先日の日経新聞に、大阪ではなぜエスカレーターに右寄りに乗るのか?という記事が出ていました。このエスカレーターの右乗りは、関東から見ると奇異に映るようで、日経新聞に限らず他のメディアでも見た記憶があります。大阪で右寄りに乗るのは、万博で海外から来た欧米人の影響というのが一つの説です。
私も2013年8月25日付けのブログ「京都事情その14~エスカレーターの乗り方~」で実際にエスカレーターに乗った様子を書いてみました。(簡潔に言うと、京都駅の伊勢丹ではほとんど左、四条の大丸・高島屋では右が多いが、前の人がどっちに乗るかで決まると言うあやふやな状況です)
このように右寄りに乗ることは必ずしも関西一円ではないので、ここでは代表として大阪としておきます。それで対比として左に寄って乗るのは東京としておきます。
ところで、これも良く言われている話ですが、世界標準は右寄りに乗ることだそうです。私が全世界を回って調べたわけではありませんが。したがって、新聞が不思議に思うのなら、「なぜ大阪では右寄りに乗るのか」では無く、「なぜ東京が左寄りに乗るのか」ではないでしょうか?
世界で東京だけ(かどうか確かめていません)に、なぜ世界標準と異なった左に寄って乗ることが定着したのかを調べる方が先決では?
東京に住んでいる人の目線から見ると「大阪では右寄りに乗る」のは奇異ですが、ニューヨークやロンドンの人の目線から見ると「東京では左寄りに乗る」のが奇異ではないでしょうか? 東京に住んでいる人は、「東京では左寄りに乗る」ことを不思議に思わないでしょうが、世界から見ると東京こそガラパゴスです。
2015.01.31