「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「大きいことは…」

2009年07月16日 | 晴耕雨読
厳しい暑さが続く割には適度に雨が降る今年の夏。
強い陽差しで灼け付く大地。うまく冷やして潤す雨。両者のコンビネーションが、作物にとっては最高の条件となっているのだろう。腕も良くない上に、すぐさぼりたがる耕作者の下で、随分な実りを見せてくれる。

真っ赤なトマトに真っ青なピーマン。それにジャンボキューリ。

遙か昔、“大きいことはいいことだ…”のコマーシャルに乗って大型板チョコが売り出されたことがあった。
そのコマーシャルを真似たわけではないが、キューリの成長が早く、ちょっと油断をしたら、「ゴーヤじゃないよ…キューリだよ……」というほど大型になってしまった。

スーパーなどで売っているキューリは孫みたいに感じてしまう太さ。長さ43㎝・最大円周17㎝・重さ525㌘。
大きくなりすぎて、キューリ特有のイガイガがなくなってしまったという。もっとも最近のキューリはイガイガのないものが主流らしいが。

味の方も大型かと思いきや、順調に成長したせいか、よく締まっていて歯応え抜群。浅漬けが口の中で音をたてる。

上手に育つ、大きく成長する、しかも味がよい……それには先ず、種も畑もよくなくてはならないのだろう。
しかし、それだけではないことは誰もが知っている。陽差しも要れば雨も要る。人知れず土壌作りの隠れた作業も見逃せない。 そんなことを考えるとついつい子育てにまで思いが及ぶ。

優しさが大きいことはいいことだ。時折顔を出すことで、優しさが倍に感じられる「厳しさ」という隠し味も忘れてはならない。この味付けをを忘れたら、単なる甘やかしだけが残ってしまう。

野菜作りは、自然を相手にする厳しさが立ちはだかる。人を育てるのは、幅広い豊かな見識と、先ずは人の意見を受け容れる度量の広さが欠かせない条件だ。「天上天下唯我独尊」はお釈迦様一人で沢山だ。

そこへ行くとアタシなんざー、やっぱりキューリを育てるくらいが似合ってるようだ。

       ( 写真: 真っ赤なトマト・真っ青ピーマン・ジャンボキューリ )
コメント (5)
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