ディープインパクトと同世代で、しかも同じ馬主、そして主戦は武豊。「ダートのディープインパクト」とも言われたカネヒキリが、2006年6月28日帝王賞(2着)以来、実に2年4ヶ月ぶりに、8日行われる武蔵野ステークスに出走する。
http://race.netkeiba.com/?pid=race&id=c200805050111
デビュー戦など、芝はからっきしダメだったこの馬が、2005年2月・中山の未勝利戦で、2着に2秒近い大差勝ちを収めたことから、俄然注目されるようになり、同年5月の端午ステークスでも、1.4秒差の圧勝勝ち。その余勢をかって、ユニコーンステークス、ジャパンダートダービー、ダービーグランプリも問題なく勝利し、シーキングザダイヤ、スターキングマンとの先頭争いとなったジャパンカップダートも勝ち、ディープインパクトがいなければ年度代表馬にも相当するような快進撃を続け、翌年のドバイワールドカップ制覇も夢ではない、とまで言われるようになった。
2006年、ワールドカップの壮行レースとなったフェブラリーステークスを勝ち、勇躍、ドバイへ。しかし直線に入って伸びきれず、エレクトロキューショニストの5着(後に4着繰り上がり)に終わり、レース後、金子オーナー、武豊はかなり落胆の表情を見せていた。その後、6月の帝王賞へと駒を進めたが、アジュディミツオーとのマッチレースに敗れて2着に終わった。
その後、衝撃的なニュースが伝えられる。屈腱炎の発症。ここまでの戦績を考えると、引退して種牡馬となる道を選んだほうがいいのではないかという声が大きかったが、まだこの馬には可能性があるとして現役続行を決意。そしていよいよ、8日の復帰戦を待つのみとなった。
http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2008/11/06/02.html
何せ、2年以上もブランクがある馬なだけに、まずは着順は度外視かと思いきや、陣営は勝つ気十分の様子。レース勘だけが心配ということのよう。