【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(7月9日の動き) NHK 2024年7月9日 19時37分
ロシア軍がミサイル攻撃 小児病院などに被害 42人死亡
ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、SNSで、ロシア軍が行った大規模なミサイル攻撃で、これまでに首都キーウの小児病院や産科の病院を含むおよそ100の建物が被害を受けたと発表しました。
ウクライナの内務省などによりますと、これまでに首都キーウなど各地で合わせて42人が死亡、200人以上がけがをしたということです。
ウクライナ側は、現場で見つかった残骸から、小児病院への攻撃には空中発射型の巡航ミサイルKh101が使われたとしています。
ウクライナ空軍のイグナト報道官は「敵のミサイルは迎撃用の熱探知を惑わす装備をつけている」などとして、迎撃が困難になっているとしています。
アメリカのバイデン大統領は8日、声明を発表してロシアを非難したうえで、9日からワシントンで開かれるNATO=北大西洋条約機構の首脳会議で、新たな支援を発表するとしていてウクライナの防空態勢を強化したい考えです。
バイデン大統領「ロシアの残虐性を思い起こさせる」
アメリカのバイデン大統領は8日、SNSで「ロシアの残虐性を思い起こさせるものだ」とした上で、9日からワシントンで開かれるNATO=北大西洋条約機構の首脳会議でゼレンスキー大統領に対しウクライナへの支援は揺るぎないものだと明確にするとしています。
国連事務総長 ロシアの攻撃を非難 安保理が緊急会合へ
ウクライナで8日、ロシア軍による激しい攻撃があり首都キーウで小児病院が大きな被害を受けたことなどについて、国連のグテーレス事務総長は報道官を通じて声明を出し、住宅や民間施設へのロシアによるミサイル攻撃を強く非難しました。
声明では「小児病院をミサイルが襲ったことは特に衝撃的だ」とした上で「民間人や民間施設に対する攻撃は国際人道法で禁じられていて、そのようないかなる攻撃も容認できず、直ちにやめなければならない」と強調しました。
また、今回の攻撃を受けて、国連安全保障理事会では、フランスなどの要請に基づいて対応を協議する緊急会合が日本時間の9日夜遅くから開かれることになりました。
安保理では今月、ロシアが議長国を務めています。
NATO首脳会議 ウクライナ支援について協議へ
NATOの首脳会議は9日から11日にかけてワシントンで開かれます。
ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、NATOはことしスウェーデンが加盟して32か国体制となり、この春には創設75周年を迎えました。
首脳会議では9日には記念の式典を行ってNATOの存在意義を内外に示すとともに、今後のウクライナ支援について協議します。
NATOのストルテンベルグ事務総長は、今回の会議でウクライナへの軍事支援でNATOの役割を強化し、各国の兵器の供与やウクライナ軍兵士の訓練の調整を担うことや軍事支援を続けるための資金面での支援についても合意し、支援の強化を打ち出すという見通しを示しています。
また、今回も日本を含むインド太平洋の4か国が出席し連携強化を進めるほか、ウクライナのゼレンスキー大統領も出席する予定です。
ヨーロッパでは、ことし秋のアメリカ大統領選挙でNATO加盟国がアメリカに防衛を依存しているなどと批判するトランプ氏が返り咲いた場合に、NATOの結束への影響を懸念する声も上がっています。
ストルテンベルグ事務総長は、アメリカで開催される今回の首脳会議を通じてアメリカにとってもNATOは重要な存在だという考えを改めて強調するとみられます。
ロシア大統領府報道官「NATO首脳会議を注視」
9日から始まるNATO=北大西洋条約機構の首脳会議について、ロシア大統領府のペスコフ報道官は9日、ロシアメディアに対し「NATOがロシアを敵視する同盟であることは明らかであり、ウクライナの側に立って、この紛争に直接関与している同盟でもある」と指摘しました。
そのうえで、ペスコフ氏は「首脳会議で、どんな交渉が行われ、どんな決定がなされるのか注視していく」と述べ、NATO側をけん制しました。
ロシア軍がミサイル攻撃 小児病院などに被害 42人死亡
ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、SNSで、ロシア軍が行った大規模なミサイル攻撃で、これまでに首都キーウの小児病院や産科の病院を含むおよそ100の建物が被害を受けたと発表しました。
ウクライナの内務省などによりますと、これまでに首都キーウなど各地で合わせて42人が死亡、200人以上がけがをしたということです。
ウクライナ側は、現場で見つかった残骸から、小児病院への攻撃には空中発射型の巡航ミサイルKh101が使われたとしています。
ウクライナ空軍のイグナト報道官は「敵のミサイルは迎撃用の熱探知を惑わす装備をつけている」などとして、迎撃が困難になっているとしています。
アメリカのバイデン大統領は8日、声明を発表してロシアを非難したうえで、9日からワシントンで開かれるNATO=北大西洋条約機構の首脳会議で、新たな支援を発表するとしていてウクライナの防空態勢を強化したい考えです。
バイデン大統領「ロシアの残虐性を思い起こさせる」
アメリカのバイデン大統領は8日、SNSで「ロシアの残虐性を思い起こさせるものだ」とした上で、9日からワシントンで開かれるNATO=北大西洋条約機構の首脳会議でゼレンスキー大統領に対しウクライナへの支援は揺るぎないものだと明確にするとしています。
国連事務総長 ロシアの攻撃を非難 安保理が緊急会合へ
ウクライナで8日、ロシア軍による激しい攻撃があり首都キーウで小児病院が大きな被害を受けたことなどについて、国連のグテーレス事務総長は報道官を通じて声明を出し、住宅や民間施設へのロシアによるミサイル攻撃を強く非難しました。
声明では「小児病院をミサイルが襲ったことは特に衝撃的だ」とした上で「民間人や民間施設に対する攻撃は国際人道法で禁じられていて、そのようないかなる攻撃も容認できず、直ちにやめなければならない」と強調しました。
また、今回の攻撃を受けて、国連安全保障理事会では、フランスなどの要請に基づいて対応を協議する緊急会合が日本時間の9日夜遅くから開かれることになりました。
安保理では今月、ロシアが議長国を務めています。
NATO首脳会議 ウクライナ支援について協議へ
NATOの首脳会議は9日から11日にかけてワシントンで開かれます。
ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、NATOはことしスウェーデンが加盟して32か国体制となり、この春には創設75周年を迎えました。
首脳会議では9日には記念の式典を行ってNATOの存在意義を内外に示すとともに、今後のウクライナ支援について協議します。
NATOのストルテンベルグ事務総長は、今回の会議でウクライナへの軍事支援でNATOの役割を強化し、各国の兵器の供与やウクライナ軍兵士の訓練の調整を担うことや軍事支援を続けるための資金面での支援についても合意し、支援の強化を打ち出すという見通しを示しています。
また、今回も日本を含むインド太平洋の4か国が出席し連携強化を進めるほか、ウクライナのゼレンスキー大統領も出席する予定です。
ヨーロッパでは、ことし秋のアメリカ大統領選挙でNATO加盟国がアメリカに防衛を依存しているなどと批判するトランプ氏が返り咲いた場合に、NATOの結束への影響を懸念する声も上がっています。
ストルテンベルグ事務総長は、アメリカで開催される今回の首脳会議を通じてアメリカにとってもNATOは重要な存在だという考えを改めて強調するとみられます。
ロシア大統領府報道官「NATO首脳会議を注視」
9日から始まるNATO=北大西洋条約機構の首脳会議について、ロシア大統領府のペスコフ報道官は9日、ロシアメディアに対し「NATOがロシアを敵視する同盟であることは明らかであり、ウクライナの側に立って、この紛争に直接関与している同盟でもある」と指摘しました。
そのうえで、ペスコフ氏は「首脳会議で、どんな交渉が行われ、どんな決定がなされるのか注視していく」と述べ、NATO側をけん制しました。