4つ違いの姉の急逝によって、今年は喪に服していることから、「お目出度うございます」の年賀状を控えて、喪中欠礼葉書をとうに出した。そのせいもあって、本来なら慌ただしく過ごす年の瀬がなんとなく落ち着いている。その分、11月半ばに慌ただしさを先取りしてきたということだね。
但し、喪中であろうとなんであろうと心を込めた年賀状を、5枚だけは書かなくてはならない。
書いて出したい、相手に読ませたい、そんな願いを込めた年賀状というか、ともすればジジから孫への檄みたいなものである。
「明けましておめでとう」に続く内容は、5才から21才という幅の広さに合わせてそれぞれである。
一番力が入るのが、中学1年生の野球好き君、ジジの期待の星宛てである。
「手にマメをこしらえ、体中アザだらけになってこその野球選手」と気合いを入れて「肩・肘を壊さない基礎練習の反復を」そして「じいちゃんの楽しみ、応援するからね・・・」と、本人にとっては無理難題が元旦に届それに比べるとそれに比べると姫孫ちゃんたちには、それはそれは、猫なで声ならぬウサギを優しくなでなでするジジバカ丸出し。
そして、正月は神戸でバイトで稼ぎ、成人式に帰って来てゆっくりするという大学2年生には「初心忘るるなかれ・・・・・・」まさに檄を飛ばす。これは年賀状と言うよりも、ジジの自己満足であり、孫君達にとってはいい迷惑なのかも。まあこれも若いときの我慢の練習のひとつだ。
5人のどの子にも、幼稚園に行ってひらがなを教わるようになってから欠かさず出してきた。いうなれば、じいちゃん元気だよ、正月は遊びに来いよ、何かいいことあるかも・・・という暗示であり、思いやりなのだ。と自分では思っているのだが。年賀状を手にして、いったいどんな顔をすんじゃろうか。