■レートは終値(前日比または前週末比)、安値─高値
<外為市場>
ドル/円
ユーロ/ドル
ユーロ/円
午後5時現在
149.65/149.68
1.0827/1.0831
162.06/162.07
NY午後5時
150.68/150.71
1.0834/1.0838
163.31/163.35
午後5時のドル/円は、前日NY午後5時と比べてドル安/円高の149円後半で推移している。日銀の早期金融正常化観測を背景に対主要通貨で円の買い戻しが進み、ドルは弱含んだ。
<株式市場>
終値
前日比
寄り付き
安値/高値
日経平均
39166.19
-41.84
38935.53
38,876.81─39,250.12
TOPIX
2675.73
+0.78
2666.05
2,654.43─2,681.40
プライム市場指数
1377.10
+0.41
1372.35
1,366.12─1,380.01
スタンダード市場指数
1270.04
+2.61
1265.60
1,262.78─1,271.52
グロース市場指数
966.77
-8.68
970.59
955.86─970.59
グロース250指数
772.39
-7.32
775.48
762.72─775.48
東証出来高(万株)
236583
東証売買代金(億円)
60403.91
東京株式市場で日経平均は、前営業日比41円84銭安の3万9166円19銭と続落して取引を終えた。米国株安や日銀による政策正常化への思惑から調整色が一時強まったが、後場には下げ幅を縮小してプラスに転じる場面があり、底堅さも意識された。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが692銘柄(41%)、値下がりは927銘柄(55%)、変わらずは38銘柄(2%)だった。
<短期金融市場>
無担保コール翌日物金利(速報ベース)
-0.005
ユーロ円金先(24年3月限)
───
3カ月物TB
───
無担保コール翌日物の加重平均レートは、速報ベースでマイナス0.005%になった。前営業日(マイナス0.006%)から横ばい圏。「資金の取り手のニーズは引き続き強いが、月末で調達を控える向きも多少あった」(国内金融機関)という。
<円債市場>
国債先物・24年3月限
146.26
(-0.15)
安値─高値
146.06─146.59
10年長期金利(日本相互証券引け値)
0.710%
(+0.015)
安値─高値
0.725─0.685%
国債先物中心限月3月限は前営業日比15銭安の146円26銭と続落して取引を終えた。日銀の早期政策修正観測が相場の重しだった。10年最長期国債利回り(長期金利)の引け値は、前営業日比1.5bp上昇の0.710%。
<スワップ市場・気配>
2年物
0.37─0.27
3年物
0.46─0.36
4年物
0.54─0.44
5年物
0.62─0.52
7年物
0.77─0.67
10年物
0.98─0.88
日経平均は41円安と続落、取引終了間際に上げ転換場面も=29日後場/国内市況ニュース/ウエルスアドバイザー 2024/02/29 15:26
29日後場の日経平均株価は、前日比41円84銭安の3万9166円19銭と続落。TOPIX(東証株価指数)は同0.78ポイント高の2675.73ポイントと小幅ながら反発した。前日の上値の重い状況や、現地28日の米国株安を受け、朝方は売りが優勢。日経平均は午前9時13分に、同331円22銭安の3万8876円81銭を付け、22日以来、1週間ぶりに3万9000円を割り込んだ。その後は、下げ渋る動き強まり、取引終了近くには上げ転換するなど、買い意欲の強さが伺える場面もみられた。外国為替市場では1ドル=149円台の後半と、円高方向に振れたが、影響は限られたようだ。東証プライム市場の出来高は23億6583万株。売買代金は6兆403億円で、16日以来の6兆円超えとなった。騰落銘柄数は値上がりが692銘柄、値下がりは927銘柄、変わらずは38銘柄だった。
業種別では、33業種のうち17業種が下落、16業種が上昇した。東電力HD<9501>、東ガス<9531>などの電気ガス株や、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>などの鉄鋼株が下落。三井金属<5706>、住友鉱<5713>などの非鉄金属株や、武田薬<4502>、エーザイ<4523>などの医薬品株も安い。帝人<3401>、東レ<3402>などの繊維株や、花王<4452>、富士フイルム<4901>などの化学株も軟調。アサヒ<2502>、味の素<2802>などの食料品株や、ネクソン<3659>、ソフバンG<9984>などの情報通信株も弱かった。一方、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株や、ZOZO<3092>、7&iHD<3382>などの小売株が上昇した。
個別では、JDI<6740>、Ine<4933>、レノバ<9519>、瑞光<6279>、広済堂HD<7868>などが下落。半面、アルプス物<9055>、大黒天<2791>、JVCKW<6632>、四国化HD<4099>、あおぞら銀行<8304>などが上昇した。
日本・中国株式指数
名称 値 前日比 前日比(%) 1ヶ月利回り変化幅 年間利回り変化幅 更新日時 (JST)
TOPIX 500 INDEX (東証)
2,092.01 +0.35 +0.02% +5.04% +35.27% 15:00
TOPIX 100 INDEX (東証)
1,842.26 +1.90 +0.10% +6.18% +39.36% 15:00
日経平均株価
39,166.19 -41.84 -0.11% +7.94% +42.71% 15:15
日経500平均
3,362.64 +2.88 +0.09% +4.62% +30.10% 15:15
TOPIX (東証株価指数)
2,675.73 +0.78 +0.03% +4.89% +34.24% 15:00
日経300指数
574.32 +0.42 +0.07% +6.07% +37.85% 15:15
東証REIT指数
1,698.87 -15.57 -0.91% -5.55% -7.83% 15:00
TOPIX CORE 30 IDX (東証)
1,412.15 +4.01 +0.28% +7.68% +44.18% 15:00
東証グロース市場250指数
772.39 -7.32 -0.94% +8.48% +3.17% 15:00
TOPIX SMALL INDEX (東証)
3,007.28 +5.10 +0.17% +3.16% +23.78% 15:00
TOPIX MID 400 INDX (東証)
2,658.88 -5.40 -0.20% +2.27% +25.48% 15:00
TOPIX LARGE 70 IDX (東証)
2,665.91 -4.88 -0.18% +3.87% +32.43% 15:00
日経平均
現在値 39,166.19↓ (24/02/29 15:15)
前日比 -41.84 (-0.11%)
始値 38,935.53 (09:00) 前日終値 39,208.03 (24/02/28)
高値 39,250.12 (14:43) 年初来高値 39,426.29 (24/02/27)
安値 38,876.81 (09:13) 年初来安値 32,693.18 (24/01/04)
日経平均寄与度ランキング(大引け)~日経平均は小幅に続落、ソフトバンクGやファナックが2銘柄で約37円分押し下げ 16:21 配信
29日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり89銘柄、値下がり134銘柄、変わらず2銘柄となった。
28日の米国市場は下落。ダウ平均は23.39ドル安(-0.06%)の38949.02ドル、ナスダックは87.56ポイント安(-0.55%)の15947.74、S&P500は8.42ポイント安(-0.17%)の5069.76で取引を終了した。10-12月期国内総生産(GDP)改定値が予想外に下方修正され景気への楽観的見方が後退し、寄り付き後、下落。同時に長期金利の低下が安心感につながり下値を支えた。終日軟調に推移も、重要インフレ指標の発表を翌日に控えた調整で終盤にかけた買戻しに下げ幅を縮小し終了。
米国株が弱かったことから、東京市場は売り優勢で取引を開始。日経平均は39000円台を割り込んでスタートしたが、短期筋とみられる先物を中心とした売りが一巡したことなどから39000円前後では下げ渋る展開に。引き続き下げ局面では押し目を狙う買いも入っており、後場は切り返す場面も見られたが、大引けのMSCIリバランスがやや売りに傾いたとの観測もあり小幅続落で取引を終えた。なお、東証プライム市場の売買代金は、リバランスが入ったことから6兆円台まで膨らんだ。
大引けの日経平均は前日比41.84円安(-0.11%)の39166.19円となった。東証プライム市場の売買高は23億6583万株、売買代金6兆403億円だった。セクター別では、電気・ガス業、鉄鋼、非鉄金属、医薬品、繊維製品などが下落した一方、海運業、小売業、鉱業、銀行業、保険業などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は41%、対して値下がり銘柄は55%となっている。
値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>となり1銘柄で日経平均を約25円押し下げた。同2位はファナック<6954>となり、ダイキン<6367>、リクルートHD<6098>、第一三共<4568>、NTTデータG<9613>、京セラ<6971>などがつづいた。
一方、値上がり寄与トップは東エレク<8035>となり1銘柄で日経平均を約37円押し上げた。同2位は7&iHD<3382>となり、トヨタ<7203>、HOYA<7741>、豊田通商<8015>、TDK<6762>、信越化<4063>などがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 39166.19(-41.84)
値上がり銘柄数 89(寄与度+143.42)
値下がり銘柄数 134(寄与度-185.26)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<8035> 東エレク 36870 380 37.96
<3382> 7&iHD 2230 130 12.99
<7203> トヨタ自動車 3621 51 8.49
<7741> HOYA 19485 465 7.74
<8015> 豊田通商 9674 184 6.13
<6762> TDK 7786 58 5.79
<4063> 信越化 6387 31 5.16
<9983> ファーストリテ 43260 50 5.00
<4519> 中外製薬 6000 43 4.30
<4507> 塩野義製薬 7484 109 3.63
<6361> 荏原製作所 12615 400 2.66
<9107> 川崎汽船 7153 252 2.52
<9843> ニトリHD 21980 225 2.25
<5108> ブリヂストン 6446 65 2.16
<7751> キヤノン 4377 33 1.65
<7267> ホンダ 1782 8 1.60
<8801> 三井不動産 4061 46 1.53
<6506> 安川電機 6119 46 1.53
<8267> イオン 3575 44 1.47
<8725> MS&AD 7410 142 1.42
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<9984> ソフトバンクG 8790 -130 -25.97
<6954> ファナック 4372 -71 -11.82
<6367> ダイキン工業 21175 -280 -9.32
<6098> リクルートHD 6044 -91 -9.09
<4568> 第一三共 4974 -77 -7.69
<9613> NTTデータG 2435 -42 -6.99
<6971> 京セラ 2205 -22 -5.86
<7733> オリンパス 2132 -41.5 -5.53
<2802> 味の素 5503 -162 -5.39
<4901> 富士フイルム 9523 -146 -4.86
<6920> レーザーテック 39950 -270 -3.60
<2413> エムスリー 2147 -44 -3.52
<6645> オムロン 5552 -88 -2.93
<6857> アドバンテ 6910 -11 -2.93
<6988> 日東電工 13750 -85 -2.83
<6723> ルネサスエレクトロニ 2455 -77.5 -2.58
<4324> 電通グループ 4148 -77 -2.56
<6976> 太陽誘電 3270 -76 -2.53
<7272> ヤマハ発動機 1340 -23.5 -2.35
<4578> 大塚HD 6082 -70 -2.33
日経平均寄与度
TOPIX
現在値 2,675.73↓ (24/02/29 15:00)
前日比 +0.78 (+0.03%)
始値 2,666.05 (09:00) 前日終値 2,674.95 (24/02/28)
高値 2,681.40 (14:48) 年初来高値 2,692.30 (24/02/27)
安値 2,654.43 (12:30) 年初来安値 2,335.58 (24/01/04)
東証業種別ランキング:電力・ガス業が下落率トップ 15:40 配信
電力・ガス業が下落率トップ。そのほか鉄鋼、非鉄金属、医薬品、繊維業なども下落。一方、海運業が上昇率トップ。そのほか小売業、鉱業、銀行業、保険業なども上昇。
業種名/現在値/前日比(%)
1. 海運業 / 1,817.95 / 1.47
2. 小売業 / 1,784.64 / 1.21
3. 鉱業 / 604.12 / 0.91
4. 銀行業 / 300.6 / 0.88
5. 保険業 / 2,075.14 / 0.86
6. ゴム製品 / 4,745.41 / 0.82
7. 精密機器 / 12,113.79 / 0.82
8. 輸送用機器 / 5,343.58 / 0.72
9. 陸運業 / 2,156.49 / 0.46
10. 水産・農林業 / 589.72 / 0.41
11. 空運業 / 247.21 / 0.34
12. 機械 / 3,120.03 / 0.20
13. その他製品 / 4,971.7 / 0.14
14. 建設業 / 1,620.11 / 0.12
15. パルプ・紙 / 533.92 / 0.10
16. 不動産業 / 1,876.46 / 0.05
17. 倉庫・運輸関連業 / 2,712.09 / -0.08
18. 電気機器 / 4,704.69 / -0.12
19. 石油・石炭製品 / 1,622.57 / -0.13
20. 金属製品 / 1,472.33 / -0.14
21. 卸売業 / 3,762.67 / -0.21
22. 証券業 / 592.64 / -0.26
23. その他金融業 / 1,035. / -0.29
24. サービス業 / 2,911.76 / -0.35
25. ガラス・土石製品 / 1,421.04 / -0.41
26. 情報・通信業 / 5,838.55 / -0.48
27. 食料品 / 2,212.21 / -0.54
28. 化学工業 / 2,574.52 / -0.58
29. 繊維業 / 631.61 / -0.68
30. 医薬品 / 3,725.9 / -0.71
31. 非鉄金属 / 1,250.36 / -1.44
32. 鉄鋼 / 845.01 / -1.78
33. 電力・ガス業 / 499.52 / -2.46
業種別(東証株価指数33業種)
JPX日経インデックス400
現在値 24,166.47↓ (24/02/29 15:00)
前日比 -18.42 (-0.08%)
始値 24,094.23 (09:00) 前日終値 24,184.89 (24/02/28)
高値 24,222.78 (14:48) 年初来高値 24,352.10 (24/02/27)
安値 23,987.03 (12:30) 年初来安値 21,088.93 (24/01/04)
東証プライム市場指数
現在値 1,377.10↓ (24/02/29 15:00)
前日比 +0.41 (+0.03%)
始値 1,372.35 (09:00) 前日終値 1,376.69 (24/02/28)
高値 1,380.01 (14:48) 年初来高値 1,385.56 (24/02/27)
安値 1,366.12 (12:30) 年初来安値 1,201.69 (24/01/04)
東証スタンダード市場指数
現在値 1,270.04↓ (24/02/29 15:00)
前日比 +2.61 (+0.21%)
始値 1,265.60 (09:00) 前日終値 1,267.43 (24/02/28)
高値 1,271.52 (14:50) 年初来高値 1,269.35 (24/02/28)
安値 1,262.78 (12:30) 年初来安値 1,166.04 (24/01/04)
東証グロース市場指数
現在値 966.77↓ (24/02/29 15:00)
前日比 -8.68 (-0.89%)
始値 970.59 (09:00) 前日終値 975.45 (24/02/28)
高値 970.59 (09:00) 年初来高値 981.47 (24/02/28)
安値 955.86 (09:20) 年初来安値 862.11 (24/01/18)
東証グロ-ス指数は4日ぶりに反落、売買代金減少し利益確定売り優勢/グロース市況 17:15 配信
東証グロース市場指数:-8.68 ()
出来高:1億5139株
売買代金1663億円:
東証グロース市場250指数:-7.32 ()
出来高8987万株:
売買代金1248億円:
本日のグロース市場は、東証グロース市場指数、東証グロース市場250指数ともに4日ぶりに反落。値上がり銘柄数は169、値下り銘柄数は370、変わらずは22。 28日の米国市場は下落。ダウ平均は23.39ドル安(-0.06%)の38949.02ドル、ナスダックは87.56ポイント安(-0.55%)の15947.74、S&P500は8.42ポイント安(-0.17%)の5069.76で取引を終了した。10-12月期国内総生産(GDP)改定値が予想外に下方修正され景気への楽観的見方が後退し、寄り付き後、下落。同時に長期金利の低下が安心感につながり下値を支えた。終日軟調に推移も、重要インフレ指標の発表を翌日に控えた調整で終盤にかけた買戻しに下げ幅を縮小し終了。 米国株下落を受けて、東証グロース市場は売り優勢で取引を開始した。東証プライム市場では、売り一巡後の日経平均が一時切り返す動きを見せたが、東証グロース市場指数、東証グロース250指数ともに前日比マイナス圏の推移となった。月末要因なども影響してか、売買代金は減少しており、出遅れ修正の物色は沈静化を迎えつつある。 個別では、昨日上場したCocolive<137A>が急落したほか、サンバイオ<4592>も下落したほか、2日連続ストップ高のAppBank<6177>は高寄り後、きつい下げとなった。時価総額上位銘柄では、ジーエヌアイグループ<2160>、MacbeeP<7095>などが下落した。値下がり率上位銘柄では、シルバーエッグ<3961>、アジャイル<6573>、S&J<5599>がランクイン。 一方、国内証券会社のレポートをきっかけに、ウェルスナビ<7342>、ispace<9348>が買われたほか、昨日新規上場した光フードサービス<138A>は5850円で初値をつけた後はしっかりの展開となった。時価総額上位銘柄では、シーユーシー<9158>、JTOWER<4485>などが上昇。値上がり率上位銘柄では、フィスコ<3807>、OTS<4564>、QPS研究所<5595>がランクイン。 東証グロース市場Core指数では、シーユーシー、ウェルスナビ、JTOWER、ispaceのほか、アドベンチャー<6030>が買われた。
グロース250
現在値 772.39↓ (24/02/29 15:00)
前日比 -7.32 (-0.94%)
始値 775.48 (09:00) 前日終値 779.71 (24/02/28)
高値 775.48 (09:00) 年初来高値 784.78 (24/02/28)
安値 762.72 (09:20) 年初来安値 683.34 (24/01/18)
東証REIT指数
現在値 1,698.87↓ (24/02/29 15:00)
前日比 -15.57 (-0.91%)
始値 1,714.14 (09:00) 前日終値 1,714.44 (24/02/28)
高値 1,714.14 (09:00) 年初来高値 1,845.33 (24/01/23)
安値 1,688.94 (11:11) 年初来安値 1,683.90 (24/02/22)
日経平均VI
現在値 19.23↑ (24/02/29 15:20)
前日比 +0.01 (+0.05%)
始値 19.23 (09:00) 前日終値 19.22 (24/02/28)
高値 19.49 (10:04) 年初来高値 23.02 (24/01/15)
安値 19.01 (11:23) 年初来安値 17.96 (24/02/01)
日経VI:小幅に上昇、強弱観混在し市場心理は一方向に傾かず 15:30 配信
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は29日、前日比+0.01(上昇率0.05%)の19.23と小幅に上昇した。なお、高値は19.49、安値は19.01。この日の東京市場では、昨日の米株式市場で主要指数が下落した流れを受け、今日の東京市場は売りが先行し、日経225先物は下落して始まったが、午後に入り上げに転じるなど、方向感を欠く動きとなった。市場では現物の日経平均が史上最高値近辺にある中、引き続き株価の先高観が強い一方、短期的な高値警戒感も意識されている。こうした強弱観が混在する中、市場心理は一方向に傾きにくく、今日の日経VIは日経225先物の値動きの影響は小さく、概ね昨日の水準近辺で小幅な動きとなった。
大証ラージ
現在値 変化 時間
大証ラージ(日中) 39,170.00 -100.00 02/28
大証ラージ(夜間) 39,030.00 -140.00 06:00
限月 現在値 変化 前日 始値 高値 安値 出来高 時間
大証ミニ 24年03月限 39,040 -130 39,170 39,160 39,180 38,975 259,050 06:00
大証ミニ 24年04月限 38,755 -135 38,890 38,890 38,915 38,710 3,058 06:00
大証ミニ 24年05月限 38,780 -90 38,870 38,850 38,900 38,730 62 06:00
大証ラージ 24年03月限 39,030 -140 39,170 39,160 39,180 38,970 15,169 06:00
大証ラージ 24年06月限 38,840 -70 38,910 38,900 38,920 38,720 469 06:00
大証ラージ 24年09月限 38,870 -90 38,960 38,690 38,880 38,690 8 01:12
日経平均先物
現在値 39,030.00↓ (24/02/29 06:00)
前日比 -140.00 (-0.36%)
高値 39,180.00 (16:59) 始値 39,160.00 (16:30)
安値 38,970.00 (18:45) 前日終値 39,170.00 (24/02/28)
TOPIX先物
現在値 2,669.50↓ (24/02/29 06:00)
前日比 -2.00 (-0.07%)
高値 2,677.50 (01:00) 始値 2,671.00 (16:30)
安値 2,661.50 (18:41) 前日終値 2,671.50 (24/02/28)
JPX日経400先物
現在値 24,150.00↑ (24/02/29 06:00)
前日比 -10.00 (-0.04%)
高値 24,215.00 (01:01) 始値 24,160.00 (16:30)
安値 24,075.00 (19:01) 前日終値 24,160.00 (24/02/28)
グロース250先物
現在値 777.00↓ (24/02/29 06:00)
前日比 +1.00 (+0.13%)
高値 783.00 (05:18) 始値 777.00 (16:30)
安値 776.00 (16:31) 前日終値 776.00 (24/02/28)
NYダウ先物 円建
現在値 38,951.00↓ (24/02/29 05:53)
前日比 -26.00 (-0.07%)
高値 38,988.00 (03:30) 始値 38,965.00 (16:30)
安値 38,797.00 (23:31) 前日終値 38,977.00 (24/02/28)
CME日経平均先物 円建
現在値 39,010.00 (24/02/28 15:59 CST)
前日比 -280.00 (-0.71%)
高値 39,345.00 始値 39,315.00
安値 38,975.00 前日終値 39,290.00 (24/02/27)
日経先物 CME[ ¥=円建て(NIY) $=ドル建て(NKD) ]
限月 現在値 変化 前日 始値 高値 安値 出来高 時間
CME¥ 24年03月限 39,010 -280 39,290 18,734 06:59
CME$ 24年03月限 39,010 -285 39,295 6,256 06:59
CME¥ 24年06月限 38,740 -295 39,035 612 06:47
CME$ 24年06月限 38,840 -280 39,120 518 06:12
SGX日経平均先物
現在値 39,030.00↑ (24/02/29 05:14 SGT)
前日比 -150.00 (-0.38%)
高値 39,190.00 始値 39,170.00
安値 38,980.00 前日終値 39,180.00 (24/02/28)
日経先物 SGXSGX futures
限月 現在値 変化 前日 始値 高値 安値 出来高
SGX 2024/03(日中) 39,180 0 39,245 0 01:48 01:48 0
SGX 2024/03(夜間) 39,030 -150 39,180 39,170 39,190 38,980 9,666
SGX 2024/06(日中) 38,920 0 38,985 0 01:48 01:48 0
SGX 2024/06(夜間) 38,880 -40 38,920 38,900 38,915 38,720 377
長期国債先物
現在値 146.480↑ (24/02/29 05:54)
前日比 +0.070 (+0.05%)
高値 146.480 (17:41) 始値 146.430 (15:30)
安値 146.380 (23:01) 前日終値 146.410 (24/02/28)
29日の日本国債市場概況:債券先物は146円26銭で終了 17:14 配信
<円債市場>
長期国債先物2024年3月限
寄付146円48銭 高値146円59銭 安値146円06銭 引け146円26銭
売買高総計29774枚
2年 457回 0.173%
5年 165回 0.361%
10年 373回 0.707%
20年 187回 1.459%
債券先物3月限は、146円48銭で取引を開始。前日NY市場での米金利低下や日本の1月鉱工業生産速報値の落ち込みを受けて買われ、146円59銭まで上げた。その後、高田日銀審議委員の「物価目標の実現がようやく見通せる状況になってきた」との発言を受けて、早期政策修正観測による売りが広がり、146円06銭まで下げた。財務省の2年債入札の結果は無難との見方になった。現物債の取引では、全年限が売られた。
<米国債概況>
2年債は4.65%、10年債は4.27%、30年債は4.41%近辺で推移。
債券利回りはほぼ横ばい。(気配値)
<その他外債市況・10年債>
ドイツ国債は2.44%、英国債は4.16%、オーストラリア10年債は4.13%、NZ10年債は4.70%。(気配値)
日本国債3年
年利回り 0.184 (24/02/29 03:05)
前日比 +0.002
日本国債5年
年利回り 0.346 (24/02/29 03:05)
前日比 -0.005
日本国債10年
年利回り 0.697 (24/02/29 03:05)
前日比 -0.003
日本・中国株式指数
名称 値 前日比 前日比(%) 1ヶ月利回り変化幅 年間利回り変化幅 更新日時 (JST)
中国 上海総合指数
3,015.17 +57.32 +1.94% +8.13% -8.06% 17:29
中国 上海A株指数
3,160.78 +60.09 +1.94% +8.12% -8.06% 17:29
中国 深センA株指数
1,785.47 +58.11 +3.36% +10.50% -20.32% 16:00
中国 深セン成分指数
9,330.45 +283.36 +3.13% +13.61% -20.82% 16:00
中国 上海B株指数
261.35 +2.84 +1.10% +7.09% -11.66% 17:29
中国 深センB株指数
1,076.83 +11.32 +1.06% +7.33% -11.60% 16:00
中国 上海50A株指数
2,413.14 +27.53 +1.15% +7.05% -11.84% 17:29
中国 上海180A株指数
7,696.19 +112.63 +1.49% +8.11% -10.51% 17:29
中国 上海新総合指数(G株)
2,547.64 +48.46 +1.94% +8.13% -8.06% 17:29
中国 創業板指数
1,807.03 +58.06 +3.32% +14.85% -25.61% 16:00
上海/シンセン CSI300指数
3,516.08 +65.82 +1.91% +9.35% -13.60% 16:00
中国 深セン総合指数
1,706.98 +55.49 +3.36% +10.49% -20.31% 16:00
香港 ハンセン指数 16,511.44 -25.41 -0.15% +6.63% -16.55% 17:08
ハンセン中国企業株指数(H株) 5,677.88 -10.58 -0.19% +9.32% -13.73% 17:08
ハンセン中国レッドチップ指数 3,397.89 -28.72 -0.84% +6.39% -11.90% 17:08
韓国総合株価指数 2,642.36 -9.93 -0.37% +5.82% +9.51% 18:05
S&P・BSEセンセックス 72,500.31 +195.43 +0.27% +1.19% +22.03% 21:30
インドCNX NIFTY指数 21,982.80 +31.65 +0.14% +1.18% +27.04% 20:43
加権指数 18,966.77 +112.36 +0.60% +5.40% +22.34% 15:30
S&P/ASX200指数 7,698.70 +38.28 +0.50% +0.23% +6.07% 15:00
NZX50種グロス指数 11,741.47 -21.85 -0.19% -1.10% -1.29% 14:10
FTSEブルサマレーシアKLCIインデックス 1,551.44 +5.85 +0.38% +2.54% +6.69% 18:05
ジャカルタ 総合指数 7,316.11 -12.53 -0.17% +1.50% +6.88% 18:00
シンガポール ST指数 3,141.85 +2.92 +0.09% -0.35% -3.48% 18:20
タイ SET指数 1,370.67 -11.38 -0.82% +0.45% -15.51% 19:03
ベトナム VN指数 1,252.73 -1.82 -0.15% +7.59% +22.26% 17:02
フィリピン 総合指数 6,944.71 +68.19 +0.99% +4.49% +5.93% 15:50
アジア株式市場サマリー 2024年2月29日午後 7:54
中国株式市場は反発して取引を終了した。中国証券当局が株式市場のデリバティブ取引の監視を強化する方針を示したことを受けた。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)を控えた追加刺激策への期待感も地合いを下支えた。
香港株は続落した。
CSI300指数は2月は9.4%上昇し、月間で7カ月ぶりのプラスとなった。ハンセン指数は6.6%上昇。
この日は半導体株(.CSI990001), opens new tabが6.4%高、通信機器株(.CSI931160), opens new tabが5.4%高と上昇をけん引。自動車株(.CSI931008), opens new tabも4.6%上昇した。
ソウル株式相場は反落して引けた。米インフレ統計を前に米株式市場の下落に追随した。しかし海外勢の買い越しに支えられ、月間では上昇した。
総合株価指数(KOSPI)(.KS11), opens new tabは月間で5.82%高。
外国人投資家は1754億ウォン(約1億3160万ドル)相当の買い越し。
LSEGによると、今月の海外人投資家による買越額は7兆7400億ウォンと、調査が始まった2011年6月以降で最高額を記録した。
韓国政府が今月、企業改革を打ち出したことを契機に海外人投資家の買いが急増した。
この日に発表される、1月の個人消費支出(PCE)物価指数は前月比0.3%の上昇と予想されている。
韓国の金融市場は3月1日、祝日のため休場となる。
取引された934銘柄のうち、上昇は343銘柄、下落は548銘柄。
シドニー株式相場は反発し、過去最高値を更新して引けた。この日発表された1月の豪小売売上高が上昇に転じたことが好感された。投資家の関心は、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ開始時期の手掛かりとなる1月の米個人消費支出(PCE)物価指数に移っている。
S&P/ASX200指数(.AXJO), opens new tabは月間では0.2%高と、4カ月連続の上昇。
不動産株指数<.AXREは1.7%高。不動産大手チャーター・ホール・グループ(CHC.AX), opens new tabとグッドマン・グループ(GMG.AX), opens new tabはそれぞれ2.8%、3.8%高。同指数も4カ月続伸で上昇した。
ディープ・データ・アナリティクスのソマサンダラム最高経営責任者(CEO)は「米FRBの利下げは後ずれしているものの、地元の専門家は引き続き、オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)の早期利下げを予想しており、これが不動産株を後押ししている」と指摘した。
鉱業株指数(.AXMM), opens new tabは0.2%高。月間では2カ月連続の下落。エネルギー株指数(.AXEJ), opens new tabは0.3%高。月間では3カ月ぶりに下落した。
産金株指数(.AXGD), opens new tabは1.5%高。月間では2カ月連続の下落。銀行株指数(.AXFJ), opens new tabは0.2%高。月間では4カ月連続の上昇となった。
終値
前日比
%
始値
高値
安値
コード
中国
上海総合指数
3015.1712
+ 57.3188
+ 1.94
2943.6242
3015.1712
2943.6242
(.SSEC)
前営業日終値
2957.8524
中国
CSI300指数
3516.083
+65.823
+1.91
3437.898
3516.083
3437.898
(.CSI300)
前営業日終値
3450.260
香港
ハンセン指数
16511.44
-25.41
-0.15
16429.57
16695.36
16429.57
(.HSI)
前営業日終値
16536.85
香港
ハンセン中国株指数
5677.88
-10.58
-0.19
5643.87
5737.72
5643.87
(.HSCE)
前営業日終値
5688.46
韓国
総合株価指数
2642.36
-9.93
-0.37
2643.48
2647.56
2628.62
(.KS11)
前営業日終値
2652.29
台湾
加権指数
18966.77
+112.36
+0.60
18796.54
19019.69
18794.62
(.TWII)
前営業日終値
18854.41
豪
S&P/ASX指数
7698.70
+38.30
+0.50
7660.40
7703.80
7631.00
(.AXJO)
前営業日終値
7660.40
シンガポール
ST指数
3141.85
+2.92
+0.09
3146.80
3153.12
3135.13
(.STI)
前営業日終値
3138.93
マレーシア
総合株価指数
1551.44
+5.85
+0.38
1547.62
1554.79
1544.67
(.KLSE)
前営業日終値
1545.59
インドネシア
総合株価指数
7316.111
-12.525
-0.17
7326.803
7337.923
7289.34
(.JKSE)
前営業日終値
7328.636
フィリピン
総合株価指数
6944.71
+68.19
+0.99
6885.65
6944.71
6885.65
(.PSI)
前営業日終値
6876.52
ベトナム
VN指数
1252.73
-1.82
-0.15
1254.55
1264.39
1247.70
(.VNI)
前営業日終値
1254.55
タイ
SET指数
1370.67
-11.38
-0.82
1380.84
1381.37
1366.93
(.SETI)
前営業日終値
1382.05
インド
SENSEX指数
72500.30
+195.42
+0.27
72220.57
72730.00
72099.32
(.BSESN)
前営業日終値
72304.88
インド
NSE指数
21982.80
+31.65
+0.14
21935.20
22060.55
21860.65
(.NSEI)
前営業日終値
21951.15
中国 上海総合指数 アジア株価 リアルタイムチャート
ニュージーランド ▼0.19% 11,741.47 -21.85H:11,774.75L:11,673.5602/29
[CFD] 日本 日経平均 39,055.10 日経比:-111▼0.28%H:39,271L:39,04222:22
中国 上海B株 ▲1.10% 261.35 +2.84H:261.75L:258.0702/29
中国 上海A株 ▲1.94% 3,160.78 +60.09H:3,160.78L:3,085.7402/29
中国 深セン成分 ▲3.13% 9,330.44 +283.35H:9,334.94L:9,001.2802/29
中国 深センB株 ▲1.06% 1,076.83 +11.32H:1,076.83L:1,064.0602/29
中国 深センA株 ▲3.36% 1,785.46 +58.11H:1,785.46L:1,714.8302/29
[CFD] HangSeng サンデー 16,426.70 指数比:-84▼0.51%H:16,705L:16,36322:22
香港 レッドチップ指数 ▼0.87% 3,396.84 -29.77H:3,456.75L:3,396.3016:59
29日の中国本土市場概況:上海総合1.9%高で反発、ハイテク株に買い 16:57 配信
29日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比57.32ポイント(1.94%)高の3015.17ポイントと反発した。
投資家のリスク選好が高まる流れ。中国経済対策の期待感や、当局の相場支援スタンスが改めて材料視された。向こう1年間の政策運営方針を決定する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は、来週3月5日に北京で開幕する。新たな経済対策が打ち出されるとの期待も広がった。当局が人工知能(AI)などハイテク産業の振興に注力する中、関連銘柄に買いが先行している。朝方は上値の重い場面がみられたものの、指数は上げ幅を徐々に広げた。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ハイテク関連の上げが目立つ。IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が9.5%高、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)とフィンテック大手の恒生電子(600570/SH)がそろって4.8%高、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が4.5%高、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が4.2%高、LED部材トップメーカーの三安光電(600703/SH)が3.7%高で引けた。
消費関連株も高い。自動車の北汽福田汽車(600166/SH)が6.3%、衣料品の海瀾之家(600398/SH)が4.9%、家電の四川長虹電器(600839/SH)が3.8%、酒造の山西杏花村フェン酒(600809/SH)とパン・菓子の桃李麺包(603866/SH)がそろって2.8%ずつ上昇した。
不動産株も物色される。万業企業(600641/SH)が5.7%高、格力地産(600185/SH)が4.5%高、華遠地産(600743/SH)が2.4%高、光明地産(600708/SH)が2.0%高、金地集団(600383/SH)が1.7%高で取引を終えた。インフラ関連株、素材株、医薬株、金融株、運輸株、メディア・娯楽株なども買われている。
半面、石炭株はさえない。陝西煤業(601225/SH)が1.4%、中国中煤能源(601898/SH)中国神華能源(601088/SH)がそろって1.0%ずつ下落した。発電株の一角も売られている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.84ポイント(1.10%)高の261.35ポイント、深センB株指数が11.32ポイント(1.06%)高の1076.83ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)
29日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で続落、テック指数は0.1%逆行高 18:00 配信
29日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比25.41ポイント(0.15%)安の16511.44ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が10.58ポイント(0.19%)安の5677.88ポイントと小幅に続落した。売買代金は1303億5140万香港ドルに拡大している(28日は1070億1670万香港ドル)。
戻り待ちの売りが先行した。米国では29日、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ動向の目安とする米個人消費支出(PCE)コア指数(食品とエネルギーを除く)が公表される。中国ではあす3月1日、官民が今年2月の製造業PMIを発表する予定。国家統計局によるPMIは前月の49.2→49.0、民間による財新PMIは50.8→50.7に低下する見込みだ。中国当局の相場支援や経済対策に対する期待感は根強いものの、景気懸念もくすぶっている。本土株高などを支えに、香港の各指数はプラス圏で推移する場面もあったが、買いの勢いは続かなかった。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)とビールメーカー大手の百威亜太HD(1876/HK)がそろって6.6%安、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が3.2%安と下げが目立っている。百度集団の2023年通期決算は純利益が前年比で2.7倍に拡大したものの、これを好感する買いは限定された。百威亜太は減益決算が嫌気されている。
セクター別では、中国の不動産が安い。遠洋集団HD(3377/HK)が4.3%、中国海外宏洋集団(81/HK)が3.8%、中国金茂HD(817/HK)が3.0%、広州富力地産(2777/HK)と中国海外発展(688/HK)がそろって1.9%ずつ下落した。
香港に拠点を置く銘柄群の一角もさえない。新世界発展(17/HK)が2.1%安、恒基兆業地産(12/HK)が2.0%安、長江実業集団(1113/HK)が1.4%安、電能実業(6/HK)が1.9%安、中電HD(2/HK)が1.7%安で引けた。香港不動産株は前日、域内不動産規制の緩和を手がかりに逆行高している。
半面、半導体セクターは高い。上海復旦微電子集団(1385/HK)が10.4%、中芯国際集成電路製造(981/HK)が5.9%、華虹半導体(1347/HK)が4.9%、ASMPT(522/HK)が4.4%ずつ上昇した。中国当局は人工知能(AI)などハイテク産業の振興に注力している。政策支援の動きが手がかりだ。ハンセン科技(テック)指数は0.1%逆行高している。
そのほか、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が24.3%高、ガラス生産大手の信義玻璃HD(868/HK)が4.8%高と急伸。両社はそれぞれ、2023年通期決算の増益と配当の増額予定を発表した。
一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.94%高の3015.17ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。消費関連株、不動産株、インフラ関連株、素材株、医薬株、金融株、運輸株、メディア・娯楽株なども買われた。半面、石炭株は安い。発電株の一角も売られた。
亜州リサーチ(株)