犬の散歩

見たこと、聞いたこと、感じたこと、思ったこと

嗅覚の記憶は知的能力が落ちても残る

2015-11-30 07:40:26 | 日記


 7時10分前に犬の散歩に出掛ける。今日は月曜日。

 国道を渡り大きな川沿いの道を東上し2つ目の枝道を北上し市の施設の敷地を通るコースを歩く。晴れていて風はない。露が降りていた。

 大きな川に架かる橋の袂に塩化カルシュームの大きな袋が2つ重ねて置いてあった。凍結防止用の為に準備してあるのだ。

 犬は嫌になる位、引っ張る。そしてその目的は食欲の充足であることが分かって、尚更、注意するようになったが、こちらの連敗である。

 ・・・
 未明、犬は玄関でバウと言った。しばらくは放っておいた。眠いのだ。犬はまた吠えた。これは行かずにはおれまい。庭に放して付いていく。犬は南庭で小用を足し北庭で糞をした。
 空には月のそばにオリオン座が出ていた。北の方は星が余り見えなかった。風がないのでどうにか凌げたが夜気が次第に身にしみこんできた。
 やっと室内に入りタブレット端末で先程の夜空を天体ソフトで再現してみた。確かに月のそばにオリオン座がある。北の方に向けるとちゃんと北斗七星が見えた。
 ・・・

 7時35分に帰着。




 昨夕の散歩について

 4時に犬の散歩に出掛ける。

 公園で若い柴犬を連れた人と出会った。この柴犬も結構引っ張るようである。
 しっかり撫でてくれた。我が犬は出会ったこと自体は嬉しそうだったが、実は早く次に行きたくしようがないのである。だから、尻尾を絞られると何をするんかとばかりに首を後ろに向けて相手を見た。
 我が犬に引っ張ったらいけんよと言ってくれた。

 高架道路の下に至った時、小倉から来た親戚が後からやって来たのでリードを渡す。

 浜には海藻が更に打ち上げられていた。ホンダワラにワカメにテングサが上がっていた。潮の香りがする。子供の時に嗅いでいるので何ともいえない懐かしい香りである。香りは物質的だからだろうか、文字と結び付けられないからだろうか、知的能力が落ちても忘れることはないようだ。知的能力とは言語能力のことだからだ。

 突堤に白い柴犬をしばし連れていた人がやって来た。その犬はお子さんの犬で、事情があってしばらく預かっていたそうで、返したのだそうだ。
 これから釣りをするとのこと。

 突堤のそばに並べてある消波ブロックに黒っぽい鳥が止まっていた。いつもはさっと逃げるのに、今回はかなり近付いても逃げようとはしなかった。大きさはムクドリ位でお腹が茶色である。背中は濃い青のようだ。

 突堤から浜の方に戻る。高架道路を通る車はスムーズで上下動がないし音がしないのでモノレールのように感じられた。路面に継ぎ目がなく音を吸収する舗装になっているからだ。



 4時40分に帰着。

犬の三角に尖った耳の先はビロードのようだ

2015-11-29 07:27:46 | 日記


 6時40分に犬の散歩に出掛ける。今日は日曜日。

 海岸道路を南下して礫岩広場に至るコースを歩く。曇り。風はすっかり落ちていた。

 空を見上げると朧月が西に傾いていた。公園、グラウンドを通って海岸に出る。海はすっかり元の静かな海に戻っていた。僅かに波打ち際に低い波が砕けていただけだった。ここで空を見上げると月に薄くまとわりついていた雲は消え、月の模様が見えた。確かに昔の人があの模様を意味がある形として捉えたことはよく分かる。人は何か分からないものについてはそのままに出来ず知っているものとの関連を付けてしまうものなのだ。

 ハマウドが生えていた所が整地され住宅が建設中だった。

 犬の耳、とりわけ三角形に尖った先はビロードのようだ。別珍と同じ意味だ。ベルベットもだ。コール天は、コーデュロイは。ああ、分からなくなってきた。子供の頃、コール天のズボンをはいていたことがある。立てに何本もの細い筋が走っていた。コール天のズボンは後にも先にもその1本しかない。らくだ色のズボンだった。気に入っていた。

 岩場に釣りに来る人たちが車を止めている所の広い荒れ地が整地されていた。屹度、家が建つのだろう。

 犬が道のあちこちを行くのは異常に亢進した食欲のせいだと気付いた。そして、リードがゆとりを持ち犬が急に大人しくなったので犬を見ると口から枯れ草が伸びていた。草むらの中の何か口にしたのだ。枯れ草ごと口に入れたのだ。またやられてしまった。

 ゴミステーションに新聞紙や空き缶が透明のビニール袋に入れられて出されていた。そうか、今日は近くの小学校の廃品回収があるのだ。家も古い灯油ストーブなどを出しておかねばならない。

 7時15分に帰着。




 昨夕の散歩について

 4時10分前に犬の散歩に出掛ける。

 今日も寒いと思ったが、それは散歩の最初だけだった。
 散歩に出掛ける前の準備の段階から犬は興奮しっぱなしだった。
 携帯を取りに2階に上がったら犬は下からワンワン吠えだした。そんなにせがまなくても行くことは行くのだから信頼のないことだと思った。が、犬としたら今の今が肝心なのだろう。階段を下りる時、犬は下から四段目まで体を伸ばしきって足を掛けていた。足の爪がかろうじて掛かっている状態だった。
 廊下を通り、渡り廊下を行き、北の家の廊下を歩く。犬はずっとそばに付いて来ていたが何かに憑かれたように途中から駆けだして私を追い越した。そして北の玄関の土間にさっと飛び降りた。私が靴入れの上に置いてある小さな手提げを取るのを目で確認すると、散歩だと確信して今度は廊下に跳び上がり駆けた。途中で頭を後に自分の尻尾を噛もうとする。興奮の極地である。そして再び駆ける。カッカカッカと爪の音が響く。
 危ないっちゃ、こけたらどうするんか、こんな所で怪我をしたら散歩にも行けやしないぞ。分かっとるんか。
 犬は私の注意など歯牙にもかけず有頂天のままだった。

 南の玄関から出て北庭に向かう。犬は全速力で駆ける。こちらはリードを持って転ばないようにどうにかリードを引っ張らないで同調して走ることが出来た。しかし、まかり間違えば転んで大事になりそうな気もした。それ程の疾走であった。
 北庭に至ると、犬はそこで時々、小用を足すのだが、すぐに門の所に行って隙間から鼻を外に突き出して何か嗅いでいた。
 開けて外に出ると、犬はすぐに駆け出した。参道の反対側の歩道にセントバーナード犬がいて、それを見て犬は更に加速した。が、そちら側に行こうとしたのではないようだった。

 あっという間に公園に到着し、グラウンドを通って海岸に向かった。
 高架道路の下を通って海岸に出たが海が荒れていたからだろう、犬は海には全然興味関心がないようで出入り口を無視して通り過ぎた。

 犬は道端の物は何でもチェックして歩いた。右であろうが左であろうが奥であろうが手前であろうが嗅ぎ回り、いつの間にか口をクチャクチャ言わせていた。ああ、やられたである。

 4時15分に帰着。



三十六計逃げるに如かず

2015-11-28 07:24:48 | 日記


 7時15分前に散歩に出掛ける。今日は土曜日。

 幼稚園、小学校の前を通るコースを歩く。曇り。

 さっきから右首筋だけに小さな雨粒を感じる。何の加減だろう。たまたまそこにだけ落ちたのか。或いはそこにしか感覚が残っていないのか。長く続いたので少し苛々してきた。苛々するのは犬の引っ張りが余りに恣意的で強引なのも関係があろう。

 いつの間にか家に近付いていた。まだ犬の写真を撮っていない。まだ犬は糞をしていない。前者は暗いので仕方がないのだ。何度か撮ったのだが暗いのでシャッターが落ちるのに時間がかかり犬はその間、じっとはしていないのだ。仕方ないので門の前で撮った。後者は心配しなかった。
 未明、布団から犬がでて玄関に行きバウと遠慮した声で吠えた。こちら眠いので知らん顔をしていた。犬は布団に戻って来てしばらく横になっていたが、また玄関に行ってバウと吠えた。これは本気のようだと思い直して庭に出した。リードは付けなかった。リードで引っ張られるの散歩中だけで十分だ。それにリードがなければ犬は案外に勝手な行動をしないだろうと思った。リードがあればこそ勝手にやろうとするのだ。
 丸い月が空を覆う大きな雲の間から姿を見せた。自分の影がはっきり映った。とても短い影だ。
 案の定、犬は私の前から姿を隠さなかった。南庭で小用を足す。北庭に行って糞をしたので用意していたビニール袋で取る。
 南庭に戻る。私は玄関の扉を開けて犬を呼んだ。犬はさっと駆けて入って直接布団の上に行った。こら、いけんわあね。足を拭かんにゃあ。首輪を掴んで玄関に連れて行こうとしたらウウウと嫌がった。実際、今更、足裏を拭っても手遅れなのだが。駄目なのと強く言うと犬はしたがった。バスタオルで足裏を拭う。実際に意味はなくとも犬には教えておかねばならないことなのだ。外から入ったら足裏を拭うということを。

 7時15分に帰着。




 昨夕の散歩について

 4時10分前に犬の散歩に出掛ける。

 グラウンドにポメラニアンが3匹いた。例の我が犬の苦手とするポメラニアンだ。その3匹がこちらにやってきた。生後6ヶ月のはキャンキャン吠える。我が犬はグラウンドの端のアスファルト舗装の道を急ぎ足で出口に向かう。敬遠のようだ。
 嫌な存在に対して自分の方から避ける方法は私のとる態度によく似ている。三十六計逃げるに如かずである。

 海辺のカフェの駐車場の横から浜に下りる。

 海の荒れはすぐには収まらないようで砂を巻き上げた海水はひどく濁っていた。
 ホンダワラが北側の浜に多く打ち上げられていた。磯の香りがする。

 浜辺にカラスが数羽降りていた。我々が近付いたと認識すると飛び立つが我々の進む方向に着地するのでやがて間もなく再び飛び立たねばならなくなる。或いは退屈しのぎに遊んでいるのかも知れない。

 突堤の先端に向かう。西風で押された波が突堤の下に敷かれた大きな石の列を白波立てて洗っていく。人の歩くのより速い。屹度、その飛沫は突堤まで上がっていることだろう。
 先端は波が打ち上げられていた。近付きはしたが引き返すことにした。よし、戻ると犬に言うと日本語は理解出来ますとでも言うようにさっとUターンした。

 グラウンドの枯れ木のようになった桜の木にシジュウカラが頻りに囀っていた。この辺りでよく見掛ける。尾がかなり長い。

 4時35分に帰着。



霙や霰が降った

2015-11-27 07:27:57 | 日記


 6時35分に犬の散歩に出掛ける。今日は金曜日。

 大型の商業施設群の手前で左折して大きな川沿いの道を下るコースを歩く。曇り。大きな雲塊が空を覆っている。風は冷涼で時折強く吹いた。帽子をぺらぺらの折りたためばポケットに入れられるものから型のしっかりした鳥打ち帽子に替えた。

 何時も店を早くから開けている魚屋さんが閉まっていた。屹度、時化で船が漁に出られなかったのだろう。

 犬は昨夕のように大変元気である。門を出るとかなりの間、走った。が、太っているので歩く方が楽のようだ。
 寒さで自分の皮下脂肪が役に立っていることを実感できるだろう。

 歩道橋を渡って川沿いの道を下っていく。川の中にはカモが数羽いて、さざ波に体を小さく上下させていた。カモも寒くなって喜んでいる仲間だろう。

 7時15分に帰着。




 昨夕の散歩について

 3時35分に犬の散歩に出掛ける。

 急に寒くなった。気温は10度をちょっと超える位である。ちょっと前までは20度位あったので急激な変化である。指先がかじかんでいる。が、歩いていると暖まってきた。
 防水で薄いが保温機能の付いているジャンパーを着用する。
 風がビュウビュウ言っている。枯れ葉がカラカラとどこまでも転がって行く。11月も残り少なくなれば冬ということだ。

 犬はこの気温に対して自分の季節がやっと来たと、とても活動的であった。どんなことにも厭わず積極的に関わっていった。地面を嗅ぐ舐める、草叢に鼻を押しつける。目の前にある物には兎に角、何かがあるという感じで見逃すことなく丹念に探索していった。そして時々、口をむしゃむしゃいわせて何か食べている。実際の所かなりやられたという感じであった。

 高架道路の下に来たら霰が降り出した。散歩の前は霙であったが。海はひどく荒れて煮えたぎったように激しく揺れ動いていた。浜へは下りられない。また、この辺りをうろうろしていると全身が塩だらけになるだろう。グラウンドの方に戻ることにする。

 小学生がひたすら走って家路についていた。寒いし早く帰りたいの一心なのだろう。

 くしゃみが2回連続して出た。

 はて、犬は糞をしていないぞと思った。これは家に帰る訳にいかない。公園に戻って神社の前を通って川沿いの道に出た。強い西風で川は白波を立てて逆流していた。その流れの方向に歩いて国道まで行って参道に入った。
 犬は糞をしない。夜中か未明に起こされて寒風吹きすさぶ中、庭を逍遙するのはご免被りたい。朝の散歩で2度、結構な量を出したので、もうないのだろうと思うことにした。実際に夜中か未明に起こされたらその時はその時のことだ。愚図愚図心配しても始まらない。

 4時15分に帰着。

コッペパンの食べっぷりに生の喜びを感じる

2015-11-26 07:22:47 | 日記


 6時40分に犬の散歩に出掛ける。今日は木曜日。

 隣の駅の近くまで行きヘアピンカーブを回るコースを歩く。曇り。散歩の始めは小雨が時折、降った。風、甚だ強し。

 国道沿いの道で犬は糞をした。ポケットからビニール袋を取り出したら風で飛ばされそうになった。一旦、手を離れたら高い空に舞い上がって2度と戻ってこないだろうと思いしっかりと掴んだ。袋が風で表裏がひっくり返った。

 橋の上で帽子が飛ばされそうになったので深くしっかりかぶる。何故か、と言うより何か良いにおいの物があるのだろう、犬は橋の上でよく立ち止まる。風が強く少し寒さを感じる。
 橋を渡ってしばらく行くと犬はウンチングスタイルをとった。おっ、またか。さっきと言ったら犬は白目をむいて私を一瞬見上げた。

 気温が下がっていることもあろう、犬は更に元気になって引っ張り回す。

 制服を着た小学生が前を歩いて行く。肩をすぼめて寒そうにしていた。

 簡易橋まで戻って来た。向こう岸の家々の屋根を伝うかのようにカラスの大群が低く飛んでいた。強い西風を避けてのことなのだろう。西に向かっていたが屋根が途切れたのか方角を北に向け川の上を渡った。川の上は障害物がないので風がかなり強い。それでもカラスの群れは次々と渡って行った。犬鳴海岸まで行くのだと思うが、後、何本川を渡らねばならないのだろう。こちらは間もなく家に帰ることになるが。

 7時15分に帰着。




 昨夕の散歩について

 4時10分前に犬の散歩に出掛ける。

 犬は公園、グラウンドを通って浜に向かう途中で意外にも糞をした。それというのも、午前中、犬は私を吠えて呼び出し庭に出て糞をしたからだ。それもかなりの量の便だったのだ。
 その前の未明には庭で小用を足した。生活が不規則になってきたようだ。
 それに午前は、外の物音にけたたましく吠え続けた。何度、階下に行き犬の様子を確かめたことか。結局、理由は分からないのだが人の足音、向こうの駐車場の車のドアの開閉など、兎に角、物音に過敏に反応した。ストレスが溜まっているのだろうか。
 今の自分からは想像も出来ないが若い頃は何にでも反応していたことを思い出した。しかし、この犬は私程ではないだろうが、歳を取っていると言えば歳を取っているのだ。それでも自分の感じたことを他者に伝えようとする意欲を持っているのには感心せざるを得ない。伝わるという信念があるように思える。或いは単なる本能的な反応に過ぎないのかも知れないが。

 海辺のカフェの駐車場の横から浜に下りる。

 海の風が冷涼になっていた。これから寒くなるとの天気予報である。しかし、これまでが暖かすぎたのだ。これで犬の体調が崩れないと良いが。逆に寒くなると体調を取り戻し、元気になるかも知れない。正直な所、これ以上元気になられてもなあと思わないでもない。

 4時35分に帰着。この所、犬にドッグフードを食べさせた後にコッペパン半分を4分の1ずつ分けて手ずから与えているのだが、濡れた鼻をパンを持った手に当てて催促する。その目の輝き、その食べっぷりと来たら信じられない位で生の喜びを感じざるを得ない。