![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/8d/f06724daf2a8cbc9ee85f223e9306bad.jpg)
6時25分に犬の散歩に出掛ける。今日は水曜日。
丘陵の頂越えのコースを歩く。曇っていて風はない。空の所々に青い部分がのぞいた。久し振りだなと思った。これまで散歩のコースが長過ぎ、それで犬は関節炎の初期症状を呈するようになったのではという反省から大胆に距離を短縮してきているが、この丘陵の頂越えのコースだけは変更したくない。犬も1週間に1回くらいちょっと足を伸ばしてもそんなに負担にはなるまいと勝手に考える。
踏切を横切ってすぐの所に倉庫兼駐車場のような建物があるがそこへツバメが入ったり出たりしていた。巣があるのか、巣を作るのか、安全かどうかの確認か、兎に角、忙しそうだ。
北の山山から白い雲が谷に沿ってじわじわ山頂の方へ登って行った。晴れるのだろう。
川に至る。川の中を見ていると黒い雲が動いている。それは何百という小魚が群れているのだった。そのメダカより少し大きい小魚が群れの形を変えながら動いている。その群れがあちこちにある。
少し下るともう少し大きい魚の群れがあった。水面を波打たせて右に左にと動いている。
カメが取り残されたように頭を上げてぽかんと浮いていた。向こうに大きなシラサギがいる。大きなコイが背鰭が出る位の浅い所にいるのをいつも不思議に思っている。サギやカラスなどにやられないのか。大きいのでもう大丈夫なのだろうか。
参道に戻って来た。横切って反対側の歩道に行く。前に人がいたからだ。ゴミを出しに来たようだった。ところが、その人も反対側の歩道に向かって殆ど同じ所に着いた。目が合ったらしく、犬は当然尻尾を振りながら近寄って行った。相手の人は最初躊躇していたが、犬の笑顔に負けたのだろう、手を伸ばして頭を撫でてくれた。なおも犬は尻尾を振り、顔を細め嬉しそうな表情を見せた。
「まあ、初めてなのにこんなに親しく馴れて。嬉しくなる。」と感動したように言って両手で顔全体を包んで撫でてくれた。
「どうも有り難うございます。」
この人にとって良い朝になったようで嬉しかった。
前の飼い主から隣の人や誰からもラブちゃんと可愛がられていたという話を聞いたことを思い出した。この犬はきっとそういう人たちのことを今も覚えているに違いないと思った。
今日は月末なのでダニ除けのフロントラインという薬を首の後ろに付けてやったがじっとしている。寧ろ嬉しそうだ。これも前の飼い主の躾のお蔭である。
7時35分に帰着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/fc/aabff8369e3f9eb62bed41c8d5b1ccff.jpg)
昨夕の散歩について
4時10分に犬の散歩に出掛ける。小倉の親戚がリードを持ってくれた。
私は後ろを歩いているのだが、左後ろ脚のふくらみが依然として消えないなと思った。そのふくらみに気が付いて、もう2,3か月にはなろう。咽喉のふくらみもある。どちらも大きさは変わっていないと思う。
親戚が犬は私が付いて来ているかどうか後ろをちらちら見ると言う。
「ここにおるぞと。」と声を掛ける。
公園、グラウンドを行く。子供たちがたくさん、よく遊んでいる。公園では固定施設で遊び、グラウンドではサッカーと野球である。TVなどの報道の力である。行動、活動はイメージである。視覚による想像力なしにスポーツはかくまでに普及しなかったことだろう。もっと物語的な遊びが流行っているはずだった。鬼ごっことかままごととか毬つきとか縄跳びとかおもっちきすとかのごっこ遊びが。
勝負、優劣を価値とする単一的ゲームが隆盛を迎えたのは一途にグローバル化された通信網の発達のせいである。ここには集団幻想への依存と賭けの端緒しか見ることが出来ない。
さっき公園の中央の方で15歳の犬を連れた人を見掛けた。知人と話しているようだった。
グラウンドを出る時にその人が追い付いてきた。我が犬は勿論、低姿勢で尻尾を振りながらすり寄って行く。相手の犬は無視である。
日頃の様子について親戚が尋ねる。
臆病な性質でブラシを当てるだけで驚くのでブラッシングはしないが、小さい頃から洗っているので洗っても嫌がらないそうだ。
内の犬は共にしない。一度、昨夏、洗ったことがあるだけである。自分自身が好きでないからというのが一つの理由だが、最大の理由は人間の行動形態を犬に適応することには抵抗があるということだ。例えば服を着せたりするのは犬にとっては実に好ましくないと思う。排便後の処置にしても人と犬とは違う。
海岸に至る。高架道路の下に警備の人がいなかったのは今日は祭日で工事は休みだからだ。
浜に下りて北に向かう。ミルやホンダワラなどの海藻が上がっていた。
ビニル袋の中にワカメ、外に径20cmはあろうアオイガイを持っている人が波打ち際のワイヤを上の方に持って行った。こういうことをしている人を時々見かける。再び漂流しないようにとのことらしい。
毎日、海岸での散歩を楽しんでいるとのこと。時間、風景、感動、時々、実利。
防波ブロックの所に2,3人の女の人と子供が何かを取ってビニル袋に入れていた。ワカメ、アオサ?私としてはムラサキインコガイ、カメノテを採っていると思いたがったのだが。
突堤に上がり犬に先導されて先端まで行く。犬が異常に興奮して辺り構わず嗅ぎ回る。今日は例の猫はいない。でも、明らかに犬は猫の痕跡を探っていることは明らかった。消波ブロックの方を何度ものぞく。川の方へ行ったかと思うと海の方へ、また、突端の方へと慌ただしく空しく嗅ぎ回った。
公園に戻り犬はイヌムギを食べた。そして間もなく胃液と共に吐いた。体調が悪いのか、犬の胃腸に合わぬ人の食べ物を食べたせいだろうか。
5時15分に帰着。人と話すと時間はあっという間に経ってしまう。ここに人生の仕掛けが潜んでいると思う。楽しく思うように終わってしまう。そして何も残らない。