半世紀前の旧ソビエト探査機 今月地上に一部落下のおそれ NASA NHK 2025年5月7日 11時11分
50年以上前、旧ソビエトによって打ち上げられ、不具合のため目的地の金星までたどりつけなかった探査機が、今月10日ごろ地球の大気圏に突入し、一部が地上に落下するおそれがあることが分かりました。専門家は、海に落ちる可能性が最も高いとしています。
地球上に落下するおそれがあるのは、旧ソビエトの探査機「コスモス482号」です。
NASA=アメリカ航空宇宙局によりますと、この探査機は金星の表面を調べる目的で、1972年に打ち上げられたあと、エンジンの不具合で金星に向かうことができなかったとみられ、地球のまわりを50年余り飛び続けていました。
その間、探査機は徐々に高度を下げ、今月9日から11日ごろ、大気圏に突入する可能性があることが分かったということです。
探査機は重さがおよそ500キロで金星の大気圏への突入に耐える設計がされており、NASAは地球の大気圏でも燃え尽きず、北緯52度から南緯52度の間のどこかに落下するおそれがあるとしています。
この領域には日本も含まれますが、宇宙からの落下物に詳しい、ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのジョナサン・マクダウェル博士はNHKの取材に対し「海に落ちる可能性が最も高く、規模は小型機が墜落するくらいのもので、影響を受ける範囲は限られる。人にぶつかる可能性は低い」とする見解を示しています。
50年以上前、旧ソビエトによって打ち上げられ、不具合のため目的地の金星までたどりつけなかった探査機が、今月10日ごろ地球の大気圏に突入し、一部が地上に落下するおそれがあることが分かりました。専門家は、海に落ちる可能性が最も高いとしています。
地球上に落下するおそれがあるのは、旧ソビエトの探査機「コスモス482号」です。
NASA=アメリカ航空宇宙局によりますと、この探査機は金星の表面を調べる目的で、1972年に打ち上げられたあと、エンジンの不具合で金星に向かうことができなかったとみられ、地球のまわりを50年余り飛び続けていました。
その間、探査機は徐々に高度を下げ、今月9日から11日ごろ、大気圏に突入する可能性があることが分かったということです。
探査機は重さがおよそ500キロで金星の大気圏への突入に耐える設計がされており、NASAは地球の大気圏でも燃え尽きず、北緯52度から南緯52度の間のどこかに落下するおそれがあるとしています。
この領域には日本も含まれますが、宇宙からの落下物に詳しい、ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのジョナサン・マクダウェル博士はNHKの取材に対し「海に落ちる可能性が最も高く、規模は小型機が墜落するくらいのもので、影響を受ける範囲は限られる。人にぶつかる可能性は低い」とする見解を示しています。