犬の散歩

見たこと、聞いたこと、感じたこと、思ったこと

葉は落ち花弁は散る

2014-11-30 07:31:39 | 日記


 6時半に犬の散歩に出掛ける。今日は日曜日。

 海岸道路を南下して礫岩広場に至るコースを歩く。空は曇っているようだ。間もなく周囲が明るくなり空も明るくなり羊のような雲で殆ど全天が覆われているのが分かった。感心する位、ほぼ均一に展開している。西の低い空はその雲がなかった。北の山の山頂付近は真っ白な雲が長く覆い被さっていた。

 石垣の下にサザンカの花弁が落ちていた。見上げたら確かにサザンカの濃い緑色の葉が見えた。そこは公園だ。固定遊具もあるようだが、いかにも子供が寄り付かないような寒々とした雰囲気がある。規則に従って造成された公園かもしれない。
 その近くの小川を覗いてみた。大量の葉が層を成しゆっくり上流へ押し上げられていた。クズやアオギリの葉だろうか大きな葉ばかり見える。これがやがて分解され、養分となってプランクトンを育てるのだろう。陸地の植物が海を豊かにする。山の中を歩いていて漁業保全林という表示を見たことがある。最初にそれを見た時は、若い頃だったのでまったく意味が理解できなかった。
 細長い薄い赤紫色の花弁が落ちていた。これは皇帝ダリアの花弁である。最近、散歩のコースのあちこちで見掛けるようになった。去年はそんなに無かったような気がする。高さが2,3mはある。もっと高いのもあるようだ。

 落葉樹は殆ど葉を落としている。枝に付いている葉も風で震えている。幹と枝だけの木は寒々しいが花芽も見える。
 これからの冬の寒さに耐えるためだ。

 犬は何度の何度も行っては引き返しを繰り返した。その都度、私は振り回される。それで時間を要したようだ。

 7時20分に帰着。




 昨夕の散歩について

 4時に犬の散歩に出掛ける。

 いつもの夕方の散歩コースを歩く。犬の引きが強く、負けないように頑張ると気温も上がっているようで暑くなった。

 散歩中、犬は糞をしなかった。それも当然だろう。朝の散歩後、午前に1回、午後に1回、犬は下から2階の私に向かってクウウンと鳴いて私を呼び出し、庭に出てそれぞれ糞をしたのだから。規則的な排便が出来ていないということは健康状態が良くないということなのだろうか。或いは一時的にそういうこともあり得るのだろうか。
 規則的ということはそれを乱すものが時々現れることによって初めて規則的といえるのだから。相互補完的な言葉なのだ、規則的と不規則的とは。

 北の端まで来て振り返ってみると浜辺が飛沫で煙って見えた。防波堤ブロックに波が砕け散っている。そこにいる時は気が付かなかったが、遠くから積層的に見ると分かるのだ。雲もそうだろう。中にいれば分からないが地面から見ると雲に見えるのだ。

 海上でウを見た。浜の陸地側の方にセキレイが鳴きながら飛んで行った。
 小鳥には陽鳥と陰鳥がいて、大形の鳥は隠しようがないので、その選択肢はないが、自分の姿を盛んに他に晒すものと決して姿を見せないものがある。前者の例としてはジョウビタキ、セキレイがあり、後者ではウグイスが挙げられる。ウグイスについては囀りも地鳴きも良く聞いているが姿は一度も見たことがない。

 5時15分前に帰着。

鼻先で戸を開けた

2014-11-29 07:21:56 | 日記


 6時半に犬の散歩に出掛ける。今日は土曜日。

 幼稚園、小学校のそばを通るコースを歩く。全天曇りで西よりの風がかなりある。また、夜の内に雨が降ったのか路面には水溜まりがあちこちにあった。帰路には喉が渇くのか水溜まりの水をよく飲んだ。

 幼稚園の前の大根畑は半分位、収穫されていた。また、小学校の前のキャベツ畑の丸く巻いたキャベツは殆ど収穫されていた。以前、前者はニンジンが、後者はトウモロコシが収穫期になっても放置されたままになっていたのだ。

 そろそろ家に近付いたぞと思うとまっすぐに行かず、犬は横道に入った。以前にも入った通りだ。スペイン風というか、南欧風の瀟洒な建物が連なっている通りだ。表札は大抵、ローマ字である。それぞれの家の前の駐車場には車がたくさん並んでいる。各家、2.3台が普通だ。犬がなぜこの通りに行きたがるのか分からない。単にもっと歩きたいというのであろうか。どの家も犬を飼ってはいないようだ。だから、好きな犬がいるからというようなことではない。

 7時10分に帰着。北の玄関に入れる。私は南の玄関から入り、渡り廊下を渡って犬を迎えに行く。犬は駆けて南に向かう。ダイニングの開き戸が少し開いていた。犬はそこに鼻を突っ込み首を振って隙間を広げ中に入った。犬は肩の幅程開いていても通り抜けることが出来ない。怖いのだろうか。慎重なのだろうか。臆病なのだろうか。この犬の極端な機械嫌いと関係があるような気がする。
 掃除機が来れば逃げるし、体重を量ろうと持って来ると途端に逃げ回る。戸も動くので何か機械の一種と思っているのではないだろうか。




 昨夕の散歩について

 4時に犬の散歩に出掛ける。

 午後、一時雨が降り散歩のことが気になったが雨は上がってくれた。

 雨が降っている時、犬はガラス戸のそばで体全体を座布団に押しつけ、雨の音を聞いているのか、いつもより更に憂鬱そうな表情を見せていた。
 レースのカーテンを開けると、犬はそのままの姿勢で外を見た。そして何の感興も湧かないと諦念の訳知り顔をして見せた。
 が、車の買い換えでディーラーが訪問してきた時には、自分の存在理由を発見したとばかりに吠えまくった。
 相手は犬を飼っていたことがあり特に気にはしなかった。
 犬は静止され、説得されて事情が分かったのか吠えなくなった。
 我々の商談をずっと静かに見守っていた犬は終わって相手が帰る段になって、玄関に向かうと、再び相手に向かって吠えだした。
 以前にも違う訪問者に対して同様な行動をした。帰るなと言うのか。さっさと帰れと言うのか。意味はなく反射的な行動なのか分からない。

 夕方の散歩はいつも同じである。

 浜に降りた。北に向かう。

 ウが海面近くを飛び、川の方に行っては、また海の方に戻って来る。

 千鳥の群れが波打ち際で飛び立ったかと思うとまた別の波打ち際に降り立ち、また舞い立つ。

 カモメが1羽、近くを飛んだ。

 海はこれまでになく静かである。東風があるので海面に多少の起伏あるが。

 4時40分に帰着。

朝の散歩を北の庭から始めたい犬

2014-11-28 07:30:14 | 日記


 6時20分に犬の散歩に出掛ける。今日は金曜日。

 大型の商業施設群の手前で北上し大きな川を渡って川沿いの道を下って帰る。全天曇りで東風がある。

 6時過ぎに自分の朝食を済ませて、南の家から渡り廊下を通って北の玄関に行って犬に餌をやる。そして南に戻るのだが、大抵は犬は一緒に付いて来るのだが、この2,3日、北の家に留まって付いて来ない。
 散歩が終わったら北の玄関に入れて私は南の玄関から入って渡り廊下を通って犬を迎えに行く。この時は今や遅しとばかりに恐ろしい位のスピードで駆ける。
 考えてみればおかしな習慣だが昔は殆ど北の家に居させて、そこの玄関で食事を取らせていたし、外から帰って直ぐに南の家に入れるのも足に付いた泥などが部屋に上がるのが心配だからだ。
 朝食後、北に留まって一緒に付いて来ない理由は多分、北の庭を嗅ぎたいからだろうと想像する。南の玄関から出ると門に直行して道である。
 一方、北の玄関から出ると北の庭を一巡して南に行きそこでも庭を少し嗅ぐことが出来る。おそらくこれがために北の玄関から出たがるのだ。計画的な確信的な行動なのだ。

 橋の手前と向こうに塩化カルシウムの袋が2つずつ置かれていた。もう、こんな季節なのだ。昨年もここで塩カルの袋をその年、初めて見た。

 大きな川の簡易橋を渡っている時、東風が吹いて欄干が生き物の鳴くような叫ぶような音を立てた。夜だったらさぞや不気味なことであろう。

 川の土手にハゼが紅葉していた。周囲が如何にあっても、何者にもたとえがたい独自の赤色をしている。ちょうどヒガンバナの赤がそうであるように。

 高い電線に止まっている小鳥がツエーとかツイーと透明な声で力強くいつまでも鳴いていた。

 7時10分に帰着。




 昨夕の散歩について

 4時5分に犬の散歩に出掛ける。

 アオギリの大きな葉が道路に落ちて風で路面を擦って思わぬ程の大きな音を立てる。レコードのSP盤を思い出させた。
 感覚については視覚は写真などで記録し、聴覚はレコードなどで記録しで終わっている。人間には第6感を除き、5つの感覚があったはずだが。後3つは嗅覚、味覚、触覚だったが、これらの記憶装置はないのだろうか。世間の狭い自分は寡聞にして知らない。
 人間にとって視覚と聴覚とは特別な意味があるようである。
 視覚と聴覚とには生存のための感覚を超えて快楽という第7感ともいうべき、後天的な属性が付属している。
 特に人間にとって歴史的な経験や人為的な価値によって支配されているように思われる。

 突堤にカラスやトビが降りきた。カラスがいるとトビがいる。トビがいるとカラスがいる。カラスとトビは相性が良いというか悪いというか、カラスとトビの本当の関係は知りようもないが、良いは悪い、悪いは良いとまるでマクベスだが、このカラスとトビは同じ時間を生きていて似ていて違っていて違っていて似ているのだろう。

 上空を7,80羽のカラスの群れが舞っていた。いろいろなグループが合体している最中なのだろうか、乱舞のようにも見えた。どこに向かっているか方向が定かではないのだ。大抵は、この時間、南の塒に向かっているはずなのだが。
 が、やがて合意が成立したのか皆、南に向かって飛んで行った。そして、間もなく群れの姿は小さくなり夕暮れに消えていった。

 5時15分前に帰着。

暗くなると心細くなる

2014-11-27 07:08:27 | 日記


 6時15分に犬の散歩に出掛ける。今日は木曜日。

 国道沿いに隣の駅の手前まで行き、ヘアピンカーブを曲がって中道を通って帰る。天頂には木星が見えていた。

 日が暮れるのも速いが夜が明けるのも同様に速い。散歩の始めは真っ暗に近い辺りの風景であったが終わりにはすっかり明るくなってきた。車もヘッドライトをみな点灯していたが、直ぐに不必要になる。街灯だけは遅くまで点いている。点灯するのは早い。車は各人がそれだけ責任をもって扱っているからだろう。街灯はその点、無責任に光っている。

 犬は少々暗くてもよく見えるようだ。こちらは暗がりがすっかり苦手になった。

 7時5分前に帰着。




 昨夕の散歩について

 5時5分に犬の散歩に出掛ける。

 この時刻、もう犬の散歩の適時を過ぎているので犬を連れた人を一人も見なかった。

 六連島の灯台も蓋井島の灯台も力強く光り海の道標としての存在を強く主張し始め、頼もしく見えた。また、西の空の三日月が次第に輝きを増してきた。
 こちらは逆に心細くなってきた。光が輝きを増すのは辺りが暗くなったからだ。暗闇にこそ光ありなのだ。歳をとった以上、こういう全体が暗い状況は余り好きではない。人生に黄昏れている時期、この景色に私の姿が映し出されているからだろう。若ければ光に自分を投影して得意然たることが出来ただろうが。

 犬はその場主義なのでまだまだ先に行こうとする。こちらは考えがあるので大きな川に至って引き返すのだ。 
 暗くなって心細くはありお腹もすいてきたので帰るに如くはないのだ。

 夕方の散歩も朝同様、フラッシュライトが必要かもしれないと感じた。

 5時35分に帰着。

3ヶ月ぶりに動物病院に行って体重測定をした

2014-11-26 07:30:30 | 日記


 6時5分に犬の散歩に出掛ける。今日は水曜日。

 丘陵の頂越えのコースを歩く。空は薄く雲が覆っているようだ。この時期この時刻おまけに曇天で暗くて周囲は余り見えない。街灯の光が届くところは別だが。

 7時10分に帰着。




 昨夕の散歩について

 4時10分に犬の散歩に出掛ける。

 公園のナンキンハゼの下は紅葉した落葉で埋まっていた。グラウンドのイチョウの下は黄葉した落葉が敷き詰められていた。
 公園からグラウンドに出た時、2匹の小犬を連れた人と出会った。
 例の茶色と白の小犬が我が犬に寄ってくる。我が犬は飼い主には好意を持っているようだが、この積極的にアプローチしてくる2匹の小犬が苦手だ。
 体を嗅いでくる小犬に対して横っ飛びに逃げて避けていたが、それでも寄ってくる小犬に対してついに走って逃げ出した。私は引っ張られてバックネットの方に付いて行くしかなかった。余程、あの小犬が、あの小犬の自分に対する行動が嫌いなのだろう。前回、寄られて体をかがれている時、後ろ足が両方とも震えていたのを思い出した。

 ・・・
 10時過ぎに近くの動物病院に歩いて行く。小倉の親戚がリードを持ってくれた。
 天気が回復して青空も所々見えるようになった。
 犬は朝の散歩で国道までしか行けず、しかもかなり濡れてしまった。だから、今は雨も降らず運動不足解消にもなって犬は嬉しそうだった。

 ところが、病院の正面に来ると犬は落ち着きを失って階段を上ろうとしなかったのでスロープの方を使ってようやく入れることが出来た。
 気になっていた体重であるが測定器の近くまで連れて行ってもするりと向きを変えて逃げ出す。それを2,3度繰り返した後ようやく体重計に載せることが出来た。
 20.02kgで前回より0.04kg減量になっていた。40gである。もう、心持ち餌を減らす必要があるようだ。
 獣医さんは余り気にしなくても良いですよと言う。運動量は十分と言う。爪がすり減っているからだそうだ。
 外の犬の声が聞こえてきたり、窓越しにシャンプーされているのを見たりしたからだろう、つまり、いつもの環境ではないので犬は神経質になっているようだった。
 この前も来たじゃないか。お座りと言って座らせる。が、落ち着かないのか直ぐに立ち上がる。
 犬の後ろの両足がブルブル震えていた。関節炎の初期症状というより明らかに心理的な不安から来ているようだ。
 ダニ除けとフィラリア予防薬の支払いを済ませて表に出たら犬は元気、元気であった。
 ・・・

 浜に降りて突堤の先端まで行って帰る。
 海は空の色を反映して鈍色になっていた。突堤の石の岸壁に白波を立てて波が遡る。我々の歩くのより速く。
 蓋井島と六連島の灯台はもう点滅していた。村崎ノ鼻の高校の野球練習場も明るい照明が点いていた。沖合の船舶も半分位は点灯していた。

 5時10分前に帰着。