「西の谷緑地公園」を美しく!

「公園都市水戸」の街造りを考える人達と協働したいと思っています。

イチロー、9年連続200本安打達成!

2009年09月15日 00時27分31秒 | 人間
スポーツ観戦が好き。
と言う程ではないが、時の話題には興味を持つ。
今日はイチローの9年連続200本安打達成! 
のテレビを何度か見た。

メジャーリーグ史上初となる前人未到の記録。
また新たな伝説が作られた。

その裏には、人一倍の練習、と自己分析。
淡々と、毎日毎日繰り返しながら、常に向上し変化する。

インタビューには言葉を選び、考えながら答える問答は哲学的に聞こえる。

当たり前のように精進を重ねる姿は、全ての人のお手本だ。
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「ひとりよがりのものさし」新潮社

2009年09月10日 09時55分20秒 | 人間
「ひとりよがりのものさし」新潮社

訪れる機会が無いままに過ぎた目白の『古道具坂田』。
やっと先月、訪ねる事が出来た。
店主の坂田和實(さかたかずみ)さんは骨董界で有名な方だ。
初めてお目にかかったが、ものを見る新たな美の基準を確立したにもかかわらず、謙虚な人柄に魅了された。多くの人もその様に思っているだろう。
お会いするまで、その人也を知らなかったのは、幸いしたと思う。




お店で「ひとりよがりのものさし」を手にした。
坂田さんの扱った品を通して、考えを理解するヒントを与えてくれる本だ。
この本は『芸術新潮』1999年1月号から2003年5月号に連載されたものを纏めて単行本として刊行された。僕は『芸術新潮』を手にする機会が少ないので、この連載を知らなかった。
水戸に戻ってから「ひとりよがりのものさし」のページを繰った。
この手の本として当然だろうが、写真がとても素晴しい。
品物を素直に見てもらう姿勢で、自然光に近い状況で撮影されている。
勿論、坂田さんのつぶやくような語り口の文章も単純明快で好感が持てる。
物の見方の尺度を常に純真に持ち続けようとしている。

「まえがき」の中に、
『美しさは知識から見えてこない。自由な目と柔らかな心が扉を開く鍵らしい』
とある。ともすれば、頭でものを見ようとする。僕もそうかも知れない。
常に白紙で物に対峙する事の大切さを教えてくれる。

まして僕は、買うという行為は止め、只只、見ることなのだから。
自分が美しいと感じるものを見るのが愉しみ。

《現代陶芸》と題された項の中に、
ポーランドの女性現代美術作家マぐダレーナ・アカバノヴィッチの展覧会を見た印象を綴った中に、
『僕は片寄った考えを持つ古道具屋。心に響く物というのは、用途に忠実に作られて、しかも長く使われ続けることで熟成した古い道具なかだけに存在すると信じてきたけれど、どうもそれは狭いものの捉え方らしい。作者が自分の内面を厳しく見据え、恐れず自己を表現する。そんな風にガンバッテいる現代の作品も、見るものの心を揺さぶり、勇気を与えてくれる。』
古物好きは古物に目が行くのは当然だが、新しいものに対しても柔軟な姿勢で見る大切さを心がける必要がある。







50件の品物にまつわる話題が書かれているが、きりがないので、興味のある方はお読み下さい。
僕は水戸市の中央図書館で借りました。


最終章は『美術館as it is』坂田さんが1994年に作られた個人美術館である。
千葉県長生郡長南町岩撫41
開館日:金、土、日、祝
開館時間:午前10時30分~午後4時





美術館リーフレットの前書きには、
『山の上の小さな美術館as it isは、アフリカやヨーロッパ、東洋の国々で日常使われた工芸品を主に展示しています。既成の美術の価値観で選ばれた完成度の高い作品よりも、むしろ日常生活や信仰の為につくられた工芸品に私達と暮らしを共にする優しさや、私達の心を突き動かす美しさがあるように思われてなりません。物は又そのおかれている空間や光の具合で違った面を私達に見せてくれます。この小さな空間のなかで、自由な眼と柔らかな心を持って物との対話をして行きたいと思います』
と書かれている。

正しくそのとおりだ。この美術館に是非行ってみたいと思っている。
「ひとりよがりのものさし」を読み“初心忘れるべからず”を再認識した。感謝。


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「黄門様の知恵袋」(思い遣り、子育て、人の道)

2009年08月27日 09時49分11秒 | 人間
「黄門様の知恵袋」(思い遣り、子育て、人の道)
講師 但野 正弘さん  8月26日13:30~15:15 @茨城県立図書館


昭和44年の初放送された「水戸黄門」のテレビドラマシリーズは1000回を越える人気番組。他所の方々は、水戸といえば黄門様か納豆が連想されるようだ。
水戸に生まれ育ちながら徳川光圀(1626-1700)について知らない事が多い。




講師の但野正弘さんは茨城大学卒業後高等学校教諭や短期大学の教授なども歴任した。
水戸市学会の理事・事務局長を務めている。

以前、茨城大学に国文学の塚本教授という方がいらっした。
文学の中の女性像を面白く、分かりや易く話するので有名な方であった。
但野さんのお話も面白いい、との噂を聞いていたので楽しみに出かけた。
定刻には満員の盛況、関心の高さが分かる。

入場時に渡された資料を基に話しを要約すると。
〔略歴〕
寛永5年(1628)水戸柵町で誕生。(初代藩主・頼房の三男)。
正保2年(1645)18歳『史記』の伯夷伝を読み反省・立志。
寛文元年(1661)34歳 水戸第二代藩主に就任。
元禄3年(1690)63歳 藩主引退。権中納言(黄門)となる。
〃 4年(1691)64歳 常陸太田の西山荘に隠居。
〃 13年(1700)73歳 西山荘で逝去。常陸太田・瑞龍山、水戸家墓所に埋葬。

*10代はかなりヤンチャな事もしたようだ。18歳の頃に志を立て、学問に励んだ。
*34歳で水戸二代目の藩主に就任するが、生涯を「武士の心」。
すなわち、一日一日をその日限りでいきる。『命賭け』の心であったと言う。

*30年間藩主を務め、藩政の基礎を築いた。
*隠居した晩年の10年間が『水戸黄門』と呼ばれる時代だが、殆ど遠出はしなかった。

〔儒教・『論語』の教えから〕―思い遣り
『己の欲せざる所は、人に施すこと勿れ』
*「思い遣り」とは、思いをつかわすこと。相手の立場になってかんがえなさい。

〔子育て〕
*強制しないで、機会を観て納得できるように指導する事が大切。
*幼少時に聡明器用でであどもみだりにほめるべからず。14~15歳を過ぎて志が変じる事もあれば、悪いようであっても善くなる事もある。少年期~青年期の教育が大切と言う事だろう。

〔生活の心がまえ〕
『草履をば、つねに踏みそろへるように、心がくべし』
*非常時に対する心がまえ、平素に覚悟をもって行動していないといざというときに出来ない。

『無病延命は鳥獣にならふ』
*食べ過ぎず、常に腹八分目に。
*酒も飲みすぎぬこと。

〔人の道の重要さ〕
*学問と学術は違う。学問は人の人たる道を学ぶ事である。

〔仕事の心がまえと人事管理〕
*性格の異なる人たちを、長所を生かしながら、組み合わせて仕事をしてもらう。
*個性を見抜く力も必要だ。

もっと具体的でたのしい話しであった。おそらく講演会を重ね、自由自在だ。
助さん、格さんを伴なったテレビによる黄門像からの脱却は必要のようである。

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清水比庵(しみず ひあん)

2009年08月04日 23時34分12秒 | 人間

大自然の信奉者で、自由な心をお持ちだった山上鎮夫さん。
山上さんのような絵が描けたら。俳句が出来たら。

思っているだけでは始まらない。一日一枚、絵筆をとって何かを描いてみよう。
と心にきめて数日、三日坊主は免れた。

今日はKさんのお宅を訪ね、桃の図の掛け軸を拝見した。



写真の作品だが、画面いっぱいに桃が描かれ、右側には文が添えられている。
絵描きの絵とはかなり違う。
字も独特な書風だ。左下に「比庵」と署名がされている。
見たことの無い描き方だし、聞いた事が無い名前だ。

何方の作と尋ねれば、清水比庵とのこと。
「作品集がありますよ」と二玄社が本年(2009年3月)発行した『まどかなる清水比庵』上薗四郎著、を見せてくださった。
これを見て、さらにビックリした。
絵はかなり大胆な構図が多く、書も自由自在。
このような作風は、時に変な臭みが感じられ、作為的いやらしさを感じさせる場合が多い。
しかし、比庵は品格を感じる。
短歌を軸におき、これと書と画が三位一体となっている。
俗に流れず、遊び心にあふれているから、楽しく親しみやすい。
年齢の高まりと共にいっそう清新な世界が開かれる。

今良寛と呼ばれ、誰からも慕われた比庵。
後藤清一さんに通じるところもある。

新たな”まどかなるひと”を知りえた喜びは尽きない。




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前田陽一さん

2009年07月30日 09時59分30秒 | 人間
「マピナビ」⑱

水戸市内の画廊やイベント会場で「マピナビ」と題する冊子状のミニコミ誌を見かける。
初めての出会いは数年前で、1枚の紙を折りたたんだ状態であった。
その印象は、小さいながら、真面目ですがすがしいと感じた。
ミニコミ誌の創刊号は気負い、或いは広告収入を目的と感じられるものも多い。
創刊数号もあり、継続するのは困難だ。

配置さきの人に訊くと「茨城大学の卒業生のグループが編集発行している」というような話しであった。
その後も順調に発行を重ねページ数も増え、内容も充実してきた。
発行は K5 ART CESIGN OFFICE。
4回目を迎える「水戸デザインフェス2009」の主催者で美術関連の記事が充実している
今年のテーマは「Tシャツ」。参加店舗のTシャツコレクションに多くのページが使われている。

注目したのは巻頭の特集「編集のこと」5人の編集人へのインタビュー。
それぞれ、魅力的な活動をしている人達を紹介している。
そのなかで前田陽一さんに興味を持った。


理由は、僕が尊敬する彫刻家後藤清一さんと深い交流があったのが前田陽一さんの祖父・前田香径さん。
市会議員などを務めたが、郷土史家として『江戸時代の水戸を語る』などを著している功績が大きい。
彫刻家後藤清一さんの伝記は本来ならば前田香径さんが書くべきであったが、1968(昭和43)年に74歳で没し実現しなかった。
お鉢が僕に回り『後藤清一、ひとつの象徴の造型』をやっと刊行出来たのは1990年のこと。
出版記念のパーテーには前田香径さんの長男、恒春さん(前田陽一さんの父親)にご出席を戴いた。
その後も恒春さんとは何度かお目にかかる機会もあったが、残念ながら2年前に亡くなられた。

その様な経過で水戸市本町の「株式会社レスマン」の事務所訪ね前田陽一さんと会うことが出来た。
風貌は祖父や父親譲りだが、「心も」インタビューの記事を読んで感じたが、祖父が追求した水戸の歴史を陽一さんも何らかの形で継承しようとしている、と分かった。

機会があれば前田香径さん、木内克さん、後藤清一さんなど、水戸の先達についてとり上げて欲しいことを伝えた。そこが、今回訪問の大きなポイントであったから。

拙著を贈呈し、お返しにということで前田さんも記事を書かれている『つたえびと・100年後にも残したい46人のメセージ』を頂戴した。この本の内容についても、機会を見て書いてみたい。

この縁を取り持つようになった、マピナビの発行人・甲高美徳さん。
お目にかかったことはないが、現在までの活躍を讃し、今後の更なる発展を念じております。


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