2022年(令和4年)8月31日(水)
夜明けまでは普通だった。寝たまま糞をして捏ねて体やフローリングに塗りつけた。掃除、掃除、完全ではないが。できる限り。ビニール袋にキッチンペーパー。小用をさせなくては。少しは漏らしている。庭に連れ出す。その前だったか、犬が間近で寝ているのだなと思ったことを覚えている。実際、犬の頭を撫でたやったが嫌な予感もあった。庭に連れ出すために犬を立たせたら、替えてもらったばかりの敷きパッドに南極大陸の地図が描かれていた。その時にことだったか、犬を庭に連れ出す時に犬は少量の尿を玄関で漏らした。それから庭に降りる前のポーチで糞のかけらを5つ6つばら撒いた。それ、ハエが来る前に取らねば。未明なのでハエは眠っているようでやって来なかったようだ。だから、この辺りまでは犬は普通だったのだ。ピンピンしていたとは言わないが、嫌々ながらも歩いたりしていた。
朝、犬が動かないことに気付いた。寝ているのが一番という感じだった。それは最近の朝ではいつものことだった。が、それが昼になり午後になっても同じで動こうとはしなかった。一番ショックだったのが、甘酒も水も飲まなかったことだ。遠慮するというか拒否するというか、兎に角、持って行っても避けるのだ。餌は勿論、食べない。こんなことはこれまで無かったことだ。一体、どうしたのか。くたびれ果てた姿で犬は眠っているようだ。ラブさんや、ラブさんと声をかけながら犬の頭から背中にかけて両手でさすってやる。犬は頭を少しもたげるもすぐに平らになる。どうしたんだ。何もかも嬉しくないという感じである。だが、おしっこやうんちはどうなっているのだ。行きたくないのか。たとえ寝惚け眼でも起こして庭に出した方が良いのか。足元はふらつくだろうが。
犬は力を振り絞り立ち上がり私のリードの元、庭に出た。庭は大草原になっていたのだが、今日、シルバーの方々が3人、草を抜いてくれたおかげで全面砂地が戻った。オヒシバ、メヒシバ、エノコログサ(ネコジャラシ)が生い茂り、犬はメヒシバの花穂が鼻先に当たるのを気にしていたが、もう今はない。メヒシバは茎を伸ばして地に着くとそこから発芽して根絶が難しいしぶとい草なのだ。草を引いている最中、赤とんぼが何匹も上空を飛んでいた。蚊をたくさん食べてくれたのではないか。
犬は用を足さなかったが、室内に戻って甘酒と水を飲んだ。元気になるよ。美味しいやろ。