( この写真は、私が借金地獄にいた頃の仕事場があるマンションの外観です。目白通り側から撮影した
ものです。写真の中央辺りにJプロのドアがあります。《 2005年11月、撮影 》 )
【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】
その52
《 漫画家アシスタントが・・・ウハウハと・・・!? 》
「 おめィ~はよォ・・・・何でィそんな借金するんだよッ! 」
私が弁護士事務所( ※参照 )へ行く少し前の事だったと思います・・・・30年間・・・・アシ
スタントをしたJ先生( ※参照 )は、表情一つ変えず・・・・軽蔑しているのか無関心なのかよ
く分からない表情で詰問します。
「 何でィ500万も借金すんだよォ・・・・何に使ったんだよッ! 」
例のごとく、声は小さいのですが・・・・低い、重みのある声でビシリと突き刺す言葉に私
なんぞは萎縮してしまい、何も喋れません・・・・
「 何に使ったんだよッ! 」
500万円もどうやって何に使うのか・・・・?
私自身、その答えがよく分からなかったのです・・・・
しかし、J先生の疑問は当然です・・・・・・。ところが、多くの多重債務者にとって、この
疑問はやっかいなのです。
私の場合は・・・・・・確かに、遊びもしましたが、1年間で10~20万円ほどだし、てんぷら
やうなぎだって食べましたが、1年間で10~20回ほど・・・・。( ちなみに最大借金時650万円
の時の年利は150万円 )
つまり、1年間で使った天ぷらや鰻料理などの金額は9万円未満。 さらに風俗遊びには1年で
10数万円・・・
しいて一番使った物といえば・・・・煙草代が月に2万円(1日3箱以上)ですから1年間で20数万
円・・・・・・これが一番でしょうか・・・。 ( さすがにこの10年ほどは節約のため禁煙! )
ただ、月末の生活費がなく、20日を過ぎる頃になると1万円、2万円と追加融資を受けてしまう
・・・・。
これが、女に貢いだとか、博打や株ですったというなら話は簡単なのですが・・・・・当時は、
本当によく分からなかったのです。
しかし、弁護士事務所へ行ってから、20年以上の間に支払った利息が1500万円( サラ金パロ
ミス一社分だけ )を越えている事で、自分が何にお金を使ったかがハッキリとしたわけです。
2007年6月・・・・弁護士から「 おめでとう! 」と言われ・・・・
「 まだ大雑把な計算ですが・・・・過払い金が700万あるんですよ! 」( 20%の利息と借
りたお金を全て返済した残金 )
そう聞いた時には、ちょっと信じられない様な・・・・・・本当にキツネにでも騙されている
のではないかといった不思議な気分でした。
「 過払い請求 」という事は、つまり・・・・パロミス( ※参照 )が私に借金がある事になるわ
けです。
これは、私が破産寸前なのではなく、パロミスが破産寸前になったのです。
あっという間に、私は債務者から債権者になってしまいました。 天地が逆転した様なもので
す。
ただ・・・・・
その日の夜、私が心配したは・・・・
『 700万円も収入があるという事は・・・こりゃ、税金が大変なんじゃないか・・・? 』
という心配でした。 早速、メールで弁護士に質問すると答えは、いたって簡単で・・・・
「 元々、自分のお金が戻って来るだけなのに、なんで税金なんか払う必要があるんですか! 」
と、これまた嬉しいお言葉!
後は、弁護士に任せて毎日笑っていれば2ヶ月後には700万が・・・・ド~~ンと!
ドドド~~~~~ンッ!
・・・・と!
それにしても、もし、弁護士に相談する前に行った東京スッペー銀行( ※参照 )で「 おまとめ
ローン 」を借りられていたら・・・・今でも元本と利息を月々の分割返済で支払い続けてい
たかも知れません。
その意味では、この東京スッペー銀行が融資を断ってくれた事に感謝しなくてはならないの
かも知れません。
さて、払い過ぎた利息を返してもらうのは簡単ではありません。多くの場合は訴訟という手段
をとります。
ちなみに、訴訟費用は返還されたお金の30%を弁護士に払わなくてはなりません。これが行
政書士だと20%ほどと、なぜか安いのですが・・・・それはともかく、8月にこの支払交渉が
上手くいってパロミスから過払い利息を返還するとの回答がありました。
しかし、パロミス側から支払いを少し待ってほしいとの条件があり・・・・( 立場が完全に逆
転! )、さらに2ヶ月の間、私は棚から落ちてくるボタ餅をウハウハと口を大きく空けながら、
C調に暮らしたわけです。
・・・・・・めでたし、めでたし。
次回は、いよいよ現金が!
・・・・札束が!
「 漫画家アシスタント 第8章 その53」 へつづく・・・・
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【 ※参照 】
・弁護士事務所・・・・池袋東口の雑居ビルの一室にある古びた事務所。10畳ほど
広さの部屋、奥のデスクに一見するとスポーツマンタイプで無精髭を生やした
下利弁護士が背中を見せてかけている。(この場所や人物、時期などは変更し
ています。)
・J先生・・・・・・・・有名漫画家、1966年、23歳で売れっ子作家に。70年には週刊
連載6誌という逸話もある。現在は1誌に連載中。07年当時、64歳。
・パロミス・・・・・・仮名。私の借金人生の中核をなすサラ金会社。「過払金返還」
が始まるまでは、毎年、ここの社長が長者番付トップ5に顔を出していたと思います。
・東京スッペー銀行・・・外資系の銀行。「おまとめローン」などと言って、実は、
美味しいCMでおびき寄せた多重債務者のリストでも作っているのでしょう。
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【 各章案内 】 「第1章 改訂版」 「第2章 改訂版」 「第3章 改訂版」
「第4章 その1」 「第5章 その1」 「第6章 その1」
「第7章 その1」 「第8章 その1」 「第9章 その1」
「諦めま章 その1」 「古い話で章 その1」
「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」
>これからは通りすがりのHNはやめて「よし坊」でコメントさせて頂きます。
よろしくお願いいたします。
>どうもサラ金関係者のような印象を持ちました。
どうなんでしょうか・・・・・
とにかく、あんまり関わりたくないですね。いや、ホントに。
その報酬が納得いかない旨のコメントを
通りすがり名で書きました(依頼者が何万時間もかかって血の汗を流して生み出した額の金を数時間の書類作成のデスクワークでその3分の1強も持っていくという理不尽さ)。
これからは通りすがりのHNはやめて「よし坊」でコメントさせて頂きます。
しろちゃんさん、yesさんのご指摘のページを読みました。
どうもサラ金関係者のような印象を持ちました。
>通りすがりさん へ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お久しぶりです。
やっと、私が待っていた通りすがりさんが来てくれて嬉しい限り
です。
ちなみに、このハンドルネームは多くの方が使っている様で混乱
してしまうかもしれません。
別の「通りすがり」氏が最初に登場したのは、たぶん「第8章、
その49」のコメント欄だと思います。
この文章の書き方は、個性があって、随分前からコメントされた
様な気もしますが・・・・・名前をその都度変えてしまう悪癖がある
ので困ります。
もう二度とコメントしてほしくないのですが・・・・時間が経つと
ストレスを発散せずにはいられないのかもしれません。(本当は、
この人物の心理がよく分からない)
>しろちゃん へ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>あれは・・・、8月1日ごろのことでした。
真夏のクソ熱い時期にイライラさせられて、すっかり疲れてしま
いました。
歳のせいか体力、気力(忍耐力)とも・・・・・どんどん低下していく様
で寂しい限りです・・・・・・。
2011-08-01 03:06:38
結局借りている自分への反省はないのですねえ。
あれは・・・、8月1日ごろのことでした。
どうも他にも同じHNさんがいらっしゃるようですね。曖昧などこにでもあるような名前は使えないなと思った次第です。
その通りすがりさんが活躍されたページなどを教えていただけれれば幸いです。
どんなことを言ってらっしゃったのか気になりますね。
>まーくん へ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>なりすまし・・・・
もし、「なりすまし」なら・・・・ホントに残念です・・・・・・。
>ふじもんさん へ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>文章の書き方も以外と個性があるものですし。
それ、ありますね。
人のクセって、自分で自覚するのは難しいけど、はたから見るとよく見
えるんですよね!
IPアドレスを意図的に変える事も可能ですが成りすましの場合、成りすました相手のIPアドレスまでは変えられないので。
文章の書き方も以外と個性があるものですし。
その理由は、ジョンが青字で、リンクが埋め込まれており、しかも、それはなぜか、無効なリンクなのです。
通りすがりさんのリンクは、いつも無効でした。犯行の類似性があります。
>ジョンさん(?)へ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(私の知っているジョンさんは、こんなコメントする人じゃな
いと思っていたのですが・・・・・)
>なぜ借金をしたのかそれがわからないことが一番の問題
>なのでは?
わからないというよりも、正確には、どう説明したらよいか大変
に難しいのです。(文脈から理解できませんか)
私は、再三、同じ事を延々と説明しているにもかかわらず、まっ
たく理解できない人もいる様なので、実際お手上げです。
ホント、疲れます。
>最初にこの利息でいいです、と借りていたのに首が回らな
>くなるとおかしい・・・・
これは、誰かさんと同じセリフみたい・・・・。(まさか、HNを変え
てたりして・・・・?)
私は、首が回らなくなった事はありません。ブログにも書いてあ
りますが一度も、元本・利息の返済を遅らせた事もありません。
私ではなく、貸主が大幅な赤字決算を出して、債権をヤバイ所へ
譲渡されるのが怖かった・・・・というのが本音かもしれません。
「破産」という言葉がブログにも出てきますが、私が自分から破
産しようと思った事はないのです。
借金の金額から弁護士が先走った事を言ったのですが、彼は私が
お店を経営していて充分な稼ぎがあった事を知りません。
>例えばyesさんが百万のお金を誰かに貸したとして、利息
>を担保もないので利息は三割・・・・・
バカな話は勘弁して下さい。 私が年利30%以上の利息で人に金
なんか貸しません!
ちなみにジョンさんは、人に30%以上の利息でお金を貸すんです
か?
>百万を貸したためにyesさんは三万円で何とか生活をして
>います。
サラ金の融資残高は数兆円。「なんとか生活をする」という文章は
妄想です。
>貸した相手はいつまでも返してくれず
サラ金が(利息支払い可能な客に)返済を求める事は絶対にあり
ません。常に貸付残高を増やそうとするのであって、返してほし
いなんて思っていません!
毎月毎月、耳にタコができるほど・・・・
「追加融資いたしますよ!」
「追加のご融資はいかがですか!」
100回位聞かされるセリフ・・・・・・オウムの様に同じセリフで、可
愛い姉ちゃんがニコニコと「あと10万円どうですか」「あと20万
円どうですか」・・・・・・!
>哀れyesさんは困っている相手に貸していたのに・・・・
ハッキリ言わせてもらうけど、だったら、「哀れなサラ金業者」の
ブログでも読んでればいいだろ!
ついでに金でも借りてやりなよ!
今なら18%だ!
>ひみつちゃん へ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「計画的な人はそもそも高利貸しなんか無縁」
まったくその通り・・・・・・だといいんですが・・・・・・
計画的な人はそもそも高利貸しなんか無縁のはずw
お笑いネタの定番ですw
それがわからないことが一番の問題なのでは?
自分がどれだけの借金をしているのかもわからず、また他の金融業者からも借りてしまう。返すためのお金を他所から借りてきたお金で返済して、返したはずのお金をまた引き出してしまう。
こういうことをやっていれば借金は増えるだけでしょうし。
最初にこの利息でいいです、と借りていたのに首が回らなくなるとおかしい、狂っている、と言い出すというのも。
例えばyesさんが百万のお金を誰かに貸したとして、利息を担保もないので利息は三割でと相手に約束させたとして。
年に三割ですから月では大雑把に三万円程度。
百万を貸したためにyesさんは三万円で何とか生活をしています。
しかし貸した相手はいつまでも返してくれず、ついには20年以上が経ってしまう。
いつか返してくれると思っていれば、逆にこの利息はおかしいと今まで払いすぎていた分を返してくれと言われ、百万を貸していたはずのyesさんは三万で何とか生計を立てていたのに、通常の利息と元金とを減らした過剰利息分、およそ二百万近くを払わなければならなくなってしまった。
相手は頼むから貸してくれ、この利息でも構わないから。と言ったのにもかかわらず。
しかし法律で決まっているのだと言われ、哀れyesさんは困っている相手に貸していたのに元の百万に加え二百万も相手に奪われ、首を吊るしかなくなってしまったのでした。
yesさんとパロミスの関係を逆転させるとこんな感じでしょうか。
>他のサラ金などから借りるケースもあったのでしょうか。
幸いにしてそうしたケースはありませんでした。
サラ金からの借り入れはパロミスだけです。 もし、他のサラ金
(高利)からも借りていれば・・・・・・10年早く破産していたかもし
れません。
借金の返済が苦しくなって、他のサラ金などから借りるケースもあったのでしょうか。
>パロミスからの借金は、元々200万円程度であったのに、
>1500万円も返済してしまうなんて・・・・
それは、つまり・・・・正確に書くとこうなります。
借金の総額は、時期によって増減するのですが・・・・最高額時には
650万。(それでもバブルが崩壊するまでには地道に500万ほどに
減らしたのですが・・・・)
その内のパロミスからの借入が200万。「1500万円」は、すべて
の借入金(銀行、信販、その他を含む)に対して支払った利息の
総額です。
パロミスだけの分なら、たぶん800万円前後だと思います。
もっとも年間に最大で150万円も利息を払ったのですから・・・・30年
近い借金生活で「1500万円」・・・・「変」というより「狂」ってい
ると・・・・。
>2007年6月某日、私が池袋にある弁護士事務所( ※参照 )へ行った時には、「相談無料」というのを当てにして
気付くのに1年遅れながら、いい時期に最高裁判決が出たものですね。
パロミスからの借金は、元々200万円程度であったのに、1500万円も返済してしまうなんて、なんか変ですね。