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青森県中泊町の旧家が所蔵するふすま絵が、イギリスの大英博物館にある江戸時代初期の狩野派のふすま絵「秋冬花鳥図」と対になる1つの作品である可能性が極めて高い

2024-09-03 01:17:37 | その他
青森 旧家のふすま絵 大英博物館の狩野派の絵と対になる作品か NHK 2024年9月2日 7時29分

青森県中泊町の旧家が所蔵するふすま絵が、イギリスの大英博物館にある江戸時代初期の狩野派のふすま絵「秋冬花鳥図」と対になる1つの作品である可能性が極めて高いことが専門家の調査でわかりました。

青森県中泊町の旧家「宮越家」は、大正から昭和初期にかけて、当時の当主が私財を投じて収集した貴重な美術品のコレクションで知られています。

このうち4枚のふすま絵について、狩野派の研究者として知られる元京都国立博物館主任研究員の山下善也さんが調べたところ、大英博物館が所蔵し、江戸時代初期の狩野派の絵師が描いたふすま絵「秋冬花鳥図」と対になる、春と夏を描いた作品である可能性が極めて高いことが分かりました。

宮越家のふすま絵には春を表す桜とキジや夏を表す渓流が描かれていて、渓流の一部が「秋冬花鳥図」の図柄につながっているほか、画風や引き手の金具の形なども一致するということです。

「秋冬花鳥図」はもともと、奈良県桜井市の談山神社にあったとされるもので、以前から春と夏を描いた作品が存在する可能性が指摘されていましたが、その行方は長らくわかっていませんでした。

山下さんは、このふすま絵は行方が分からなかったもう1つの作品である可能性が高いとしたうえで「豪華絢爛(ごうかけんらん)な桃山時代から繊細優美な江戸時代へと移り変わる日本文化の変革を示す非常に重要な作品だ。戦争や災害を免れて400年もの間、よくぞ生き残ってくれていたものだと思う」と話しています。

狩野派とは
狩野派は、室町時代から明治時代までのおよそ400年にわたって続いた日本絵画の中でも最大の流派で、血縁関係でつながった狩野家を中心とした絵師の専門集団です。

創始者の狩野正信は、室町幕府の将軍・足利家の御用絵師を務めていました。

もともと水墨画の様式の「漢画」を中心としていましたが、四季の風景などを描いた「やまと絵」も取り入れ、その後も江戸時代にかけて城や寺院の障壁画など幕府の仕事を担ってきました。

文化財として貴重なものも多く、安土桃山時代に活躍し、織田信長や豊臣秀吉に好まれた狩野永徳などのびょうぶ絵「唐獅子図屏風」や、江戸時代初期に狩野派の絵師が描いたとされる風俗画の傑作「彦根屏風」などが国宝に指定されています。

大英博物館所蔵のふすま絵「秋冬花鳥図」は江戸時代の狩野派の作と伝えられ、大英博物館が所蔵する日本美術品の中でも代表的な作品の1つとされています。

もともとは「春と夏」を描いたふすまが存在し、「四季花鳥図」だったのではないかと以前から考えられていました。
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