犬の散歩

見たこと、聞いたこと、感じたこと、思ったこと

読み違え

2014-03-12 07:52:42 | 日記


 7時15分前に犬の散歩に出掛ける。今日は水曜日。

 丘陵の頂越えのコースを歩く。このコースが一番ゆったりした気持ちで歩くことが出来る。適度な勾配と田園風景の親しみやすさと人、車の少なさの故。晴れていて穏やかな感じが漂っていた。

 心地良く歩くだけである。と言いたいところであるが、今朝もある意味、戦いであった。犬との引っ張り合いで。
 用を足すのは仕方ない。草などの物を嗅ぐのは習性だろう。イヌムギを食べるのもある程度までは認める。しかし、その他の訳の分からないものを食べてもらっては困る。害にならない保証はないからである。習慣は怖いもので平気に何でも食べているといつかは当たりということにもなり兼ねない。それまでの喜びで相殺されるものではあるまい。
 しかし、嗅いでいるばかりで食べ物になるものはないのかもしれない。立ち止まっているのは用足しの為なのかどうなのか。無暗に犬の行動すべてを禁じることは出来ない。そこは賭け、判断、駆け引きというものが機能する場である。とは言うものの、実際、やられたと犬の知恵に負けることもある。それは犬とこちらとでは地面との距離の差、嗅覚の鋭敏さの差というハンディを負っているからだ。

 丘陵の頂への緩やかな坂道を登って左に急カーブしている所、小学生が集団登校の待ち合わせ場所にしている所、向こうから猛スピードのランナーが走って来た。トラック競技のようなスピードだ。上下動が殆どない。私位の年齢の人である。結構厳しい表情である。何かに挑まないと済まないのだろう。限界を自分に課すことに躊躇しないのだ。
 別のランナーは1か月に1度位出会う。その人はもっと若く、走りもゆっくりしている。

 土筆が早くもカラスノエンドウに主役の座を譲ろうとしている。自然では主役は立ち替わり入れ替わりである。もう一度、主役の座をと願っても、時季適せずで、今度は来年を待つしかない。
 もっこりと生えた草草を見て、田を走り回っていた子供の時分、白のズックの先が草の汁で濃い緑色に染まったものだったことを思い出した。

 ほとんど何も考えず国道、川沿いの道、丘陵の頂、川と通り過ぎて行く。犬との外出に慣れて一人で出掛けるのに億劫さを覚えるようになったのではないかと思った。

 川の左岸を歩く。草も刈れ地面も固く歩きやすい。駅裏に出る辺りで柴犬を連れた人が前を行っていた。後で分かったことだが、それはすれ違いを避けて引き返していたのだった。史跡の道のパネルを見ていた。どうしてさっさと行かないのだろうと思った。こちらの犬も草を嗅いだりイヌムギを噛んでいたりした。
 そこを抜けたら、我々が来た道を柴犬を連れた人が行ったのが見えた。待っていたのだ。悪いことをした。

 市の施設の敷地に入り表から出る。

 8時15分前に帰着。


 昨夕の散歩について

 4時20分に犬の散歩に出掛ける。小倉から来た親戚がリードを持ってくれた。
 一人で行くより二人で行く方が気楽である。三人なら更に。もっと多ければ更に。しかし、つくづく思う、楽が目的なのかと。
 少なければそうであるし、多ければそうではなし。ものの価値は状況による。株の値打ちなんかもそういう所に根拠があるのかもしれない。だから、そこから人は離れられない。

 公園、グラウンドを通って海岸に向かう。海辺のカフェの駐車場の横から浜に下りる。
 犬はどうしたこと飼お座りの姿勢で動こうとはしない。はては前脚は前、後ろ脚は後ろに伸ばし腹這い状態になった。良い気持ちを表現しているのか或は何かのプロテストなのか。やがてまた歩き始めた。

 明らかに海の色が真冬とは変わっている。真冬は紺、青が優勢だったが、段々、緑が混じって更に明るくなっている。もう、誰にも止められない段階に達している。
 海岸はホンダワラが更に打ち寄せられていた。

 上空を飛んでいるのはミサゴか。白っぽく見える。

 行った道を戻って公園に戻る。15歳の犬を連れた人に久し振りに出会う。
 その犬はハーネスを付けていた。ホームセンターにあったそうだ。これなら犬をほぼ全身で支えられるし、歩きやすいのだそうだ。寒さで食欲が落ち、ドッグフードを食べなくなったので、1日3食、離乳食のような物を作って与えているそうだ。毎日のことで大変なことだ。15年も一緒に暮らしていたらその位の愛情は自然と湧いてくるものかもしれない。
 その犬は我が犬を嗅いだりしていた。こちらも相手を。飼い主同士の会話が作用して親愛感を抱いたのだろう。他の犬が近付いて来たらワンと吠えた。
 爪を見ると4本の足共、伸びていた。先日、獣医さんが言っていたが足に力が入らなくなると爪が伸びてしまうので切ることも必要になると言っていたことを思い出した。

 5時過ぎに帰着。

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