公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

ジャパンカップ回顧

2010-11-28 17:36:15 | 大レース回顧集

今年が30回目の節目となったジャパンカップが28日、東京競馬場で行われた。

1番人気は、16 ブエナビスタで1.9倍、2番人気は、11 ナカヤマフェスタで7.7倍、3番人気は、7 ペルーサで8.4倍、4番人気は、6 ローズキングダムで8.8倍。10倍以下の単勝人気は以上4頭。

4 シンゲンがコーナーワークを利してハナに立ち、2 ヴィクトワールピサ、10 エイシンフラッシュが3~4番手あたり。ローズキングダム、ナカヤマフェスタは6~7番手。ブエナビスタは外目を通って後方から6~7番手集団あたり。その後ろに8 ジャガーメイルが控え、さらに、後方から2頭目に14 オウケンブルースリ、最後方に7 ペルーサ。

直線を向いて、内からまずは、ヴィクトワールピサが抜け出しにかかる。その外にローズキングダム。ブエナビスタは坂上の時点ではまだ中団より後ろ。坂下に入って、ブエナが一気にスパートをかけたところ、同じく追い出しにかかったローズが、ヴィクトワールとブエナに挟まれる形となり、顔が横を向いてしまった。その後、ブエナがヴィクトワールを交わして先頭に立ち、そのまま押し切って1着ゴール。2着争いはローズがヴィクトワールを交わして入り、ヴィクトワールは3着。4着には直線でいい脚を見せたジャガーメイル。5着にはペルーサが入った。

レース後、ローズキングダムの進路が狭くなったことについて審議のアナウンスがあり、20分以上にわたって確定が出ない事態となったが、ブエナビスタが直線の坂下で斜行し、ローズの進路を狭めていたと判定され降着。ローズキングダムが繰り上がって優勝となった。ブエナビスタは、昨年の秋華賞以来となる降着で2着。

<短評>

・ローズキングダム・・・菊花賞では前団のペースを飲み込めず、不完全燃焼の2着に終わった。今回は比較的前団でレースを進め、ブエナよりも先に抜け出す構えを見せていたことが勝因に繋がった。直線坂下でブエナビスタとヴィクワールピサとの間に挟まれ、さらにブエナの斜行により不利を受けたものの、そこからまた伸びを見せ、ついにはヴィクトワールを交わして当初は2着ゴール。そしてブエナビスタ降着により優勝となった。 菊花賞で自身の力をあまり出し切れなかったことが、逆に今回の「勝利」に繋がったのかもしれない。

・ブエナビスタ・・・外枠からのスタートだったので、道中の位置取りそのものは悪くはなかった。そして、直線坂下からの末脚は、前走の天皇賞同様確かなものだったが、秋華賞に続いてまたしてもG1で降着をしてしまった。追い出すタイミングは前走同様よかっただけに、残念な結果だ。

・ヴィクトワールピサ・・・終始前々の競馬を見せ、直線を向いた時点では手ごたえ十分だったが、坂を上って後続勢のピッチが上がってからが今ひとつ伸び切れなかったかも。ただ、凱旋門賞という激しいレースの後ということを考えるとよく走っている。次走はさらによくなるかも。

・ジャガーメイル・・・直線だけで追い込んできたが、鋭い脚を披露した。

・ペルーサ・・・この馬も直線だけで追い込んできたが、やはり、もう少し初手の位置取りについては意識してもらいたもの。

・エイシンフラッシュ(8着)・・・前々の競馬は悪くなかったのだが。一頓挫あったことが響いたか。

・ナカヤマフェスタ(14着)・・・道中は前々につけていたのに、直線でバッタリ。凱旋門賞の激走から抜け切れていない様子。この後、馬の調子が上がらないようならば、休養させたほうがいいかも。


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2 コメント

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皮肉なものです (Mr.Z)
2010-11-28 19:11:15
昨年の朝日杯FS(G1)優勝馬・ローズキングダムとラジオNIKKEI杯2歳S(G3)勝馬・ヴィクトワールピサの2位入線争いが優勝争いになるとは・・・朝日杯FS(G1)こそ「2歳王者決定戦」だ!と改めて思い知らされました。
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Unknown (Unknown)
2010-11-29 22:15:39
元々馬は前を真っ直ぐ見たら真っ直ぐ走れない動物なので、
特に坂のある東京芝の直線は斜めに走っています。
高速道路の登坂渋滞のように坂の登り始めは後続が追い付いてしまうので、
前の馬の尾が後続の馬の顔に掛かり跳び上がるシーンも以前からありました。
偶然か故意かの判断はタイミングを上からのカメラで良く見ないと判断材料として何とも言えないでしょうし、
失格も故意でなくとも結果責任の場合もあるでしょうし、降着ですから
騎手が後方に併せて急に斜行妨害した悪質明確ではなかったが、
斜行が遅かったため半分結果責任と判断出来たということでしょうか。
併せて抜け出し少し斜行させるのはソラを使わない為の技術としてありますが、
良く見ると明らかに斜めに走り過ぎているようにも見えなくもなく。
これは何となく海外など荒れた小回り馬場の走り方ですね。
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