2016年7月27日のブログ「やらなきゃいけないんだけど、やりたくない皇室の問題」で話題にした生前退位に付随して出て来る「退位後はどこに住む?」問題です。
私の京都の実家の近くには、京都御所があります。私が子供の頃の大昔、近所の子供が野球をしようとすると、近くに適当な広場がなかったので、京都御所まで遠征して、建礼門の前の玉砂利が敷き詰められた広い通路で野球をしたものでした。一応禁止されていましたが、見回りが来ない時は可能で、来たら逃げました。
また京都御所の周囲の塀の外側には幅50㌢メートル、深さ10㌢メートルほどの水路があり常に水が流れています。この水は確か琵琶湖の水のはずです。京都御所の四隅には深い溝があって、そこには7~8㌢メートルの黒い魚(「どんこ」と呼んでいましたが、背式名称は不明。一般的な「どんこ」とは違います)がいて、捕まえて遊んでいました。
近くには堀川と言う川もありましたが、前も書いたように、そのころの堀川は真っ茶色でした。近くの染め屋さんが染物の糊を落とすために、川の中に入って布を洗っていました。排水と言うか、茶色に染まった川の水はそのまま流れていき、環境汚染もヘッタクレも無い状況でした。今の中国と変わらないと思う。したがって、魚もいない。
というわけで、京都御所は遊ぶのには好都合でしたが、世間がだんだん落ち着くにつれて管理が厳しくなり、野球は出来ないし、水路に入ろうものならセンサーが作動しベルが大音響で鳴る。
ところで、最近の週刊ダイヤモンドを立ち読みしたら、皇室特集をやっていました。その中にインターネットを見ただけで書いたような文章が載っていました。(有料の雑誌は、インターネットを見ただけで書かないでほしい)「双京」構想とか退位後の御所を京都に持ってくるとか。外部の人には分からないと思いますが、京都市などのホームページに書いてあるのは、お世辞というか「おあいそ」というか、お付き合いだからで、本気にしてもらうと困る。日本人は頭の構造が単純すぎる。少なくとも、記事を書く人の頭は単純やとあかん。
だいたい、京都御所は狭いし、皇居のように堀も無いので警備が難しく、警備をしっかりやろうとすると市民生活への影響が大きい。退位後は、広くて石垣と堀があって警備も楽な旧江戸城の中に隠居所を立てるか、少し離れた赤坂を使うか、いっそ自然豊かで今も頻繁に訪れる那須で暮らすのが一番です。
これ以上、京都御所の警備や管理を厳しくしないでほしい。
2016.09.28
題に「京都事情その40」を付け加えました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます