犬の散歩

見たこと、聞いたこと、感じたこと、思ったこと

悲鳴の創始者

2013-10-31 08:11:50 | 日記


 7時15分前に犬の散歩に出掛ける。
 昨夜は犬の希望で北側の家で寝る。
 夕方の散歩の後、北側の家に入れて餌を与える。そして、2時間位そこにいさせて南側の家に連れて行くのだが、犬はソファの上に座って満足そうであった。ここが良いと言っているような、或はここが定位置と決め込んでいるようにも思えた。南側の家に行くこちらについて来ない。そうか、以前、ずっとこちらで寝ていたから。それにこちらの方が静かであろう。それで犬の希望と記したのである。

 丘陵の頂越えのコースを歩く。
 ほとんど何も考えず何も感じずに歩いている。それは幸せなことかもしれない。

 鳥がよく鳴く。昨日竜王山に登ったが、そこも鳥の鳴き声が途絶えることがなかった。悲鳴の創始者は鳥ではなかろうかと思った。そして悲鳴の継承者であり後継者でもある。鳥は恐竜、とりわけ肉食恐竜の子孫との説が流布するようになったが、恐竜も悲鳴のような声を出していたのだろうか。草食恐竜は超低音で鳴いていたそうだが、肉食恐竜は案外、キーキーと鳴いていたのかもしれない。

 市の施設の後ろに柿の木があって熟柿が落ちていた。犬が舐めた。甘柿なのか。渋だが熟したから食べられるのか。
 昔、小学校の行き帰りの道に柿が3,4本並べて植えられていた。ある秋の日、その柿をとってかじったことがある。一瞬甘く、顔がほころんだが、その笑顔はすぐに渋面に変わった。渋柿だった。渋が口全体に広がりなかなか取れなかった。唾を何度吐いたことか。

 国道はラッシュになっていた。私もあの中の一台だった時もある。その時は、信号が変わるのが遅いとは感じたが早いと感じたことはあまりない。しかし、歩行者になってみると信号は結構、赤黄青の切り替わりが早いと感じる。

 8時頃、帰着。


 昨夕の散歩について

 4時過ぎに犬の散歩に出掛ける。

 昼に深坂から竜王山に登ったので少し疲れが残っている。

 公園、グラウンドを通り海岸に行くが、犬は下りようとはしない。そのまま南に向かう。そして橋脚工事の下を通って整備された畑を見て帰る。

 4時半過ぎに帰着。

お座りと水飲み

2013-10-30 08:07:07 | 日記


 6時半過ぎに犬の散歩に出掛ける。
 動物は大体24時間周期のリズムで生きているので、昨日の再現がなされているのではないかと心配したが杞憂に終わった。良かった。良い犬だ。

 犬は散歩に出掛ける前、あたかも特別な行事を迎える子供のように興奮する。このまま行くと、走りに走ったりリードを噛んで飛び掛かったりするかもしれないと思い、お座りと言って気持ちを落ち着かせてスタートしようとした。すると、お座りをする代わりに水入れに入った水を飲みに行った。本当に水を飲みたかったのだろうか。また、お座りと言うと、また、水である。この犬にはこういう所がある。3回目のお座りでようやく座ったが、それも束の間、早くも出掛ける気分横溢である。
 首輪にリードのフックを取り付ける時もさっと近寄りはするが首を反らして付けにくくする。思わせぶりが得意なのである。素直になれない自分というのを意識しているのか。悪い犬だ。

 丘陵の頂越えのコースを歩く。

 覆いのない青空駐車の車はみな全身に汗をかいて足元に流れ落ちていた。露のせいだ。

 丘陵の頂を越え川に至る。いつもは犬は川岸と反対の畑側を歩きたがる。しかし、今日は川岸側を歩いた。おかげで川の中をよく見ることが出来た。カワセミが鳴きながら川面を飛んで行った。川の中には海の魚らしい大きく比較的細長い魚が数匹泳いでいた。水族館にでも行けばこの魚の名前が分かるだろうか。水族館には珍しい魚は展示されているが、そこら辺にある川の魚については紹介されていないと感じる。


 昨夕の散歩について

 4時に犬の散歩に出掛ける。小倉の親戚がリードを持ってくれた。

 最近、近所にまた猫が増えたように感じられる。それもふくよかな猫ばかりである。

 公園、グラウンドを通る。グラウンドでは我が犬を入れて5匹の犬が散歩中であった。

 海岸に下りて北に向かって歩く。川に至る。突堤をしばらく沖の方へ向かう。先端に釣り人が一人いた。引き返す。

 午後6時から所用ありて少し急いで帰る。

 5時15分前に帰着。


白い息

2013-10-29 08:05:08 | 日記


 6時半に犬の散歩に出掛ける。その前に一仕事。
 4時前から犬が玄関で嘆願するような甘えるような拗ねるような声で鳴き続ける。何だうるさいと思ったが、あまりに長く鳴くので下の玄関に下りてみた。どうしたのか。別段変わった風もないのであったが、一応外に出してみる。南にオリオン座が輝いていた。用を足す風でもない。入れる。私も2階に上がって横になる。また、犬が鳴き始めた。本当にうるさい。うるさいと言うと少しの間収まった。が、すぐに再開である。これはいかん。その時もう一度外に出すべきであったが、北の方の部屋に連れて行った。
 6時頃、餌をやりに行ったら何と大きな糞と尿の跡。今頃、気が付いても遅すぎた。用足しを求めてのことだったのだ。「お腹が空いた」、「おしっこ」、「うんこ」とこの3つの言葉だけでも発することが出来たらと思う。実は昨夜もどうやらしていたようだ。量は少ないが少し乾燥したものも別にあったからだ。昨夜、何か臭っていたのを思い出した。お腹が悪いのか。下痢状の便をその後もした。その後片付けに大わらわ。

 丘陵の頂越えのコースを歩く。小倉の親戚がリードを持ってくれた。私は自転車で行く。

 犬は地面を嗅ぐ。ハッと息を吐いた時に白くなったのが分かった。今朝も気温が下がっているようだがこちらの体は慣れてきているようだ。

 田の畦道にシロツメクサが少し咲いていた。そうそう、レンゲソウの種子を庭にまかなければならない。遅くとも11月迄にまいて、冬の寒さを過ごさせないと発芽しないそうだ。

 自転車に乗っていると僅かの勾配でも車輪が転がって行くのですぐに分かる。丘陵の頂越えコースは平らな所はあまりないのだ。このコースには川が2つあるが共に土手が高くなっていることに改めて気が付いた。氾濫などの経験から高くすることを学んだのである。
 大きな道路は中央が高く両端が低くなっている。中央に雨水が溜まると困るからである。その曲面について法律で決まっているのだろう。

 市の施設の表から出て緩い下り坂を下る。電線に横並びにスズメが十数羽とまっていた。ふと、ツバメを見なくなって久しいことに気が付いた。もう、とっくに南に旅立ったのだろう。

 8時15分前に帰着。


 昨夕の散歩について

 4時半頃、犬の散歩に出掛ける。小倉から来た親戚がリードを持ってくれた。こちらは付添である。
 公園から海岸へ向かう。ヒガンバナの葉がどんどん伸びている。濃緑の細い葉が何本も出ている。また、スイセンの葉が伸びて来ているのにも気が付いた。準備だけは怠りなく進んでいる。それが自然だ。

 海岸に下りる。犬も従う。北の端まで行く。正面は鋤崎山や竜王山である。川に至る。対岸の突堤の先では釣り人が一人。犬は突堤の方へ行きたがったが、夕食の時間もあるので引き返す。
 浜で犬は突然、リードをくわえ飛びかかってくる。後ろ足立ちになり前の両足で突いてくるのだ。自分の思い通りの行動が出来なくての腹いせなのか。それとも一緒に走ろうと催促をしているのだろうか。兎に角、興奮状態である。しかし、興奮はやがては鎮まる。

 帰りにギンヤンマがアスファルトの上をすれすれに飛んでいるのを見た。胸が黄緑だったので珍しいメスである。大抵は空色のオスなのである。

 5時過ぎに帰着。

怪訝な表情

2013-10-28 07:42:46 | 日記


 6時半頃犬の散歩に出掛ける。その前、5時前、玄関に下りる。犬はいるのだが静かである。明かりを点ける。犬は座ったままである。いつもだったら、座ったままでも尻尾を壁などに当てながらパタパタといわせて愛想をふりまくのだが、何もしないで私を見ている。何とも怪訝な表情である。あんた誰。犬が想像していたイメージに合わなかったのか。夢でも見ていたのか。こんなことは初めてである。
 玄関の扉を開けて犬を外に出す。そうしないとリードが邪魔になって出にくいからである。南天にオリオン座が昨朝より少し西に懸かっていた。ポストから新聞を取り出して一緒に中に入る。新聞を嗅がす。自分も。においがないね。新聞配達をしていた昔は印刷のインクのにおいがしたものであるが。また、手にインクが移って黒っぽくなったものである。

 散歩に出る時は星は消え、すっかり明るくなっている。しかし寒い。この秋で一番気温が下がったのではないだろうか。寒いと冷静になる。また、我が身を振り返り、思索的になる。
 しかし、犬と綱引きをしているとそんな気持ちはどこかへ吹き飛んでしまった。

 丘陵の頂越えのコースを歩く。

 川に至る。そこには時々、カワセミがいるのだが今朝は2羽いた。1羽は水から飛び出して波紋の広がるそばで羽の水を振り払っていた。獲物を得たようには見えなかったが。

 駅裏から市の施設の敷地に入り表から出る。

 まだまだモクセイが香っている。但し、キンモクセイは散ってしまっている。今、香っているのはギンモクセイである。3,4か所ギンモクセイの咲いている所を新たに発見した。

 7時半過ぎに帰着。


 昨夕の散歩について

 4時半頃、犬の散歩に出掛ける。
 最近、犬はすぐに興奮するようになった。以前はもっと冷静で沈着だったのにと思う。
 もっとも今日は午後、市の施設での古代の住居についての説明会に参加し、その後、波観堂や駐車場に行って草抜き(前者は主にセンダングサとセイタカアワダチソウ、後者はコニシキソウ)をして帰って来たのが4時だったので犬を放たらかしていたことは確かであるが、帰ってきた時も散歩に出掛ける時も、これ以上ない程の狂喜ぶりである。気持ちは分かるが、そんなに喜ばなくてもと老人は思ってしまう。

 公園を通ってグラウンドへ。少年野球が練習を終えるところだった。
 海岸へ。昨夕同様、犬は全く海の方へ行こうとしない。それでそのまま海岸道路を南に行きすぐに左折して東に向かう。橋脚工事の下を通って、ブルドッグの小さいのと出会い、相手は吠え、こっちは知らん顔して通り過ぎた。昨夕と同じである。飼い主が犬を叱るのも。

 5時過ぎに帰着。


表面積を小さくするヒヨの群れ

2013-10-27 07:58:53 | 日記


 6時半に犬の散歩に出掛ける。長袖のシャツでは立ち止まった時には少し寒い。起毛のある少しふわふわした生地である。所が歩き出すと丁度良くなり次第に暖かくなる。起毛のないさらさらシャツが良くなる。

 地面はしっとりと湿って色が少し濃くなっている。アスファルトはそうではないように見える。保水性の違いか。地物には同じように露は降りるのだろうか。駐車している車にも露が全体的に降りている。家に少しでも近いと露が見られない。熱を失いやすい物の方に露が多く付く。地面とアスファルトを比べるとアスファルトの方が熱を失いやすいように思えるのだが、やはり保水性の差のせいか。
 遠くの草には白っぽい露が降りていた。霜のようにも見える程白い。

 丘陵の頂越えのコースを歩く。頂を越えた所で野球場から張り上げた声が聞こえる。野球の試合があるのだろう。声の質からすると中学生か。

 川に至る。木の葉を全部落とした大きな木の上に大きな鳥が止まっていた。コウノトリかと思ったが、アオサギのようだ。首を縮めているのでサギらしくない。

 駅裏から市の施設の敷地に入る。ドングリがまたたくさん落ちている。木にもまだたくさん付いているのでこれからもどんどん落ちてくるだろう。子供の頃、学校にドングリを持ってくる子供がいた。その子にとっては何でもない物かもしれないが、こちらは珍しいうえに面白い形に引きつけられたものである。そのドングリを踏むとバリッと音がする。出来るだけ踏まないように歩いているつもりだが、ここを歩く度に10個は踏み潰しているだろう。子供だったらわざと踏んで歩くかもしれない。よけようとしたり、わざと踏んだりすることは同じことなのかもしれない。自然に歩くことである。状況に関わらす。犬の糞は別にして。糞については子供の時、馬の糞を踏むと足が速くなり牛の糞だと遅くなると子供同士でささやかれていた。だから、馬の糞を見つけると軽く靴で押さえたものである。馬と牛とでは糞ははっきり違う。馬のは藁が完全に消化されていないが、牛のは完全に消化されてしかも渦が出来ている。流石に胃が4つあるだけある。
 ドングリは踏んでも踏まなくても同じことなのである。踏まれたら壊れるが、踏まれなくともいずれ腐って壊れるのだ。

 市の施設の前の駐車場で犬のトレーニングをしていた。まだ始まっていないのか、10匹位が歩いているだけである。これから増えるのだろう。みな行儀が良いように見える。

 坂道を下る。高い空にヒヨドリが多数。これは概数でも数えることを諦めた。無慮数百である。各個が上になり下になり前になり後ろになり右になり左になり、或は数十が分かれ、また一つになりで面白いものだ。兎に角、集団の表面積を小さくするように動いている。アメーバみたいだと思った。アメーバはもっとゆっくりしているが。

 電線にジョウビタキが止まって鳴いていた。赤茶色の腹ですぐに分かる。また、紋も見えた。モズもよく鳴いていた。

 8時15分前に帰着。


 昨夕の散歩について

 4時半に犬の散歩に出掛ける。
 その前に出迎えのためポーチに繋いでおいた。蚊が来る。小さな細い感じの蚊である。よく見ていて犬に近付くと手で取ろうとするのだが相手は抜け目なくするりと空気の流れを利用してかわしてしまう。スプレイ式の殺虫剤を使わざるを得ない。
 庭の掃除、除草などをする。北も南もあるので結構大変である。柿の木の落葉が地面を覆う。北のヒイラギの落葉がすごい。かき集めて赤い袋に入れる。園芸用の皮手袋をしているのだが棘が突き刺さって何度飛び上がったことか。
 犬が猛然と吠えだすと作業は中止せざるを得ない。家の前を犬が散歩しているのだ。よく分かるという風に笑って通り過ぎる人もあれば、何様と思っているのかと少し憤然として通る人もある。無関心を装っている人もいる。いずれにせよ恐縮せざるを得ない。

 公園では少年野球が練習をしていた。海岸に行く。橋脚工事の警備の人が朝、違う人が連れていましたかと尋ねる。いえ、それは足の長いラブラドールじゃありませんか。いえ、これくらいの。いいえ、朝は山の方へ行きますから。
 海岸への階段に近付いたが、全然そちらを無視して強引にまっすぐ行こうとする。海が好きでないならそれも良かろう。海岸は不毛だと悟ったのかもしれない。だだった広いばかりで何も得るものがないと判断したのかもしれない。

 この階段の出入り口に人が立っていることがある。出入り口はもう一か所あるが、そこは厳密には私有地のようなので通らないようにしている。海岸への近道になるので通る人は多い。出入り口に人が立っていたり座っていたりすると邪魔だなあと思う。おそらくそれが出入り口に人がいる理由だと思う。また、海岸を一望できる。全体の様子を把握することが出来る。優位の場所なのだ。また、立ち去ることも容易である。2つの空間の間の狭くなった関所なのだ。そこは先に留まった者の占有になり得る。交通の要衝のミニモデルなのだ。

 整然とした畑のそばを通る。ハクサイが大きく育っていた。そのほかホウレンソウも大きくなっていた。

 公園に戻ってきた。その向かいの家に樹木にシジュウカラがいた。ちょっと枝を移ったが逃げるそぶりはない。人をあまり恐れないのかそばに餌でもあるのか。しかし、しっかりした鳥に見えるのはその白と黒の明確さから来るのだろう。

 5時過ぎに帰着する。