漫画家アシスタント物語

漫画家アシスタントの馬鹿人生40年と、リタイア後のタイ移住生活。

漫画家アシスタント 第5章 その60

2008年09月26日 17時47分45秒 | 漫画
( この漫画は、拙作「覇王の船」の一部です。ちょっと可愛いキャラクター(右側)ですが、
  15,6歳の少年労働者という設定です。陰気な蟹工船の話には似合わないキャラクターです
  が、当時、この作品を発表した雑誌読者層(高校生)になじむように工夫しました。
  《 1991年3月、発表 》 )
   
 
【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】
  
 
   
                その60
 
 
小説「 蟹工船 」の出だしは出港前の蟹工船に船員たちが乗り込んでいくと
ころから始まるのですが・・・私の劇画「 覇王の船 」は、そこを全てカッ
トし突然、嵐の海で「 愛国丸 」という漁船が沈没しそうになって「 SOS 」
を発信するところからスタートします。
 
その「 SOS 」を無視し、「 愛国丸 」を見殺しにして漁場へ急ぐ蟹工船・・
・・・それが、主人公たちを乗せた「 博光丸 」です。
 
その嵐のシーンに、殖民地で重労働にたずさわる労働者たちが重なっていき
ます・・・・・。 それだけでも、相当にエネルギーを必要とする作品だっ
たのです。
 
ところが私は「 シムシティ 」( 市長となって街を発展させ、その人口を増
やすシュミレーションゲーム )で画面が黒くなるほど鉄道網を施設して人口
増加をはかる無能な市長を兼務していました。
 
連日、徹夜して漫画を描いている新人漫画家ではなく、「 シティ 」の人口
増加に没頭している漫画家アシスタントの「 市長 」だったのです。
 
1990年( 平成2年 )、私は35歳。それまでバカにしていたコンピューター
ゲーム( ブロック崩しやインベーダーゲームなど )にシュミレーションや
RPGなどが登場すると、私はその新鮮でより広がりのあるゲーム世界に魅了
されていきました。
 
時代はバブルの頂点に到達し、テレビを点ければ笑顔とバカ笑いが飛び出し、
街の中は「 おどるポンポコ・・・ 」だのリンダ復活「 ウララ~ウララ~! 」
だの・・・・( 参照:「現代風俗史年表」河出書房 )
 
一部の経済学者は近いうちに「 経済恐慌 」が起こると警告していましたが・・
・・・テレビに出てくる多くのタレント評論家は「 強気 」で「 前向き 」で
「 バカ明る 」かったのです。
 
私たち漫画家( 貧乏 )アシスタントにとって「 バブル 」など何ンの意味も
ありませんでした。世間の日の光が届かないドブ板の裏側みたいなもんです。
 
しかし・・・強く影響された事が二つだけあります。一つは、漫画雑誌の売
れ行きが絶好調( 現在の3倍以上! )でジャンルは増え新雑誌の創刊も多く
なり、新人賞の賞金も倍増したのです。この点では、ドブ板から這い出しさ
えすれば( 相応な努力をすれば )、明るい日の光を十分に享受できました。
 
そして、もう一つは・・・アパートの家賃の高騰です。土地の値上がりを
「 狂乱地価 」などと言っていましたが、それに比例して賃貸料金がガンガ
ン上がっていったのです。
 
ビルは高層化し古いアパートはマンションに建て替わり、長者番付には土地
成金( それからサラ金の社長!)がズラリと並ぶ時代でした。
 
この頃の私の給料は20万円ほど、家賃はボロ家とはいえ3畳+6畳+8畳+庭
と縁側付で5万円( 超格安! )でしたので、借金があっても何ンとか暮らせ
ていたのですが・・・・・・
 
隣に住む大家さんから立ち退きを迫られたのです・・・・・。新しく契約の
更新は出来ない・・・・・・と。
 
豊島区千早町、2階建て木造傾斜家屋の大家さんは知的な美しい未亡人でし
たが・・・・・
 
 「 すっかり古くなってしまって・・・建て替えるんですよ・・・・・ 」
 
そう話す彼女の眼には・・・何処か遠くを見ている様な・・・目の前の貧乏
下宿人ではなく、将来建つであろう美しいマンションの雄姿が見えていたの
だと思います。
 
木造アパートでも都内では6~7万円・・・。 なら同じ位の金額でマンショ
ンを探そうと東京を離れる事に決めたのです。
 
とにかく安くて広いマンションをさいたま市や川越市で時間をかけて探した
末に、格安マンション5階建ての最上階角部屋、広さ2DKで月7万円という物
件を探し出し、そこへ引っ越す事にしました。( 90年、埼玉県浦和市へ )
 
蔵書3000冊、資料用ファイル500冊、漫画400冊、VHSテープ2000本・・・
13個のスチール本棚がギッシリ、その上に天井まで本やビデオが積まれてい
ました。
 
私は、新しいマンションで穴蔵のクマの様に外へ出ず・・・日当たりも見晴
らしも最高に良い部屋なのに・・・カーテンを閉め切り本棚を並べ、漫画制
作に没頭する事もせず、コンピューターゲームに夢中になっていました。
 
恐るべきコンピューターゲーム・・・・・。
 
愚かなり我が人生・・・・!

大バカ一直線!
  
  
 
            「 漫画家アシスタント 第5章 その61 」 へつづく・・・



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「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」





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46 コメント

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恐るべきゲーム (通りすがりの女)
2008-09-26 19:08:18
「シムシティ」、当時私もやっていました。でもすぐに飽きてしまいやらなくなりましたが・・・
バブルの絶頂期、当時漫画を買ってもらえなかった私でも、「何かひとつだけなら」という条件付で少女漫画を買ってもらえるようになりました。
漫画雑誌は「いずれ捨てるものだから」という理由でダメで、りぼん、なかよしの絶頂期のなか付録(超豪華)の組み立ての筆箱やビニールバックを持っている友達が羨ましかったです。

ゲームって、テレビと違い容赦なく生活時間を奪ってしまうから怖いですね。

今やっているネットすら、ついつい起きてすぐPCをつけてしまい・・・

ところでどうでもいい話ですが、いまのりぼんやなかよしって、作品にもよりますがテーマが重く、ちょっと暗いですね・・・90年代初期は「ギャグ」「初恋」「友情」「夢」にあふれていたのに(それこそ踊るポンポコリ・・・)、今は「確執」とか「裏切り」とか「トラウマ」とかもふんだんに入っているような!?

時代を反映しているとはいえ、なんだかなあ・・・という気分です。

返信する
9/26毎日夕刊2面に蟹工船の時代 (くろべえ)
2008-09-26 19:20:50
という記事が出ておりまする。

15,6歳の少年労働者のキャラは、他の漫画の主人公で「いけそう」な感じが・・。これを足がかりに青少年漫画で勝負しては ?
勇気・困難・解決--ガッシュ式

引越し先の「埼玉県浦和市」は駅で言うと、何駅だったのでしようか

ついでに立ち退き料はありましたでしょうか。
立替だと数十万円はでそう。

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とありますが、これはナニをどうすればよいのでしょうか。
返信する
「恨み主婦の逆切れ殺人・・こわーぃ話」 (あんてな)
2008-09-26 19:46:20


>今は「確執」とか「裏切り」とか「トラウマ」とかもふんだんに入っているような!? ---(通りすがりの女)さん

「恨み主婦の逆切れ殺人・・こわーぃ話」なんて単発に近い雑誌が毎月分厚い装いで発行されております。

この「こわーぃ話」は、AMPMにも、セブンにも2-3冊漫画棚にあります。表紙は実際の主婦やOLがナイフを構えている写真ですが、中身はほぼ完全に漫画です。

2冊買いました。話は千差万別、パターンは似ている。

ところで、水木しげるの妖怪シリーズもあったので2冊買ったところ、数十年前のガロに出ていた物などの収録版でした。「コカカキィキィ」など実に面白い
今も、色あせていない。

「妖怪傑作選-コロポックルのまくら」の111ページ目「終電車の女」は、売れない漫画化が池袋のK社に断られ今日もとぼとぼという話。-すると終電車に美人が・・・。

一方、手塚治虫の本は一冊もない。
手塚の本があるかどうか、皆さん探してみてください。
コンビニの漫画棚です。
返信する
靴を足先とかかとを逆に履いて、上から見たら進行方向が逆に見える練習をさせられた話 (金太)
2008-09-26 20:02:15
水木しげる先生といえば、1年前に日経の私の履歴書に1か月面白い連載がありました。(今は、ノーベル賞の野依教授でこれがつまらない文章)

若手学卒将校の戦闘訓練
靴を足先とかかとを逆に履いて、上から見たら進行方向が逆に見える練習をさせられた。

水木先生は「妖怪」物と思われますが、同じくらい戦記物がでていて、100冊近くあります。
ネットで探してみてください。
返信する
『 劇画 蟹工船 覇王の船 』が来月宝島社より出版! (みみ太郎)
2008-09-26 22:50:35
10月5日発売!だそうで、おめでとうございます。
さっそく購入します。

竹熊さんの帯もいいですね。
前半の50ページぐらいを切ったというのは、正解だと思います。

この部分すごく退屈でしたから。
増刷になるといいですね。
3万部は、いや5万部かも。
返信する
「蟹工船」の小説、やっと読みました(いつも長くてスミマセン) (オレンジボーイ)
2008-09-26 22:58:31
Yesどん(自分は、どんぶり物が好きなので、これからはこう呼ばせてもらいます)、
Yes版「まんが蟹工船」発売おめでとうございます。読むのが楽しみです。

最近、ようやく原作小説の「蟹工船」を読み終えました(新潮文庫の¥400のヤツ)。
140ページの短い小説ですが、独特の文体で、特定の主人公もいないので、読むのが大変でした。(登場人物に感情移入できないと、物語に入っていけない、と思うんですが。)
みんな、本当にこんな読みづらい小説を読んでいるのかしら…?。

このブログの「少年工」は、原作の小説でも登場していたので、OKだと思います。
この小説、前半は雇われ漁夫の不遇な生活を延々と描いていて、正直退屈。読むの辞めようかな…と思いつつ、「話題の小説だし、一回は通して読んでおこう」と我慢して読んでいると、84ページに「中積船」という補給船が登場し、洋上補給を受けるあたりから、物語が動き出して、面白くなってきます。
悪玉親方が、海軍の偉い人を接待するために、できたばかりのカニ缶をドンドン開けて、カニ缶をツマミにビールを飲んで、それをのぞく漁夫たち
「ちくしょう、俺たちが苦労して作ったカニ缶を、粗末に食い散らかしやがって!」
「俺たちが作ったカニ缶なのに、なんで俺たちは、食えないんだ!」

「食い物の恨みは、恐ろしい」ってところですかね。それまで搾取されるだけだった漁夫たちが「階級」を意識して「団結」し、一気に「闘争」に向かって走り出します。

最後のどんでん返しが2回くらいあるのが面白いですね。「人間らしい扱いをしてほしい」と団結して立ち上がった漁夫たち、それを平然と出迎える悪玉カントク。悪玉カントクには、このピンチを逆転する秘策があった…。(ネタバレになるので、気になる方は、自分で小説を読んでください。ネットでタダで読めるところがあったかな。青空文庫とか…)

読み終えた後、なぜか急に、カニ缶が食べたくなり、生まれて初めて、“カニ缶”を食べましたw
カニ缶を開けると、上品な紙につつまれたカニのほぐし肉があらわれ、汁気たっぷりの肉を、スプーンですくって口の中へ運ぶと、噛みしめるごとに、旨みたっぷりのカニ肉の汁が口の中に、あふれ出てきて、至福のひととき。カニ缶は、そのまま食べるのが、一番美味です。ネットのレシピみたいに、マヨネーズでまぜたり、ポン酢をたらしちゃいけません。オムレツやチャーハンの具にするなど、もっての他!!

Yes版「まんが蟹工船」原作小説と、どう違うのか、読むのが楽しみです。
「コミック・バンチ」でも蟹工船のまんがやってますね。最新号では「第5話、サボの伝染」だったかな。(サボ:「サボる」とか「サボタージュ」の意味。作業しているふりして、実はしていない。消極的ストライキみないなもの)10話で完結して、単行本にするんじゃないかな、と予想してます。

追伸:いつも長くなってスミマセン。読んでくださっているだけで結構です。コメントしなくていいです。
返信する
通りすがりの女さん、くろべえさん、あんてなさん、金太さん、みみ太郎さん、オレンジボーイさん、コメントありがとうございました! (yes)
2008-09-27 04:56:34
 >通りすがりの女さん、へ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 >ゲームって、テレビと違い容赦なく生活時間を奪って
 >しまうから怖いですね。
 
ホント、そうなんですよね! あまりお金のかかる遊びではないの
ですが・・・・時間だけは大変浪費しますね。
 
当時の私の年齢が35歳、アシスタント仲間を含む友人の遊びはお酒、
キャバクラ、公営ギャンブル、パチンコ・・・やたらとお金のかかる
遊びばかり・・・。
 
中には一日で10万円すってしまった人の話とか聞かされたり・・・それ
らに比べてゲームの安いこと、安いこと!
 
私は、いつも中古のソフトが一本あれば、それで1か月は遊んでいま
したので大変経済的でした。新しいソフトを6,7千円で買っても、
1か月後に中古屋さんに売れば差し引きで、結局安く新品のソフトで
も遊べたわけです。
 
しかし、ここ4,5年ほとんどゲームをやっていません・・・。ごく稀に
ほんの少しやりはしますが・・・なんだか生活に追われるというか・・・
多忙な日常を生きているうちに、素朴な楽しみをまったく失ってい
る今日この頃です・・・・・・。
 
 
 >くろべえさん、へ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 >引越し先の「埼玉県浦和市」は駅で言うと、何駅だった
 >のでしようか

 >ついでに立ち退き料はありましたでしょうか。
 
駅で言えば・・・埼京線の「北戸田」です。京浜東北線の「南浦和」や
「蕨」にも近かったと思います。
 
「立ち退き料」なんてもちろん有りません! ただ、引っ越し先が
見つかるまで更新期間を過ぎても、家賃をただにして部屋を借り続
ける事ができました。(1か月ほど)
 
ですから・・・1か月分の家賃7万円が「立ち退き料」と言えなくもない
かなと・・・。
 
ところで「トラックバック Ping-URL」の事ですが、半角英数のみの
スパムが多いので、この様なセキュリティーになっているのではな
いでしょうか・・・・(詳しい事は分かりません)
 
 
 >みみ太郎さん、へ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 >10月5日発売!だそうで、おめでとうございます。
 >さっそく購入します。
 
どうも、ありがとうございます! 
 
竹熊さんがブログで今日(26日夜)、「覇王の船」について書いて
下さっています。
 
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-af1a.html#more

自分でも不思議ですが・・・この旧作が今、出版される事の「奇跡」の
様な出来事をまだ信じられない思いなのです・・・。
 
 >増刷になるといいですね。
 >3万部は、いや5万部かも。
 
どうなんでしょうか・・・・小説文庫多数、漫画文庫2冊、週刊連載1誌
・・・競合する「蟹工船」市場・・・・私の「覇王の船」がついていけるの
でしょうか・・・・。
 
返本の山・・・ではなく、返本の海に沈みはしなか・・・・・実は・・・相当、
心配しております。はい。(いつも弱気でスミマセン)
 
 
 >オレンジボーイさん、へ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
 >Yes版「まんが蟹工船」発売おめでとうございます。
 >読むのが楽しみです。
 
オレンジボーイさん、どうもありがとう! でも・・・・・・原作とはかな
り違います(二つの出版社がこの2か月で出版を断念しています)の
で・・・・・・・・・期待しないで読んでね!
   
返信する
歴史は繰り返す (山本)
2008-09-27 11:47:40
今、米国がバブルがはじけて右往左往してますね。
欲望って懲りないもんですね。
日本の地上げもすごかったですねバブル。
知人は高騰した狭い土地を売って郊外に広々とした新築と交換してうまくやりました。
私もVHS録画テープが山積みされてますが、
さすがに2000本もあると一生かかっても見れませんね。
DVDにして便利すぎて過去には戻れません。
物欲をなんとかしなくては、そろそろ身辺整理の時期が近づいているような。
返信する
米国が住宅バブルなんて、1-2年前おどろきました。 (あんのん)
2008-09-27 14:18:36
>物欲をなんとかしなくては (山本)氏

米国が住宅バブルなんて、1-2年前おどろきました。
米国が不況で日本車を大ハンマーで壊している写真が
脳裏に焼きついていたものですから、

村上春樹のプリンストン教授体験記「やがて悲しき外国語」に、村上がいつものジョギングをしていると、ボストン郊外の路上に日本車があって{1回1ドル}のハンマー殴らせ屋がビジネスをしていたと書いてあります。

西海岸をレンタカーでドライブをしていたら、国道101号の周りは、セスナなどの飛行機だらけ、ざっと数千機、何に使うのかと聞くと、資本家は国土が広すぎて、車ではたどり着けないのでまずセスナである程度飛んでから、そこの車に乗るとのこと。

サンノゼ(シリコンバレー)に「怒りの葡萄」のスタインベックの屋敷が2億円で売りに出ているから買わないか。
坪数は1万坪以上だと持ちかけられました。

坪2万円である。平成1年当時日本なら鎌倉が坪300万円ぐらいであったから、日本の土地を全部売ると米国全土買えると言われたものです。

あれほど広い米国が住宅バブルとは、去年何人かに土地バブルなのか、家のバブルなのかと聞きましたが、
建売(又はマンション)バブルでもある。というわけのわからん答え。

でも、ふたを開けたら、300坪上物100坪の邸宅を買ったのは、メキシコ移民の時給1000円の労働者。買値は7000万円・・・「おらでも買えるっちゅーで、買っただよ」とTVに。

書類は不動産屋がすべて偽造。
偽造は中国だけでなく、米国でも100兆円単位でやってたんですね。

金融工学を名乗る詐欺師の会社が、100兆円も組み合わせ住宅ローン債権を売り出し、その会社の運用委託部門が腹いっぱいその債権を買って、今大倒産。

漫画ですね。リーマンの会長の年棒は毎年100億、退職金は300億とのこと。

みずほ銀行(元の興銀)が一般から0.5%で集めた金を1兆円プライム系ローン商品で運用して、金利差5%を寝ていて鞘取り。会長は若手女性記者と不倫。
今年6000億円の損失計上。
漫画です。

yesさん、この漫画絵図、覇王の船のあとに取り組んだらどうでしょう。まだ、誰も漫画化していませんから。

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コンピューターゲーム怖い (ふじもん)
2008-09-27 17:44:32
私も大のゲーム好きですが、ホントこの魔性は恐ろしいものですね。

学生時分はシュミレーションゲームを毎日毎日、ひたすらやっていました。光栄の「信長の野望」「三国志」「提督の決断」「ウィニングポスト」、まさにこのタイトルに何百時間、いや千時間を越える若い人生をつぎ込んでいました( TДT)

なんと言う無駄!



今年は今年で、アイレム制作の隠れた傑作アクションRPG「バンピートロット」に三十時間はつぎ込んだような気がします。しかも全然やり足りてない!

人間、なかなか反省は出来ないものですね…。
返信する

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