公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

「裏殿堂入り選手」

2007-03-11 18:04:59 | 競艇

当掲示板では、殿堂入り選手候補になぜ彦坂郁雄や国光秀雄が入らないのか?とかいった話から、ついには、整備違反選手の中には、歴代のSG優勝者が多数含まれている話や、整備違反の温床はどこで生まれたのかといった話にまで発展。

小松島和平さんの掲示板における話がかなり詳しいので紹介します。

整備違反の問題というのは現行の整備規程ができた時からずっと業界の頭痛の種の一つだったようで、私が初めてこの問題を知ったのは昔、大楽恭也がモーター返納検査を拒否して1年間の出場停止処分→引退になった時です。実際には連合会の処分が出る前に自主引退して、連合会も引退後の生活を考慮して表向きは「体力の限界」「家業を継ぐため」などと発表していたケースが多かったといいます。そういえば昭和59~60年頃の『月刊競艇ダービー』には整備違反の色々な手口を紹介するページもありましたね。
なかなか無くならない整備違反に業を煮やした業界は、それまでとは態度を一転して「整備違反があれば公表する」「整備違反で連に絡んだ場合、偽計業務妨害容疑で警察に告発する」方針に変わりました。中村男也や安部、高峰の件が大きく報道されたのがこの頃で、ここから皆さんのいわれる「2~3年の間」が始まったわけです。
『クーデター説』は当時の競艇旬刊紙『マリア』が大きく取り上げていたので私もよく覚えてますが真相については分かりませんね。

こういった話は案外、私は「好き」なんで、だったら、「裏殿堂入り選手」をこの際取り上げてしまえ!

ということで、競艇界が絶対に伏せたい?歴代の大物選手を取り上げてみたい。いずれもノミネートさえされなかった選手だが、一方で、競艇史には欠かせぬ選手ばかりである。

・彦坂郁雄(SG 10回優勝。G1 67回優勝等、競艇界に燦然と輝く記録多数)

・金子安雄(SG 3回優勝。内全日本選手権2回優勝。G1も多数優勝)

・国光秀雄(SG 2回優勝。九州地区選手権は3連覇を含む4回優勝等)

・常松拓支(SG 2回優勝。芦屋周年3連覇等G1優勝も多数)

・高峰孝三(SG2回優勝。G1も優勝多数。)

・安部邦男(82年全日本選手権完全優勝等)

・新田宣夫(86年笹川賞優勝等)

他にも、中村男也(19連勝達成。G1多数優勝等)、大楽恭也といった選手を含めると、これだけで10人近く集まってしまう・・・

確かに、北原友次、倉田栄一、岡本義則ら、「表の顔」も錚々たる面々だが、上記の「裏の顔」も負けてはいない・・・

表があれば裏がある。裏を生かさねば表が立たない。競艇に限らず、これはどの業界にもいえることだが・・・

(追伸)

彦坂らを「追放した」のは何らかのクーデターがあったという噂がもっぱらだが、どうやら伏線は野中和夫の一時引退、その後の復帰に隠されている様相?

コメント (2)
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10連勝達成

2007-03-11 01:35:53 | 競馬

佐賀競馬の3月3・4・10日の3日間に亘り、鮫島克也騎手が騎乗機会10連勝を達成。

http://www.keiba.go.jp/topics/2007/0310.html

まず、3月3日の10レースで勝った後、4日は6戦して(1・2・3・7・8・9レース)全勝。そして10日は2・5・7レースと3戦全勝し、これで10連勝を達成。

だが、メインレースの9レースのかささぎ賞で9着に終わり、ここで連勝記録は途絶えた。

しかしながら、武豊や内田博幸でさえ、10連勝なんて記録は聞いたことがない。

現在52勝を挙げているが、佐賀競馬場においては何と「勝率」が38%だとか。連対率だと56.6%って、2回に1回以上は2着以内ということか・・・

ちなみに未確認情報ではあるが、大黒大師匠の話によると、かつて名古屋競馬の天才ジョッキーとして名を馳せた坂本敏美騎手も10連勝を達成したことがあるんだとか。

これは言うまでもなく、殊勲賞ものだ。


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JAL女子王座決定戦回顧

2007-03-11 01:19:13 | 大レース回顧集

JAL女子王座決定戦は4日、徳山競艇場で優勝戦が行われた。

双子の池田姉妹が揃って優出したことで話題となった一戦。

進入は1・山川美由紀、2・谷川里江、3・五反田忍がスロー。4・寺田千恵、5・池田浩美(妹)、6・池田明美(姉)がダッシュ。

スリットはカド発進となった寺田がトップスタートを決め、そのまま絞って出て行くも、1マーク手前で谷川と艇がぶつかってしまい、1コースの山川が先マイ。寺田は2番手。また、谷川と五反田が1マークで共倒れ状態となった間隙を池田明美が衝いて3番手浮上。

しかし1周2マークで山川が完全にリードを開き独走状態となり、2番手寺田、3番手池田明美でほぼ決着したかに見えた。ところが。

2周1マーク手前で山川が落としどころを誤ったのか、寺田に大きく詰め寄られ、さらに寺田は山川に艇をぶつけていく。その間隙をまたもや池田明美が衝き、2周1マーク通過時点では池田、寺田、山川の順となった。

だが、2周2マークで寺田が池田を内から差して逆転。3周1マークでさらに艇を開けここで決着。ついに寺田は初の女王の座に就いた。2着池田明美、3着山川。

既に男女混合戦のG1以上戦でも優出3回と、「本当の」G1制覇にも近づいている寺田が、なぜかこれまで優勝を手にすることができなかった女子王座のタイトルを掴んだ。

スタートスリットは山川を制し、カド捲りで一蹴するはずであったが、谷川と艇がぶつかってしまい、捲りが流れたときには、またしても優勝は無理かと思われた。

しかし、山川の油断というのか、そこをつけこめるあたり、さすがは実質の女王。池田明美に一旦はリードを許しながらも、歴戦で培ったターン技術を駆使して池田を2周2マークで逆転し、ついに女王の座に就いた。

これで16日から開催される総理大臣杯出場の切符も掴んだ。とにかく、女子限定戦とはいえ、なかなか取れなかったG1を優勝できた意味は大きい。今度は、男子を破ってのG1、さらにSG制覇へとまい進することであろう。

池田明美はうまくレースの流れを見極め、一旦は女王の座に手が届きかけたが、最後は寺田の捌きのうまさにしてやられた。しかし妹ともども、大健闘であった。

山川は1周2マーク通過時点では、完全に3度目の女王の座は見えたかに思われたが、少々油断した面があったのかもしれない。寺田が2周1マークで差してきた際には何か、金縛りにあったかのような失速ぶり。実に悔しい敗戦となった。

この女子王座決定戦が開幕したのは2月27日。その前日に住之江周年記念において、「悲劇の一戦」があったわけだが、優勝したとはいえ、寺田の走りを見る限り、ヒヤリとさせられたシーンが数回見られた。

まず、1周1マーク手前における、谷川里江との艇の接触。谷川はこの影響をモロにうけて、五反田忍ともつれあってしまった。

また、山川美由紀があとでかなり激怒していたらしいが、2周1マークにおける接触プレーも、一歩間違えば大変な事態にもなりかねないもの。

競艇ではこういったプレーについては、転覆でもさせない限りは反則にはならない。しかし、谷川も山川も、一連の「煽り」がなければ、大きく着順は変わっていたかもしれないだけに少々後味が悪い。

いよいよ、ルール改正を検討せねばならないようにも感じるが。


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