清水正章 展@藝文ギャラリー
9月?29日(日)迄
陶芸家・清水正章さんは旧七会村(現・城里町)に生まれ、笠間と岐阜県多治見で修行を積み、1975年に地元に窯を築き独立した。
清水さんとはその頃に知り合いになり、窯も自宅も手作りしたとばかりのお宅を訪ねた。
陶芸家には器用な人が多く、清水さんの同様で全て自分で作られた。
その後は転居され、現在の窯場には伺った事はない。
当時は塩を釉薬にした「塩釉」の技法を用いた、藍色が流れたような作品が印象的だ。一般的なコバルトによる絵付けの作品や急須なども造られていた記憶がある。どの作品も使い勝手の良い実用品が多かった。
その後、象嵌技法(成形した器の表面を削って、その凹部に別の粘土を埋め込む)により、白地と藍色の蕪文様のコントラストを際立たせた作品なども作られた。或いは、竹紋の日本画的装飾の象嵌作品もあった。
とにかく、地道な制作態度を貫かれている方とお見受けしている。
今度の藝文ギャラリーの個展の前期の展示は、日本伝統工芸展や日本陶芸展に出品した作品だったが、9月4日からの後期展は東日本大震災への思いを託したオブジェ作品だ。
磁土(陶土と磁土の中間の硬さなのか)にモミや葦などを混ぜ込んで成型し焼成すると、普通の焼き物より柔らかい感じに出来上がる。
その技法で作られた、聖書や大地をイメージして作られた作品の数々。
同じ土から、焼成の方法で紅色や灰色と異なる色合いの作品が生まれる。
サブタイトルは「変幻自在陶」だが、手なりに形作られた作品の一つ一つは、大震災の記憶を新たにさせられた作陶展だった。
9月?29日(日)迄
陶芸家・清水正章さんは旧七会村(現・城里町)に生まれ、笠間と岐阜県多治見で修行を積み、1975年に地元に窯を築き独立した。
清水さんとはその頃に知り合いになり、窯も自宅も手作りしたとばかりのお宅を訪ねた。
陶芸家には器用な人が多く、清水さんの同様で全て自分で作られた。
その後は転居され、現在の窯場には伺った事はない。
当時は塩を釉薬にした「塩釉」の技法を用いた、藍色が流れたような作品が印象的だ。一般的なコバルトによる絵付けの作品や急須なども造られていた記憶がある。どの作品も使い勝手の良い実用品が多かった。
その後、象嵌技法(成形した器の表面を削って、その凹部に別の粘土を埋め込む)により、白地と藍色の蕪文様のコントラストを際立たせた作品なども作られた。或いは、竹紋の日本画的装飾の象嵌作品もあった。
とにかく、地道な制作態度を貫かれている方とお見受けしている。
今度の藝文ギャラリーの個展の前期の展示は、日本伝統工芸展や日本陶芸展に出品した作品だったが、9月4日からの後期展は東日本大震災への思いを託したオブジェ作品だ。
磁土(陶土と磁土の中間の硬さなのか)にモミや葦などを混ぜ込んで成型し焼成すると、普通の焼き物より柔らかい感じに出来上がる。
その技法で作られた、聖書や大地をイメージして作られた作品の数々。
同じ土から、焼成の方法で紅色や灰色と異なる色合いの作品が生まれる。
サブタイトルは「変幻自在陶」だが、手なりに形作られた作品の一つ一つは、大震災の記憶を新たにさせられた作陶展だった。