![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/36/659ef803c323eed09f9431ee1d31a7ef.jpg)
( この写真は、仕事場のドア前から撮影した目白通りのイチョウ並木です。 写真の中央遠くに見えるのが
池袋サンシャインビルです。 撮影から3週間経った今では、イチョウもすっかり冬支度をして魚の骨の様に
なっています・・・・《 2013年、12月、撮影 》 )
【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】
その9
《 漫画家アシスタントが・・・・原稿のシワをのばす・・・・!? 》
「 先生、自転車を買って下さい 」
一日に4回、J先生( ※参照 )の仕事場まで往復するのに40分以上かけることの無駄に気づいてい
た倉さん( ※参照 )は、先生に進言します。
「 おお・・・・・そうか・・・・・・・ 」
すんなりと先生はOKしてくれるだけではく・・・・・
「 いい考えじゃねィ~か! 」
・・・・・と、褒めてくれさえしました。
そして、しばらく・・・・・優しく・・・・・でもにらむ様に・・・・・先生は黙って倉さんを
見つめながら・・・・・・
「 おめィ~は、N( 先輩アシスタント )の事を考えてたんだろ・・・・・? 」
J先生は、見透かした様に言うわけです。
Nというのは、最近、仕事場を辞めた先輩アシスタントで、長髪で痩せていて、いつもアパート
でプロレスごっこをした時に、皆から技をかけられていた先輩です。
「 おめィ~は、Nの事を考えて、ずっと今まで遠慮して黙ってたんだろう・・・・・? 」
「 ・・・・・・・・??? 」
突然、辞めた先輩のNさんの話が出てきたので、何のことやらサッパリ意味が分からない倉さん
は、一瞬、固まりますが・・・・・・・・
先生は、そんな事には気付かずに・・・・・・・
「 Nは、自転車に乗れなかったから、おめィ~は、Nの気持ちを気遣って今まで( N先
輩が辞めるまで )言うのを我慢してたんだろう・・・・・?」
「 ・・・・・・・・ 」( まだ固まっている )
「 おめィ~は思いやるりがあるなァ・・・・・ 」
J先生は口元にかすかな優しさを見せながら倉さんを見つめています・・・・・・・・
しかし、この時、倉さんはN先輩の事など何も考えてはいませんでした。
まったく、N先輩の事など頭にはなかったわけで、遠慮だの、気遣いだの思いやりだの・・・・
・・・そんな気持ちはこれっぽちもなかったのです。
しかし・・・・・・・・
「 おめィ~はイイ奴だなァ・・・・・! 」
・・・・・と、J先生に褒められると・・・・・・・
・・・・・つい・・・・・・・・
「 はァ・・・・・いや・・・・・そんなァ・・・・・・ 」
・・・・・などと、謙遜でもしている様な照れたそぶりを見せる倉さんだったわけです。
こうして自転車を買ってもらって、毎日、4回、先生の仕事場( 新宿区中落合 )まで原稿運びをす
る事になったのですが・・・・・・・・
ある日、数枚の原稿を先生から受け取り、それを自分たちの仕事場( 豊島区千早町 )へ運ぶ時に、
原稿の入った袋を前輪にからませてしまう失敗をやらかしてしまいます。
B4( ヨコ25㎝×タテ36㎝ )の茶封筒ごと前輪のスポークにからまってグシャグシャッと音を立てた
のであわててブレーキを踏みますが・・・・・・・・
原稿はグチャグチャになっています・・・・・慎重にスポークからはずして、膝にすり付ける様
にシワを伸ばしてもどうにもなりません・・・・・・・・
血の気が引く様な寒気を感じるのに、嫌~な汗で全身がグッショリと濡れる・・・・・・・
とにかく、そのまま急いでアシスタントの仕事場へ向かいます・・・・・・・・・
「 何だぁこりゃ? 」
「 どうしたんだよ、これ? 」
先輩たちが茫然としている中、倉さんが経緯を説明します。
「 急に強い風に吹かれちゃって・・・・・・ 」
幸いに原稿が大きく破れているわけではないので、小さな破れ目にはセロテープを張って補正、
後は、グシャグシャになった原稿のシワのばし・・・・・
しばらく、全員でシワのばしをして、形だけは整えます・・・・・・・・
それに、背景を入れて仕上げれば、何とか完成にこぎつけたわけです。
これが、完成原稿をグシャグシャにしたら大変だったのですが、まだ、仕上げの前だったので、
助かったそうです。
「 いや~~、あん時は、ヤバかったよ~~Yちゃん( 私 )! 」
・・・・と、倉さんは笑います。
「 漫画家アシスタント 古い話で章 お正月休み 」( 1月1日以降公開 ) へつづく・・・・
★前の記事へ→ 「漫画家アシスタント古い話で章 その8」へ戻る 】
【 ※参照 】
・J先生・・・・・・・・有名漫画家、1966年、23歳で売れっ子作家に。70年には週刊誌同時連
載6誌という逸話もある。現在は1誌に連載中。2013年現在、70歳。1969年当時は26歳。
・倉さん・・・・・・・・北九州の小倉生まれ。14歳の時に広島へ転居。1969年に17歳でJ先生
に弟子入り後、52歳までアシスタントを務めた。現在61歳、東京練馬区石神井在住。
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した作品・・・ 「 雨のドモ五郎 」
★ 「漫画家アシスタント物語 第6章の10~」に書かせていただいた
リョウさんが描いたイラストを公開中です・・・ 「 龍馬さんとボク 」
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【 各章案内 】 「第1章 改訂版」 「第2章 改訂版」 「第3章 改訂版」
「第4章 その1」 「第5章 その1」 「第6章 その1」
「第7章 その1」 「第8章 その1」 「第9章 その1」
「諦めま章 その1」 「古い話で章 その1」
「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」
やっぱり、原稿はカバンに入れて運ばないとまずいですね。
こういった場合、先生の顔と手の原稿を、そっくり新しい紙に書き写した上で、背景を入れるということは、許されるのでしょうか。
先生は、気が付きますか。
おもしろそうな番組を発見しましたので、報告します
(関心のある方は、どうぞご覧ください)
(年末は、忙しいんだよ!という方には、ゴメンナサイしておきます)
●12月31日(火)というより30日の深夜の方が分かりやすいのかな…?
NHK教育 深夜1:20~2:50
●ETV特集アンコール 『永山則夫100時間の告白』
~封印された精神鑑定の真実~
●1968年、4人がピストルで射殺された事件が起きた
逮捕されたのは、19歳の少年『永山則夫(ながやま・のりお)』
●なぜ、少年は事件を起こしたのか?
その真相に迫る、新たな資料が見つかった
●その資料とは、永山自身が、生い立ちから犯行に至るまでを
赤裸々(せきらら)に語った、100時間を超える録音テープだ
●そのテープからは、殺人を犯すまでの、永山本人の心の軌跡と共に、
『子供時代の虐待』や『貧困』といった、現在にも通じる問題が浮かび上がってきた…
※年末は、つまらん芸人のつまらんバラエティー番組ばかりで退屈ですね
※こういう、見ごたえのありそうな、社会派ドキュメンタリー番組はうれしいですね
※がんばれNHK!
※でも、韓国のことを『お隣の国』って呼ぶのもNHKだけ!聞くと一瞬、寒気がします…
(カンベンシテくれNHK)
沖縄の長寿100歳生きているおばあちゃんが毎日、沖縄料理豚肉を食べ、葉巻のタバコを吸ってたらしいし完全なベジタリアンは長生きできないと最近の研究データもあるみたいです。
ウチのおばあちゃんは乾物屋を営んでいて煮干や巻き寿司に使う海苔を売っていまして毎晩、海苔狙ってネズミが荒らしにくるので捕まえては焼いたり叩いて殺していました。当時は超音波鼠バスターなんて無かったからね。。
おばあちゃんの死後、おばあちゃんは平成◎年◎月◎日の早朝4時半に亡くなりちょうど1年後の同じ月日の早朝4時半に偶然ペットショップで買った鼠が既に妊娠していたこと知らずに、おばあちゃんの一周忌に3匹生まれたんです。家族はみんな祟りじゃないかとか生まれ変わりじゃないかとか話していましたが、世の中、不思議な現象ってあるんです。
死んだ動物だって霊体はあるし生きた豚を解体している動画で殺された後に数秒間薄っすらと半透明の豚の容姿が写っていました。心霊動画ってやつです。
その鼠は今も生きてますよ。5歳(5年)になります。
管理人さんちの実家も牛乳を狙う鼠が大勢いたかもしれませんね・。
>しろちゃん へ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>先生は、気が付きますか。
巧妙に描けば、気が付かない可能性があります。
私が先生の所に師事して数年経った頃、仕事場の先輩がいたずらをし
て先生のタッチを真似して人物を描き、その原稿を本物の他の原稿に
混ぜていたのです。
私は、そのことに気付かずに、その一枚に背景を入れようと、下書き
をはじめたのです・・・・・・すると・・・・・・
「おい、おい、分からないのかよ!」(笑)
・・・・と、先輩たちからネタバラシされた時には、驚きました。
よくよく、見比べてみれば、先生のタッチとは微妙に違っていました。
でも、言われないと分からないものです!
>オレンジボーイさん へ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「永山則夫さんの特番」のお知らせ、ありがとうございました。
さっそく留守番録画しておきます・・・・・・・・って、あれ・・・・・?!
この番組は再放送みたいですね・・・・・・・・?
前に見た事があるような・・・・・ないような・・・・・・・・・・!
>hiroさん へ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>管理人さんちの実家も牛乳を狙う鼠が大勢いたかもしれませんね・。
牛乳を製造していたり、牛を飼っていたりしていたわけではないので、
ネズミがいた記憶はありません。
牛乳屋とはいっても、ほとんど瓶入り牛乳を配達するのが主な仕事だ
ったのです。
それにしても、突然、50年以上(昭和30年頃)も前の私の家の話題に
なって驚きです。
あの当時は、246号(高速3号線)も砂利道だったですし、主要な交通機
関が玉電でした!
宗教の言うように、「殺生はダメ」というのは、この地球上から生命は消えよ」と言っているのと同じことになり、矛盾していることになります。
「動物を調理した時や、死体からはプラスイオンが大量に放出されるといわれています。
プラスイオンは、不成仏霊、悪人などの悪いエネルギーを引き寄せるといわれており、胃の中に動物の死骸がある時は、より強力に不成仏霊などの悪いエネルギーを引き寄せてしまいます。ですので運気も下がりやすくなります。」
宗教は、戒律、教え、悟り、成仏を説く中で、その教えに説得力を持たせるため、殺した生物の祟り,呪いなどをとなえます。
そして、その祟りから信者が救われるためには、このお札・破魔矢・壷などを買い、あるいはお払いをして、祟りから除霊する必要かがあると説きます。
一種の不安産業でしょう。
人間の体は、3年で全ての細胞が入れ替わるとも言います。食べられた、牛、豚などの肉の構成要素は、新たに人間の体の一部となって、人間成りして生きると考えれば、
食われることも、そう悪いことでないと考えては、どうでしょうか。
>一種の不安産業でしょう。
不安を煽って儲けるやり方は、何処ぞの宗教カルトやら武器商人
と似ていますね。
セキュリティー関係でいえば、ウィルスを作っているのと、ウィ
ルスから守る会社とホントは、同じ人間がやってるんじゃないか
と疑ってしまったりする事ってのもありますよね。
>人間の体は、3年で全ての細胞が入れ替わるとも・・・・
確かに、ほとんど全ての細胞が入れ替わるみたいですが、脳みそ
は一生もんみたいですね・・・・・・・つまり、腐ったら終わりと。
>食われることも、そう悪いことでないと・・・・・・
私もふと思うのですが・・・・・・・死んだら犬に食われたっていいじゃ
ないかと。
鳥でも魚でもいいし、人知れず何処かで死んで、放っておいてほ
しいなんて思ったりします。
墓地だの霊園だの、墓石だのって生前から気にしている人の気が
しれません。
ちなみに、私のカミさんの故郷であるタイには、タイ人(中華系な
どは別)のお墓というものがありません。(王族関係や高僧は別)
お通夜やお葬式は一応あるのですが・・・・・それが日本の縁日(小さ
なお祭り)みたいに明るいのです(2,3日続く)。
そして最後に、お棺を明るい音楽を流しながら長い行列をつくり、
祇園祭の様にして火葬場へ運びます。(お棺の山車には、極彩色の
飾りやネオンサインが付いていて、日本人には、それがお棺だと
はたぶんに気付かないでしょう)
火葬した後は、粉々にした人骨をロケット(大きな花火ロケット)
に入れて、空中で爆発散布して終わりです。
タイには、ホントに「墓」が一つも無いのです!
俳句にすると・・・・・・・・
『ご臨終 お骨粉々 ロケットポン!』
血の教訓の親戚みたいな、「ご臨終の教訓」がでましたね。
うちの親は6人兄弟同士の結婚で、親戚もたくさんいましたので、私もあちこちの葬式に借り出されて「白骨の章」を聞かされました。
「されば、朝には紅顔ありて、夕には白骨となれる身なり。既に無常の風来りぬれば、すなわち二の眼たちまちに閉じ、一の息ながく絶えぬれば、紅顔むなしく変じて桃李の装を失いぬるときは、親・眷属集りて歎き悲しめども、更にその甲斐あるべからず。 さてしもあるべき事ならねばとて、野外に送りて夜半の煙と為し果てぬれば、ただ白骨のみぞ残れり。」
http://www.tulip-k.co.jp/todotoku/0108ofumi.htm
私の兄弟は3人家族ですが、一人は外国、一人は九州とはるか遠いので、ほとんど集まることもありません。
だから、法事なんてこともやりません。
子供は2人ですが、ますます法事からは遠のいています。
母親は飯能に霊園を買ったのですが、遠いので10年に一度ぐらいしか行きません。
私が死んだら「相模湾に散骨してもらうか、粗大ごみで処分すること」と遺言してあります。
親の墓は、30年分の管理費20万円を前払いして、あとは無縁仏にしてもらおうと思っています。
あの世というか、後生についてはまったく信じていません。
死んだら終わりというタイ式のほうがさっぱりしていていいですね。
同じ仏教国でありながら、日本は僧侶の墓利権がしつこいですが、だんだん自然葬のようなものがはやっていくのしょう。
タイ将棋のソフト持ってますよ。
お子さんは日本国籍なのかな?
製薬会社に勤務していた時の友人で朝鮮人夫婦の子でしたが子供のいない日本人夫婦に養女にもらわれて日本人として生きてる子がいます。
真理子って子でした。
>海坊主さん へ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>だんだん自然葬のようなものがはやっていくのしょう。
うちのオフクロも(まだ元気ですが)、散骨やら友人葬やら・・・・・これが
トレンドなのでしょうか。
あの「千の風になって」とかいう歌も、相当影響している様な気がし
ます・・・・・・・・
>hiroさん へ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>お子さんは日本国籍なのかな?
右足と左足の間にいる「息子」は、日本国籍だと思いますが・・・・・・・・・・
・・・・・・・・えっ? 違う? そっちの話じゃない?
新年早々、失礼しましたァ・・・・・私に「お子さん」はありません。
ちなみに、国際結婚の場合は、通常、子供は、その両方の国の国籍を
持っています(二重国籍)。
20歳までに本人がどちらの国籍を取るかの選択権を持っているわけ
です。二十歳までは、二重国籍が許されています。(10位前までの知
識ですが)