ほぼ週二 横浜の山の中通信

人と異なる視点から見る

「当店の食材はすべて福島県産です」は中国人への差別・排斥か?

2023年09月13日 | ニュース その2

9月2日付の集英社オンラインに「<処理水放出>『中国人へ 当店の食材は全て福島産です』と看板に書いて炎上した飲食店店主が『ジョークだった』と心情を告白。一方、日本在住の中国人からは『普通に魚食べてます』の声も」という記事が出ていた。一部引用します。

 

**********     **********     **********     **********

そんな中国での「反日感情」が激化するなか、29日に東京・新宿にある一軒の居酒屋の外観写真が、ユーザーによってX(旧Twitter)に掲載された。そこに立てかけられた黒板には「中国人へ。当店の食材はすべて福島県産です」との文字が書かれており、投稿を知った中国人が該当の店を警察に申告するといった内容の動画がSNSで拡散されていった。

**********     **********     **********     **********

 

この居酒屋の表示は何が問題なの? これが中国人に対する差別や排斥との主張なのかな? 何で警察に連絡しなきゃならないの? この居酒屋の表示は、中国に対する皮肉というか、良く出来たジョークと思う。この居酒屋に中国人が訪れて飲食するかどうか、知らないけど。

 

これが差別や排斥というのなら、中国で起きている日本人への嫌がらせは日本人に対する差別や排斥じゃないの? 中国では、より直接的に日本に対して嫌がらせが起きているのに、そちらはどうなの? と疑問がいろいろ湧く。

 

例えば、大連のある焼き肉店は「日本人出入りお断り」という案内板を掲げたそうです。また、青島にある日本人学校では敷地に石が投げ込まれており、蘇州にある日本人学校では卵が投げ込まれていた。

 

日本のメディアや評論家は昔の頭のままでは?

 

昔から不思議に思うのは、日本のメディアや評論家という人は、日本人の差別には敏感だけど、外国における日本人への差別は無視している。日本に居住しているので、外国は良くわからないし、SNSに書いても誰も反応しないという理由だろうな。

 

それとも、昔の日本のイメージが残っていて、差別は日本がするものという意識があり、外国人が日本人を差別するという頭の切り替えが出来ていないのでは? 

 

日本のメディアや評論家は、昔の日本が強く、中国や韓国が弱いという意識が残っているのでは? 日本が加害者で中国や韓国が被害者という昔の意識のままなのでは? でもそれは昔昔昔の話。今後、日本が中国や韓国、東南アジアを武力で統治するとか、経済力で支配する時代が来ると思います? それとは逆で、日本が統治されるとは思わないけど、同等か下に見られる時代が来るのでは? 

 

日本人が差別・排斥される時代が来るかも?

 

戦前には海外で日本人が殺された事件もあるけど、その後の日本の加害の大きさと日本の敗戦で無視されている。将来、外国で日本人が被害を受ける事件が起きるかもしれない。中国では共産党支配が揺らぐ時が危ない。

 

韓国には外国にいちいち文句をつける人がいる

 

韓国の誠心女子大には徐坰徳教授という人がいる。専攻は造園学で博士号も持っていないけど、日本が竹島を自国領土と表現すると、いちいち文句を送り付けて来る。また海外で旭日旗を揚げたり、似たデザインがあったりすると、当事者にクレームをつけて謝罪をさせたりする。(本当に謝罪しているのか疑問だけど) キムチの起源について中国と論争になった時は、中国にも文句をつけていた。こういう細かいことまで指摘して、しつこく謝罪を求める人は日本人にはいないね。この教授のSNSでの発信を韓国のマスコミが取り上げるので、続けているのだろうけど。造園学とどういう関係があるのか分からない。

 

江川黄門さんも海外を漫遊して欲しい

 

日刊スポーツから引用すると、江川紹子氏はX(旧ツイッター)に「新たな中国人排斥でしょう。いま日本に来ている中国人は、理解者となって帰る可能性のある人たちで、そういう人々を敵視・排斥することは、日本の利益にも逆行するのでは」と指摘。「むしろ、美味しいもんをいっぱい食べ、情報の自由を感じ、日本の人々への好感も抱いてお帰りいただくようにしたい」と投稿しているようです。

 

上に書いたように、私はこの居酒屋の掲示を中国人への排斥とは思わない。と思っていたら、韓国の中央日報日本語版に次のような記事が載った。

 

**********     **********     **********     **********

中国の動画プラットフォームTikTokによると、日本に住むある中国人が東京にある高級寿司店を訪れこうした動画を撮影し投稿した。

 

動画で男性はおいしそうなマグロの寿司が出されると、簡易放射能測定機で測定した。測定機には0.13マイクロシーベルトと表示された。

 

その後も男性は注文した寿司が出るたびに同じ行動を繰り返した。男性はウニ、マグロ、タコなどの海産物が提供された際に放射能の数値が上がったとし、体に影響を与えるほどではないが若干緊張したと話した。

**********     **********     **********     **********

(この中国人は放射能測定に無知なようです。まず日常生活でもある程度の放射能の数値が出ます。放射線は地上に降り注いでいるし、建材からも出ています。微量ですが、それを差し引かねばならない。0.13マイクロシーベルトは全然問題にならないレベルで、「緊張する」レベルの話ではない。あとは簡易測定器の精度が問題です。北京で測定したら、福島より高い数値が出たとSNSに投稿されていたという報道もありました)

 

これを読むと、この中国人は江川紹子氏が期待したような行動はしていないようです。この中国人はすし店に嫌がらせをしていて、店から放り出されてもおかしくない。しかし、この中国人を店から放り出すと、江川紹子氏は「これは中国人への排斥」と言うのでしょうね。

江川黄門さんは中国に漫遊して、日本人への排斥を指摘して欲しいと思います。

 

2023年9月13日

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿