掲げてガザ地区での軍事作戦を続けています。
一方、イスラエル北部ではハマスと連帯するレバノンのヒズボラとの間で攻撃の応酬が続いていて、地元メディアによりますとイスラエル側では住民およそ6万人が依然、避難生活を余儀なくされています。
こうしたなかネタニヤフ政権は17日、ヒズボラへの対応を軍事作戦の新たな目標に加えることを閣議決定し、「イスラエル北部の住民を安全に帰還させることを戦争の目標に盛り込んだ。目標達成のため行動を続ける」と発表しました。
アメリカの特使 イスラエルを訪問
16日にはアメリカの特使がイスラエルを訪れ、会談したガラント国防相は「北部の住民を帰還させるために残された方法は、軍事行動しかない」と述べヒズボラへの圧力を強める考えを示しました。
アメリカのニュースサイト、アクシオスは関係者の話として、アメリカの特使はイスラエル側にヒズボラとの戦闘を激化させないよう警告した、と報じていて、新たな閣議決定で戦闘がさらに長期化することも懸念されています。
攻撃続くパレスチナガザ地区 2回目ポリオワクチン接種へ協議
ガザ地区では16日もイスラエル軍の攻撃が続いていて、パレスチナの地元メディアは、ハンユニス西部への空爆で、少なくとも5人が死亡したと伝えています。
NHKガザ事務所が、ハンユニスのナセル病院で空爆の直後に撮影した映像では、頭から血を流した子どもやけがをした大人が、次々と搬送されてくる様子が写っています。
一方、ガザ地区では衛生環境の悪化からポリオの感染拡大が懸念されていて、今月1日からイスラエルとイスラム組織ハマスが、地域と時間を限定して戦闘を一時休止し、国連機関による大規模なワクチン接種が行われました。
UNRWA 清田明宏保健局長“子どもたちのために一刻も早い停戦を”
UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関の清田明宏保健局長が16日、オンラインで日本メディアの取材に応じ、今月13日までにおよそ56万人の子どもにワクチンを接種したとしています。
そのうえで、来月中旬をめどに2回目の接種を開始できるよう、イスラエル側と協議を始めていることを明らかにしました。
清田保健局長は「このような異常な形での予防接種ではなく、正常な予防接種をしたい」と述べて、子どもたちの健康のためにも一刻も早い停戦が必要だと訴えていました。
イスラエルのネタニヤフ政権は、ガザ地区でイスラム組織ハマスを壊滅することなどを目標に掲げ続けている軍事作戦について、隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラへの対応を、新たな目標に加えることを閣議決定し、戦闘がさらに長期化することも懸念されます。
ネタニヤフ政権 “ヒズボラへの対応を軍事作戦の新たな目標に”
イスラエルのネタニヤフ政権は去年10月、ハマスによる大規模な襲撃を受けてハマスを壊滅し、人質を取り戻すことなどを目標に掲げてガザ地区での軍事作戦を続けています。
一方、イスラエル北部ではハマスと連帯するレバノンのヒズボラとの間で攻撃の応酬が続いていて、地元メディアによりますとイスラエル側では住民およそ6万人が依然、避難生活を余儀なくされています。
こうしたなかネタニヤフ政権は17日、ヒズボラへの対応を軍事作戦の新たな目標に加えることを閣議決定し、「イスラエル北部の住民を安全に帰還させることを戦争の目標に盛り込んだ。目標達成のため行動を続ける」と発表しました。
アメリカの特使 イスラエルを訪問
16日にはアメリカの特使がイスラエルを訪れ、会談したガラント国防相は「北部の住民を帰還させるために残された方法は、軍事行動しかない」と述べヒズボラへの圧力を強める考えを示しました。
アメリカのニュースサイト、アクシオスは関係者の話として、アメリカの特使はイスラエル側にヒズボラとの戦闘を激化させないよう警告した、と報じていて、新たな閣議決定で戦闘がさらに長期化することも懸念されています。
攻撃続くパレスチナガザ地区 2回目ポリオワクチン接種へ協議
ガザ地区では16日もイスラエル軍の攻撃が続いていて、パレスチナの地元メディアは、ハンユニス西部への空爆で、少なくとも5人が死亡したと伝えています。
NHKガザ事務所が、ハンユニスのナセル病院で空爆の直後に撮影した映像では、頭から血を流した子どもやけがをした大人が、次々と搬送されてくる様子が写っています。
一方、ガザ地区では衛生環境の悪化からポリオの感染拡大が懸念されていて、今月1日からイスラエルとイスラム組織ハマスが、地域と時間を限定して戦闘を一時休止し、国連機関による大規模なワクチン接種が行われました。
UNRWA 清田明宏保健局長“子どもたちのために一刻も早い停戦を”
UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関の清田明宏保健局長が16日、オンラインで日本メディアの取材に応じ、今月13日までにおよそ56万人の子どもにワクチンを接種したとしています。
そのうえで、来月中旬をめどに2回目の接種を開始できるよう、イスラエル側と協議を始めていることを明らかにしました。
清田保健局長は「このような異常な形での予防接種ではなく、正常な予防接種をしたい」と述べて、子どもたちの健康のためにも一刻も早い停戦が必要だと訴えていました。