( この写真は、東京豊島区椎名町の写真である。ガンさんやJプロスタッフがよく飲み歩いた
駅北側の商店街である。《 2007年1月、撮影 》 )
【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】
その32
漫画家に成れないから自殺したり精神を病んだりする( ごく一部の人です
が )のではなく、面白い漫画を描けずに苦しみもがく事でそうなるのです。
実際、漫画から足をあらう事で精神病が治ったという人を何人か知っていま
す。
30歳、40歳になっても面白い漫画を描けずに自殺したり精神を病んだりす
る人がいる一方で、18歳、19歳でサクサク面白い作品を発表するセンセー
方がいます。 一度、頭をブチ割ってノーミソを見たいものです・・・・
しかし、このセンセー方は「 なんで描けないの? 」「 こんな事簡単でしょ
? 」「 ホントに頭バカ過ぎ? 」などと、こちらの頭の中にタケヤミソでも
混じってるんじゃないかとでも言いたそうな顔つき・・・・・・
漫画を描けない苦しみと生活のひっ迫は、その苦しい状態から逃避する事に
時間をかける様になります。
ガンさん( 仮名:羽賀 司郎、東京出身、1980年当時30歳 )は机に向かっても
成果を上げられない状態や生活上の責任から悩む( 自分を見つめる )時間
がなくなっていきます・・・・・。
短期のアルバイトと浴びる様な飲酒・・・・。 日々の生活に追われる内に、
机の上にはホコリがたまり、夢はむなしく消えて行く・・・・・・。
毎日のように傷付け合った妻も老母も、もういない・・・・・・
『 もう漫画なんて絶対描かない!見るのもヤダ! 』
ガンさんがそんな風に考えるようになったのもごく自然な事だったのかもし
れません・・・・。
こうしてガンさんはすさんだ心のままでフラフラと孤独な生活を生きていっ
たのです・・・・。 山谷の労働者となって、木賃宿に寝起きし、財布の中
には千円札一枚ない生活・・・・・。
今日は道路工事、明日は建設現場・・・・ もうすっかり漫画の事など考え
ない・・・・・ ボサボサ頭と無精ヒゲ、あれほど女にモテた色男が見る影
もありません・・・・・・。
その同じ頃・・・・・ 1981年にJ先生の「 ○ンクのカーテン 」がヒットし
ます。 1983年には、「 ○ンクのカーテン2 」が発表され、美保純主演による
映画化、さらにアニメ映画も製作されます。 世の中はバブル景気。日本経
済は右肩上がりに上昇して行きます・・・・・。
Jプロの売り上げも右肩上がりに・・・・・ J先生やスタッフの仕事ぶり
はいつもと同じでも、目白の豪邸、伊豆の別荘、大型クルーザーとJ先生の
周りはリッチなオーラがあふれていました。
そして・・・社会の真っ暗な最底辺で沈んでいたガンさんに、光があたる瞬
間がやって来るのです・・・・・・・・・・
まるで奇跡の様に・・・・・
ガンさんの前に「 くもの糸 」が降りて来るのです・・・・・!
「 漫画家アシスタント 第4章 その33 」 へつづく・・・
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「第4章 その1」 「第5章 その1」 「第6章 その1」
「第7章 その1」 「第8章 その1」 「第9章 その1」
「諦めま章 その1」 「古い話で章 その1」
「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」
駅北側の商店街である。《 2007年1月、撮影 》 )
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その32
漫画家に成れないから自殺したり精神を病んだりする( ごく一部の人です
が )のではなく、面白い漫画を描けずに苦しみもがく事でそうなるのです。
実際、漫画から足をあらう事で精神病が治ったという人を何人か知っていま
す。
30歳、40歳になっても面白い漫画を描けずに自殺したり精神を病んだりす
る人がいる一方で、18歳、19歳でサクサク面白い作品を発表するセンセー
方がいます。 一度、頭をブチ割ってノーミソを見たいものです・・・・
しかし、このセンセー方は「 なんで描けないの? 」「 こんな事簡単でしょ
? 」「 ホントに頭バカ過ぎ? 」などと、こちらの頭の中にタケヤミソでも
混じってるんじゃないかとでも言いたそうな顔つき・・・・・・
漫画を描けない苦しみと生活のひっ迫は、その苦しい状態から逃避する事に
時間をかける様になります。
ガンさん( 仮名:羽賀 司郎、東京出身、1980年当時30歳 )は机に向かっても
成果を上げられない状態や生活上の責任から悩む( 自分を見つめる )時間
がなくなっていきます・・・・・。
短期のアルバイトと浴びる様な飲酒・・・・。 日々の生活に追われる内に、
机の上にはホコリがたまり、夢はむなしく消えて行く・・・・・・。
毎日のように傷付け合った妻も老母も、もういない・・・・・・
『 もう漫画なんて絶対描かない!見るのもヤダ! 』
ガンさんがそんな風に考えるようになったのもごく自然な事だったのかもし
れません・・・・。
こうしてガンさんはすさんだ心のままでフラフラと孤独な生活を生きていっ
たのです・・・・。 山谷の労働者となって、木賃宿に寝起きし、財布の中
には千円札一枚ない生活・・・・・。
今日は道路工事、明日は建設現場・・・・ もうすっかり漫画の事など考え
ない・・・・・ ボサボサ頭と無精ヒゲ、あれほど女にモテた色男が見る影
もありません・・・・・・。
その同じ頃・・・・・ 1981年にJ先生の「 ○ンクのカーテン 」がヒットし
ます。 1983年には、「 ○ンクのカーテン2 」が発表され、美保純主演による
映画化、さらにアニメ映画も製作されます。 世の中はバブル景気。日本経
済は右肩上がりに上昇して行きます・・・・・。
Jプロの売り上げも右肩上がりに・・・・・ J先生やスタッフの仕事ぶり
はいつもと同じでも、目白の豪邸、伊豆の別荘、大型クルーザーとJ先生の
周りはリッチなオーラがあふれていました。
そして・・・社会の真っ暗な最底辺で沈んでいたガンさんに、光があたる瞬
間がやって来るのです・・・・・・・・・・
まるで奇跡の様に・・・・・
ガンさんの前に「 くもの糸 」が降りて来るのです・・・・・!
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「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」
こんなおもしろいなら直接漫画にすればいいと思うけど。
それって素人考えなんでしょうね。
拙ブログをほめていただき、とてもうれしく思います! 本当に
ありがとうございます!
いったい何時になるやら分かりませんが・・・・・ 「漫画家アシス
タント物語」を漫画化するご提案・・・・・ 前向きに検討させていた
だきたいと思いますデス。(お役所的答弁!まったくアテになら
ない!)
老兵yes、すっかり腰が重くなってしまいました・・・・・
情けな・・・・・・
果実が塾して自然に木から落ちるように。
たまたまその人のもってるものがその時代とあっちゃったということもあるけどね
人それぞれ自分のなかでの時間が違うから精神がくずれなければ
そしてそれなりの環境と努力と才能があれば捲土重来を期しすことは
十分可能だとおもいますよ
編集や他の人にキミはだめだと言われて ああそうか と思う人はそれまでということですよね。
でも期待の新鋭・若干18歳など歌われながら連載ヒットまで行かず、全然期待もしないような二番手・三番手以下の新人がデビューしたりもする・・・
ヒットするまで才能有るのかは誰も分からずなんですよね
それは漫画業界に限らずスポーツや芸能音楽でもそんな感じですよね。
改めて当に一発大当てるって世界なんでしょうかね
素人の勝手な感じたことなんですけど
「人それぞれ自分のなかでの時間が違う・・・」と言うお言葉、まっ
たくその通りだと思います!
私もずいぶん編集員にはキツイ事を言われてきましたが、自分を
「ダメだ」と見限った事はありませんでした・・・・・ もし、ダメ
だと思えば本当ににダメ。
もし、大丈夫だと思えば大丈夫・・・・。確かにそうかもしれません。
人の浮き沈みは世の常。 人生、山あり谷ありでしょうか・・・・!
>Unknownさん へ・・・・
Unknownさんコメントどうもありがとうございました。
本当に先の事は分かりませんね・・・・ 今、元気に漫画を描いてい
のに、突然止めてしまう人もいたりして・・・。
私の周りでは、才能でスイスイ漫画を描く人より、絵は平均以下
で内容もイマイチ・・・・でも根性でしぶとくカジリ付く様なタイプ
の人が多いように思います。
私は毎日、自分に出来る範囲でやれるだけやれば良い・・・・・・・・
後は野と成れ山となれ・・・・・ってなポリシーで生きております!