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6時半に犬の散歩に出掛ける。今日は水曜日。
丘陵の頂越えのコースを歩く。曇っている。
川沿いの道に車に轢かれたのだろう1m以上あるアオダイショウが平たくなっていた。ミミズやカニやカエルの潰れたのとは違う感じがした。恐れのようなものが生じた。大きさから来るものだろうか。ピンク色の腸の用のものがはみ出していたからだろうか。
自転車の高校生が2人こちらに向かっている。彼らはまだヘビの死体を見ていない。屹度、見るだろう。あれを見逃すはずがない。そしてさっき擦れ違った人は既に見ていたのだと思うかも知れない。平然としていたなと思うだろう。
犬は道端の枯れた草叢に鼻を入れて歩く。とても気持ち良さそうだ。鼻が入った所は草がしなる。そして元に戻る。枯れ草のにおいも良いのだろう。また草が我が意のままにしなってくれるのも楽しいのだろう。更に望外の物に当たるかも知れないのだ。止められないのだ。
また枯れ草に頭をこすりつけもした。元の姿勢に戻ると全身を振るわせて付いた草の葉をふるい落とした。
丘陵の頂を越えて緩やかな下り坂になる。右手にある公民館の庭に萩の花が咲いていた。
命豊かな川に至る。水が澄み切っていて底まではっきり見えた。大きな真鯉がゆったり泳いでいた。また水面は空の白い雲を映していた。秋の川だと思った。
しばらく下るとシラサギがいてとっくにこちらに気付いていて早々と飛び立って田の畦に下りた。それから更に下流に黒い塊が見えた。
よく見ると小魚の群れであった。空を大群の鳥が飛んでいると10羽の空間の大体を把握して群れ全体に当てはめて概数を出す方法を取っているが、この小魚の群れには通用しない。それは余りに多く凝集して上下左右共重なっているので10匹の空間が掴めないのだ。それでも感じでは100匹を超えているだろう。別の所にも小魚の集団がいたがこちらは小規模であった。色も少し薄い。
更に下ると幅の広いスロープがあり川に降りられるようになっている。犬はすたすたとそこを下って行って川には入り水を飲んだ。魚がいるから大丈夫な水だろうが余り飲んで欲しくないような気もした。そして犬はスロープの横から勢いよく上がった。その時、こちらに水がかかったのでびっくりして声が出た。おお。以前、増水していた時、犬が謝って川に落ちた辺りだったと思う。
市の施設の表門が半分開いていたのでそこから出る。踏切の手前に歩道に小鳥が落ちていた。何かと衝突したのだろうか。が、それにしては外傷はないようだ。犬はかなりの間、嗅いでいたが用なしと分かるとさっさと先に行った。ウグイスに似たセッカかムシクイの仲間だろう。
7時40分に帰着。
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昨夕の散歩について
5時に犬の散歩に出掛ける。
パンを一応オウブンにセットしたのだが、先に散歩に行こうという気分になった。犬は最初に晩ご飯、それから散歩とは考えなかったようだ。犬にとっては散歩も晩ご飯も等価のように捉えているような気がした。順番はどうでも良いのだ。2つともあることが重要なのだ。
散歩は何時もの夕方のパターンである。
浜辺に犬の散歩をさせる人が次々と現れる。2匹の柴犬を連れた人、パグのような犬を連れた人、白い犬を連れた人、それに・・・。人は皆、男性である。犬の性別は分からない。我が犬には分かるかも知れないが。
パグのような犬を連れた人はリードを外して硬式テニスボールを前に投げた。その犬は追っかけて咥えて戻る。それを何度もしていた。
我が犬はそれを見ると急に前に前にと急いだ。以前は我が犬でも庭でやっていた。以前の飼い主から貰ったボールを使って。最初はそれで遊んでいたが、最近はとんとやらない。犬も私も老いてきたのだろうか。私は自分の老いを犬にも押しつけているような気がする。
6時15分前に帰着。
庭にウスバキトンボがいた。1日の活動を終え庭木の枝に止まって休むつもりらしい。いつでも好きな時に使って結構。
犬はベニカナメに来る明らかにスズメバチの仲間と思うのだが、それを目聡く見つけるとすぐに攻撃態勢に入り噛みつこうとする。止めとけ。向こうは犬をツキノワグマだと思って恐れて逃げるかも知れないが、こちらに来たらどうするつもりだ。犬のように厚い毛皮もないし皮膚は年々弱くなるし過敏体質にすらなってきている。アナフィラキシーショックという言葉が頭を掠めた。もっとはっきり言った。止めろ。犬は勿論、言うことを聞かない。只、ハチが逃げるだけである。