犬の散歩

見たこと、聞いたこと、感じたこと、思ったこと

カモの羽ばたきは北帰行の予行練習

2014-02-28 08:24:02 | 日記


 7時10分前に犬の散歩に出掛ける。今日は金曜日。

 大きな川の合流地点を少し遡った所までのコースを歩く。曇っていて無風。霞んでいるが細かな水滴が浮遊していているのだろう。これまでと違いしっとりしている感じである。露が車にも草草にも降りていた。一部は薄い霜だったかもしれない。

 国道を渡り、踏切を横切る。下りのヂーゼルが駅に入って行って、遮断機が上がったばかりであった。

 東上して大型の商業施設群に至る。しばらく行って左折して川沿いを歩く。カモが多い。シラサギも見かけた。突然、羽音がした。ンバタバタと。犬はさっと振り向いた。カモが羽ばたいていた。退屈紛れにやってみたのだろうか。それとも内なる衝動に突き動かされてのことなのだろうか。そろそろ北に帰る予感でもあるのだろうか。一種の武者震いのようなものかもしれない。

 例によって犬は枯草に首を突っ込むが、その枯草をよく見ると枯れ草色の葉の中心の方に緑の葉が何本も伸びていた。まだ、枯れ草色の葉の方が多いが、間もなく逆転するだろう。

 合流地点を少し過ごし、橋を渡って引き返す。右岸を歩く。右手は田である。ヒバリが空で田で囀っていた。

 昨夕の事があって犬の行動は少しは変わっただろうか。変わったといえば変わった、変わっていないといえば変わっていない。まあ、急に変わるというのは無理というものだろう。総体的には少し引っ張らなくなったかなと感じる程度である。

 暑くて堪らなくなった。額に汗がにじんでいるのが分かる。上は3枚で上着は薄いものだが、防寒機能性があるようで暑いのだ。家に帰って、脱いだら裏側は背中、両腕の部分が汗でべっとりとなっていた。

 8時に帰着。


 昨夕の散歩について

 4時過ぎに犬の散歩に出掛ける。

 降り続いていた小糠雨もようやく上がったようである。
 公園、グラウンドを通って海岸に向かう。浜に降りる。久し振りに島島が見えた。雨がPM2.5を地面に落としたのだろうか。PM2.5は肺に入らなければ大丈夫なのだろうか。

 南に向かう。防波ブロックに伸びる砂州が復活していた。そこには鳥が歩いた足跡がたくさん残っていた。3本指のものが目立ったがカモメのものであろうか。

 トビが砂浜に降りるのかと思ったら着地せずにビニール袋を足に引っ掛けてふわりと上昇したが、すぐにビニール袋を放した。ビニール袋はゆっくり落ちて行った。

 砂浜でカラスが食事をしていた。様子はよく見えなかったが、まあ、あまり見たくもないが、他のカラスがやって来た。遠目で見ている。カラスも他の動物同様上下関係が厳しいらしい。この世界はうかうかしては生きてはおれない。足元を掬われるからである。

 5時10分前に帰着。庭で犬は何かを咥えた。吐き出させようとするが、犬は横を向いて嫌がる。
しゃがんで正面から「駄目。」と言って口に手をやろうとすると、ウウウと唸る。絶対に口を開けようとしない。
果たして、この犬は私を噛むことが出来るだろうかと思った。「駄目。」と厳しく言って口を開けさせようとすると、顔をそむけ、また唸る。背中のお尻の方を3,4回叩いた。
 久し振りに本気になった。しかし、言うことを聞かないので諦めた。
 いつもは先に犬に夕食を食べさせて、その後に自分が食べるのだが、今日は自分が先だ。食べた後、北の家に行く。コッペパンを持って行かずに、また、犬が寄って来ても知らなん顔をする。あたかもいないかのように。本気になっていることを示すことが大切なのだ。5カ所のカーテンを閉めて行く。
 玄関に口に咥えていたものを放り出していた。何かよく分からないが黒味がかった乾燥したものである。取り除いて掃除をする。
 犬は私の態度がいつものと違うのを察知して甚だ神妙な素振りである。
 伏せをする。言ってもいないのに。
 知らん顔をして南の家に戻る。コッペパンをオーブンで焼く。
 北の家に手ぶらで行く。犬は玄関でじっと待っていた。こちらへは来ない。餌も何もないのに、お座りと伏せを繰り返させる。
 強い声でお座り、伏せと言う。随分、お腹が空いていることだろう、可哀想に思いながらもお座り、伏せを繰り返させた。もう、良いだろう。
 南に戻り、コッペパンに鶏の骨を付けたものを持って北に行く。犬は狂喜しなかった。冷静で沈着だった。玄関の土間にじっと座って待っていた。飼い始めた頃の犬に戻ったような気がした。結局、随分甘えさせてきたのかもしれない。
 餌を黄色の餌皿に入れて、「よし。」と許可して食べさせる。食べるスピードは変わらなかった。あっという間に空である。
 明日から何か変わるだろうか。

入れ替わる水は綺麗

2014-02-27 07:58:49 | 日記


 7時15分前に犬の散歩に出掛ける。今日は木曜日。

 丘陵の頂越えのコースで頂を越えた後に行き当たる命豊かな川の河口のコースを歩く。東風がかなり吹いていたが、段々落ちて来た。昨日の雨で路面は濡れ水溜りもあちこちにある。夜かなり降っていた。今日もかなり霞んでいる。新聞報道によると昨日は本県にもかなりPM2,5が飛来していた。これから益々増え、飛んで来ない日はないだろう。
 犬は水溜りの水を飲んでいたが、PM2.5が溶け込んでいるのだろうか。それとも雨はPM2.5を吸収しえないのだろうか。いずれにせよ、零ではないだろう。

 昨夕の散歩はなかったので犬は廊下に小用を足していた。朝ご飯をやる前に拭い取った。
 南の玄関なら夜中に鳴いて庭に連れ出してもらえたものを、北では仕方がない。鳴いたのだろうか。鳴いても聞こえはしない。
 餌をやって散歩に出発するまで30分はある。フラッシュライト持って外から北の玄関に入った。ひょっとして廊下で糞をしているのではないかと心配したが杞憂に終わった。少し出発を早めたのも良かったのだろう。もう、かなり明るくなっていてフラッシュは必要なかった。
 散歩中、2度した。

 国道に出て北上する。犬は相変わらず引きが強い。こちらの体力が落ちて来ているのだろうか。相対的なものだから。犬は力が付き、こちらは落ちていて、ひどく応えるのだろう。

 左折して川沿いの道を歩く。向こうからど―ベルマンがやって来た。初めて見る犬だ。我が犬は興味津々であるが、ど―ベルマンは余裕綽々である。欲しはしないが、する喧嘩には負けないという態度である。

 突堤の先に出る。相変わらず視界は悪い。いつも思うが水は綺麗だ。いつも水が入れ替わっているからだ。

 川沿いを遡って戻る。水位が高く流れは滞り濁っている。ウやカラスやカモメを見る。

 簡易橋を渡って帰る。登校の小学生が多くいたので、少し遠回りをした。

 散歩の最初からであるが、帰りは非常に暑くなった。薄い上着の前を開ける。シャツのボタンを外す。汗が出てもこの天候では蒸発しない感じがした。果たして発汗していた。気付かぬうちに舞い降り始めた小糠雨が心地良い。

 8時15分前に帰着。


 昨夕の散歩について

 雨の為、行けず。

崖下の所まで行ってみる

2014-02-26 08:00:25 | 日記


 7時10分前に犬の散歩に出掛ける。今日は水曜日。

 昨夕考えたコースを早速歩く。海岸線を南下して崖に至るコースである。曇っているが、それよりももっと低空で霞んでいる感じである。いよいよPM2.5が本格的にやって来ているようだ。殆ど風はない。

 家を出て北に向かい川に至る。川棚にセキレイ、カモメ、集団のムクドリがいた。左岸を下って左折して右折して公園の所を左に曲がり、防風幕沿いの道を南に向かう。左手の分譲住宅がどんどん建って敷地が埋まって来ている。この辺りは高架道路が完成したら随分環境が変わることだろう。一体、何時のことやら分からないが。

 海辺のカフェの所から浜に降りる。南に向かう。波は殆どない。申し訳程度に波はあります、休んではいませんという感じで小さな音で寄せていた。島は長州出島しか見えない。北の山山もそこにあると知っているから何となく形を辿ることが出来るが、そこに山があると知らなければ見えない程度の薄さだった。
 正式の浜の出入り口の階段を上る。ここはゴミだらけなので歩きにくい。ずっと前からこの様である。

 南に向かう。今朝歩いたコースでは犬によく吠えられた。コースの微調整が必要かもしれない。また、ここは出勤の車とよくすれ違う。時刻によるのだろうが。
 犬は数か月ぶりのコースなので新鮮に感じたのだろう、嫌になる位、しきりに引っ張った。

 崖の下に辿り着いた。大きな礫岩が幾つも転がって海まで続いている。ウグイスの弱弱しい囀りが崖の方から聞こえて来た。もっと奥の方へ行くことも出来たが引き返した。少々うんざりしてきたからだ。犬の引っ張りの強さに。崖の下の道を通る復路もあったが、来た道を戻った。

 「あっ。」とか「うっ」と思わず声が出る。
 「もう嫌だ。」と口走っている。犬に強引に引っ張られる度に何らかの声が出ている。
 前を行く中学生が振り返った。それからしばらく声を出さないように辛抱した。
 小学生の集団が前をゆっくり歩いていたので、少し引き返して別の道を通る。

 夕方は雨になりそうだ。高架道路の工事を見ながら、あの下が使えるようになると犬の散歩道になると思った。但し、高度がかなりあるのでちょっとでも風が吹けば高架は屋根の代わりにはならないだろう。そして雨が降って無風ということはあまりないだろう。

 グラウンド、公園のそばの道を通って帰る。

 8時10分前に帰着。


 昨夕の散歩について

 4時15分に犬の散歩に出掛ける。

 公園、グラウンドを通って海岸に向かう。浜に降りる。
 朝の散歩コースの一つにこれを加えても良いなと思う。浜から上がって更に南下して崖の所まで行って戻れば1時間弱は要すだろう。 しかし、往路と復路で重なる部分が大きいのは好きではないということと、そのようにしたら、夕方はどこに散歩に行こうかと問題が生じる。
 朝、このコースをとった夕方は川から国道に出て駅の辺りに行って戻ってくることにしようかとアイディが出てくる。色々な所を歩くのは自分は好きである。
 明朝、早速そのコースを探ってみよう。

 浜に降りてから南に行く。干潮の時刻が段々遅くなっているのでそれほど南の端には行けない。
 全体の風景がぼんやりしている。靄、霞、黄砂だけでなくPM2.5の影響大ではないか、北の山山は殆ど見えないし、島は長州出島と六連島がかろうじて見えるだけである。日々ひどくなっているように感じる。健康被害は勿論、気になるが、気分的にもすっきりせず愉しまずということになる。

 浜から上がり、南に向かいすぐに左折して高架工事の下を通り、右手に手入れの行き届いた畑を見て左折しグラウンド、公園に向かい帰路に着く。

 5時5分前に帰着。

揚げ雲雀

2014-02-25 08:57:13 | 日記


 7時15分に犬の散歩に出掛ける。今日は火曜日。

 仁馬山古墳コースを歩く。空は晴れ気温は下がっているがさほど寒くは感じない。風がないからだろう。帰りはジャンバーの前を開けて歩いた。それでも暑く、一時、半分脱いだ位だ。もう、ジャンパーではなく薄い上着にしよう。
 屋根、車、草草に霜が降りていた。もっと早くだったら霜一面だったろう田は露のような水滴に変わっていた。ガードレールの下に水滴が付いていた。霜がとけて下りてきたものだろう。

 国道に出て橋を渡り川沿いに歩く。しばらく行って左折して田の間の道路を歩く。ヒバリがピーチクピーチクパーチクと囀りながらぐんぐん上昇して行った。螺旋のようなコースがあるように昇って行った。しばらく前を見て上を見るともう姿が見えない。声の方向から後ろを見てみた。うんと高い所でホバリングをして囀っている。100mという高さが何の根拠もなく頭に浮かんだ。100は最大の意味があった。100mというと30階以上の建物の高さだ。そんな建物を最近は仰いだことがない。屹度そんなにもないだろう。これまた、根拠なく50mは上がっているだろうと思った。その大きさから何となく判断したのだ。兎に角、目もくらむ高さである。
 まだ、ずっと囀り続けている。ヒバリに限らず小鳥はどうして同じ歌を何度も歌うのか分からなかったが、それは時間的な占拠なのだと思い至った。長く鳴いている程、空間と共に時間を独占していることになる。体力的に優れている証拠でありメスの承認を得やすいのだ。いかなる表現様式も自己アピールのためにある。自己アピールは自分はここにいるという宣言であり、繁殖活動と密接な関係がある。人間の表現活動も根ではつながっていると思う。

 ヒバリの囀りが珍しくないようにウグイスのそれも珍しくなくなった。復路の丘陵の頂の道で何度も聞いた。今年初めて聞いたのは前回のこの道であった。

 丘陵の裾道を歩いていると後ろから女性の声が聞こえて来た。どうも日本語ではないようだ。かなり大きな声が近付いて来て自転車3台が我々を追い抜いた。中国語?ハングルではないようだ。農業研修生だろうか。ところが、しばらくするとその3人は戻ってきた。今度は静かである。また、顔を見た。比較的小さい。中国人?ヴェトナム人かもしれない。しかし、こんなに早く戻って来るとは。行き先に着いて今日は休みだったことを知った?それにしても戻るのが早過ぎる。朝のサイクリング?そんな雰囲気ではないようだった。

 犬は道端の物を咥えた。止めて、いけんと注意する。すると、さっと吐き出した。美味しくなかったのかもしれないが、言うことを聞いてくれたので嬉しくなった。やはりいちいち注意しなければならないのだ。昨夕の経験が生きているのかもしれない。

 観音堂古墳の方から2匹の犬を連れた人が来たので、そこへは行かず、左折して急な坂道を登る。仁馬山古墳を左手に見て丘陵の頂の道を歩く。
 以前は基準が出発点の我が家にあったが、最近は基準は今よりちょっと前の地点からここに来たという感じになり何だか暢気な気持ちで歩くようになった。

 右手の小型のトラクターの下で何かが動いたのに気が付いた。こんな所にいるのはヤマドリか。しばらく見ているとするすると細長い黄色の動物が姿を現したと思ったら木立の根元に消えた。尾が細長いところからすると、どうもイタチのようだ。

 市の施設の敷地に横から入り正面から出る。

 疲れたのだろうか、突然なんら関連のない言葉が突然、浮かんで来た。「ネブガドネザル」世界史に出て来た人物のようである。皇帝?教皇?何世?何故思い浮かんだのか、どういう意味があるのかまったく理解できない。以前は「ヒイラギ弁当」という言葉が浮かんだ。これまた理由はまったく不明である。これまでも昔の歌が口を衝いて出ることはあった。しかし、単独の言葉は初めてである。自分の脳なのに困ったことだ。
 最近、ほとんど無意識にやってしまっていることがある。ドア施錠、カーテンの開閉など日常の事柄である。何かが始まっているのかもしれない。

 9時15分前に帰着。




 昨夕の散歩について

 4時15分に犬の散歩に出掛ける、と言いたいところであるが、4時半頃になった。と言うのも犬のリードを外して付け替える時に犬は自由になり、あちこちの部屋を歩き回った。そして行方不明になった。室内にはいないと分かり、それなら庭だと探す。どうやら開いている所をするりと抜けだして庭に出たようだ。すぐに駐車場の門扉を閉めに行く。
 小倉から来た親戚が庭で犬の身柄を確保した。

 それで出発が遅れた。小倉から来た親戚がリードを持ってくれた。
 南の門から出て中道を歩き参道に出て公園に行く。公園に入った途端、犬は何かを口に入れた。丁度、そこに柴犬を連れた人がいた。
 小倉から来た親戚が口の中の物を取り出そうとしたら、犬は手袋を噛んで唸った。手袋の指は15cm以上伸びた。
 「放し。」
 「止め。」
 「何をしよるんかね。」
 「ラブ。」
 すべて無駄であった。
 柴犬を連れた人が正面から口を開けさせようとした。ウウウと唸る。
 「なんで怒っとるん。怒ることはないじゃない。」
 人を噛んでは困るので犬の体を抑えて顎を持って開かせようとした。
 3人がかりで、どうにかこうにか、手袋だけは歯から外すことが出来た。
 柴犬を連れた人は、
「好きだからこうするんのよ。」と言ってしっかり抱いてくれた。
 「どうも有り難うございます。」
 「散歩に行ってらっしゃい。」

 海岸に向かう。浜に下りて北の端まで行く。犬は途中、腹這いになったり、前に進もうとしなかったりと嫌々をした。
 時々、私をしっかり見詰めて擦り寄ってきたりする。これまで散歩中こんなことはなかった。私を見るにしてもチラ見であり、寄ってきたりすることはなく我が道を行くのみであった。どうしたのか、反省しているのだろうか。人の気持ちを忖度させることも必要であろう。

 ウが1羽海岸線に沿って海の上を南に飛んで行った。カラスとトビが空で争っていた。モビングである。もう終わり頃だったのかすぐに別れた。

 5時10分過ぎに帰着。

「駄目、引っ張ったら駄目。」

2014-02-24 08:08:48 | 日記


 7時15分前に犬の散歩に出掛ける。今日は月曜日。

 幼小中辻曲がりコースを歩く。晴れており気温は下がっている。車や草草に霜が降りていた。赤い畑にも表面にうっすらと白く霜が降りていた。口から吐く息は白くなった。この日の出前後の時間は薄暗がりからあっという間に明るくなる。

 住宅地を南に進み幼稚園、小学校に至る。小学校のグラウンドの周りの高くなった道を歩く。サクラの花芽が大きくなっているものもあった。自然はさっと変わるものではない。じわじわ着実に変わってきているのだ。見たわけではないが進化も突然変異もじわじわ進行しているものだと思う。たとえ目に見えるものとしては突然としても。潜伏期は結構長いと思う。何百年とか何千年とか何万年とかの単位ではないか。

 高架工事の下のトンネルを潜って少し北に向かう。ウグイスが囀っていた。今年、聞いたのは2度目である。また、別の場所でも聞いた。

 ポケットから携帯を取り出して写真を撮る度に軍手を外すのだが、それを落としていた。振り返ると10m位引き返した所に落ちていた。2度目だ。さっきは200m位引き返して見つけた。以前なら引き返さなかったかもしれない。また、そもそも落とした瞬間に気が付いたはずだ。

 もう一つのトンネルを通って緩やかな下り道を歩く。犬はやけにリードを引っ張る。「引っ張ったらいけん。」と言うが引っ張る。言い続けるしかないのだろう。「駄目、引っ張ったら駄目。」

 大きな道に出て緩やかな登り道を歩く。途中からそれに並行している中道を歩く。辻に出て左折する。麺レストランの所で左折する。急な下り道を降りて右折する。寒いので元気が出るのだろう、ぐいぐい引っ張る。段々、疲れて来て言葉が出なくなる。諦めもある。
 足は少し早目になった。こちらも少し元気が出て来たようだ。犬の元気が移って来たのかもしれない。歩行のリズムが戻ってきたのかもしれない。

 ビニール袋を2枚用意していたが、犬は糞を3回した。3回目は少量だったので使用した物の上の部分を使ってどうにか収めることが出来た。4枚は必要だと知った。無駄になっても次に使える。用心に越したことはない。家に帰ってすぐに準備した。

 8時5分前に帰着。


 昨夕の散歩について

 4時15分に犬の散歩に出掛ける。

 公園、グラウンドを通って海岸に向かう。

 ラジオの「命の季節」で犬は人間の言葉のいくつかは分かるという話を聞いて、以前なら好きなことを言う人には好きなことを言わせておけば良いと思っていたが、最近の犬の様子を見ていると或は、犬は好きな言葉や必要な言葉は分かるのではないかと思うようになった。
 犬を呼ぶときは「ラブ」とか「ラブちゃん」とか「ラブや」とか「ラブ吉」とか言うことがあるが、明らかにいずれも自分のことを指していると分かっているようだ。
 「おすわり」、「お手」、「お代り」、「伏せ」、「待て」、「まだ」も分かるし、指示通りの行動が出来る。
 それは言語の構造が分かって、他の言葉でも類推で判断して理解するというようなレベルではない。一つ一つの言葉は一つ一つの行動と対応しているだけだ。それでもまだ増やせるような気がする。
 言うことを聞かない場合もあるが、それは分からないのではなくしたくないからのようだ。庭に放している時、名前を呼んでもいっそ来ない。聞こえているし、分かっているが、私の所に行くより自分にはもっと大切なことがあるのだ。自由にあちこちを探索したり、思いっきり走ったりと。

 日曜日で天気も良いからだろう、海岸には20人位の人がいて歩いたり、遊んだりしていた。
 北に向かう。海岸線に沿った足跡が多く残っていた。今日、ついた足跡だろう。結構な人出があったようだ。
 川に至り川の中を見ると両岸とも黒い影が随分広がってゆらゆらしている。ワカメが生長しているのだ。

 暖かい。というより暑くなってきた。ジャンバーのジッパーを下までおろし前を開ける。日向より日陰の方が涼しくて気持ち良い。犬もずっと舌を出していた。

 5時前に帰着。