漫画家アシスタント物語

漫画家アシスタントの馬鹿人生40年と、リタイア後のタイ移住生活。

漫画家アシスタント 第5章 その33

2008年03月13日 23時49分57秒 | 漫画
( この写真は、タイ・チェンマイ県の北、山岳部にあるメオ族の村です。川沿いにあるの
  で、ボートでそばを通った時に撮影しました。 1980年代には、山と川しかない、警察も
  保健所もない山岳地帯では、大麻やケシが栽培され、盗賊がばっこする異空間だったの
  です・・・。《 1995年1月 撮影 》 )
   
 
【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】

 
 
   
               その33
 
 
今回も漫画とは直接関係のない話がつづいてしまいます・・・・( 陳謝! )
 
私が初めてタイへ行った時( 1980年前後。25,6歳の時、ビクビク! )の
海外旅行で一泊目に体験した事なのですが・・・・
 
つまらない旅行本の影響で貧乏旅行がカッコイイ事の様に誤解していた私は、
初めてのホテルにも欧米のバックパッカーが多く利用する汚いホテルにチェ
ックインしたわけです・・・。 
 
その汚さ、横柄なフロント係、壊れたクーラー、ドロドロに汚れたバスルー
ム・・・・・私は自分の無知に舌打ちしたものです・・・・・。
 
そんな最悪のムードの中で、部屋に案内してくれた顔の黒い大柄な客室係が・
・・私をにらむ様に・・・( 一人旅オドオドしていた私にとっては、全てが
恐ろしく・・・ )
 
 「 ゲェラ~アッ! 」
 
と、言うのです。 私は意味が分らずに戸惑っていると・・・怒った様にその
言葉を繰り返します。 一瞬、その言葉が「 ゲラアウッ 」(Get out)に聞こ
えた私は・・・・

このホテルはボッタクリホテルか何ンかで、金だけ取って客を追い出す暴力ホ
テル(そんな物があるのか?)か・・・などと想像し、全身から冷や汗を吹き
出しながら・・・
 
 「 ゲ・・・ゲラ・・・アウッ・・・? 」
 
と、彼に喉を詰まらせながら・・・死にそうな声で問いかけると・・・
 
 「 ノ~ッ! ノ~ッ! ゲァ~アアル! 」
 
と、ニヤニヤ笑いながら胸を膨らませるジェスチャーをするのです!
 
 「 ガ~ル? 」
 
 「 イエ~ッ! ゲァ~アル! 」
 
 『 何ンだよ! 女か! こいつポン引きかよ! 』
 
私は100メートルを全力疾走した時の様にハーハー息をしながら・・・
 
 「 ノ~サンキュ~ッ! 」
 
何ンだかとてもホッとして、笑いをこらえながらそう言ったのを憶えています。
( 貧乏旅行に懲りたのか、2度目のタイ旅行は4,5年後になります )
 
バンコクのホテルに外国人男性が泊まれば、必ず客室係に「 女は? 」とか
「 若い女がいるぜ! 」とか、あいさつ代わりに言って来るのです。 しかし、
そんな事は当時の旅行本には書いてありませんでした・・・。
 
バンコクは勿論、タイの田舎町にも娼館(合法)が沢山あります。日本にある
風俗店の数に負けてはいません。日本のソープランドの料金の10分の1の料金
で遊べるわけです。 
 
そこは、まさに若い娼婦のテンコ盛り状態!
 
ですから、日本人は勿論、欧米、中東などから、わんさか男どもがやって来る
わけです。( 最近は日本人男性はさっぱりで、代わりに中国、韓国、アラブ系
がわんさからしく・・・ )
 
 
1989年1月、夜のチェンマイ空港に着いた私は、赤い発疹のある胸や腕を隠す
ための( 暑苦しい )長袖シャツが、バンコクよりも涼しい高地のチェンマイで
は、不自然ではない事に安堵したものです。 そして、空港前のロータリーから
佐々木氏( 調布市、会社代表取締役、50歳代後半 )が泊まっているホテルに直
行しました。
 
古くて長い城壁遺跡のある緑美しい街、チェンマイ。 その市街地の北部にある
トーキョージンジャーホテル( これは仮名ですが、実名も奇妙な名前です )。
当時はまだ新しくて小綺麗な高級ホテルでした。
 
ホテル代金はバンコク相場の2分の1ほど。 静かで落ち着いたホテルの雰囲気に
一安心。 早速、佐々木氏の部屋へあいさつに行くと、そこには佐々木氏の3人の
友人( 脂臭い男性ホルモンの塊みたいなオヤジ連 )と・・・・佐々木氏の妻・・
・・・ではなく・・・・「 現地妻 」・・・・の若い・・・・まるで子供の様な
女性が・・・・・・・・・・・!
 
 
 
 
            「 漫画家アシスタント 第5章 その34 」 へつづく・・・



 ★前の記事へ→ 「漫画家アシスタント第5章 その32」へ戻る 】



 
                『単行本制作状況』と『お知らせ』も併せてご覧下さい!
 
 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 単行本制作状況 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ★ 表紙の制作に手間取っており・・・
 
私が出したいくつかの表紙のプランと資料が全て却下され、新たに
撮影した資料写真(50枚ほどの中から選抜)も却下!
 
ついに、別アングルの追加写真と私のイラストを求められ、数日かかっ
て、やっと写真を撮影。イラストも今日(3月12日)完成!
 
しかし・・・これでOKが出るかどうか・・・まだ、分らないのです・・・・・。
 
こんな事で、3月末の発売に間に合うのでしょうか・・・・・かなり怪しく
なってまいりました今日この頃であります・・・。
 
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 

 
【 各章案内 】   「第1章 改訂版」  「第2章 改訂版」  「第3章 改訂版」
          「第4章 その1」  「第5章 その1」  「第6章 その1」
          「第7章 その1」  「第8章 その1」  「第9章 その1」
          「諦めま章 その1」   「古い話で章 その1」
          
「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」




コメント (33)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 漫画家アシスタント 第5章... | トップ | 漫画家アシスタント 第5章... »
最新の画像もっと見る

33 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今はネットがあるので・・ (ラティ)
2008-03-15 02:07:13
ほんと、ネットがあるので。。いろんな情報が
あっていいですよね・・今は・・
でもほんのちょっと前だと、、少しマイナーだと
あんまり、情報もなくて大変でしたよね。

このころは、まだタイって、日本人が今みたいに
死ぬほど行ってなかった時期なんですよね?

今はかなりマニアックな土地でも・・絶対
誰か行ってて、そして絶対にだれかブログなんかに
書いてて・・状況が調べれるようになったりして・・
ついでに、マニアック土地だと、なんだか
マニアックなものが好きなもの同士親近感が
沸いて、交流もしやすいですよね。

ああ、わたしも、バックパッカーしたいです><
しかし、、最近思ったんですけど。。これって
一番の贅沢ですよねー。お金もそこそこあって
そしてなによりも、ふんだんにある自由な時間が・・
ないとできません。。

それにしても、、先が気になります!!
ああ、どうなってるの社長><
返信する
ラティさん、コメントどうもありがとうございました! (yes)
2008-03-15 04:44:01
 >このころは、まだタイって、日本人が今みたいに死ぬ
 >ほど行ってなかった時期なんですよね?
 
そうですね・・・。 今の5分の1位でしょうか・・・。 この頃(80年代中
半)から、だんだん増え始めていったって感じだと思います・・・・。
 
バブル景気と円高に正比例して、どんどん観光客が増えていきまし
たね。 しかし、日本人の集団売春観光、児童買春などマスコミで騒
がれる様になってからはすっかり観光客の質も変わって来ました。
 
今では、女性同士、夫婦、学生、シニア・・・と、すっかり観光客の顔ぶ
れが変わりました。 20年、30年前の陰気な中年男性の影は少なく
なった(目立たなくなった)みたいです・・・。
 
旅で人の「人情」や本当の「親切」に触れたければ、貧乏旅行がお薦
めですが、高度なサービスや「安心」はリッチな旅行でないと得られ
ません・・・・・・
 
しかし、リッチな旅行で得る「人情」や「親切」はすべて、こちらのフト
コロが目当ての「サービス」にすぎないので・・・なんか虚しいんです
けど・・・・・・・・。
 
ところで、本編の「社長」さん・・・。現地妻は少女の様に若いのです・・
・・・しかし・・・・・正確な年齢が分りませんでした・・・・・。
 
見た目は15,6歳・・・でも・・・本人は24歳だと言っていました・・・正直
信じられません・・・・。小柄で美形。目の大きな娘さんでショートカット
にジーパンが可愛く似合っていました・・・・・。
 
彼女が下腹ばかりがヒキガエルの様にデップリとした50過ぎのオヤ
ジと一緒にいる姿を今でも複雑な気持ちで思い出します・・・・・。
 
普通、可愛い女性を連れていたら、羨ましい気持ちが起こるはずな
んですけどね・・・・・・
 
ラティさん、この話をあんまり書いてしまうと本編で書く事がなくな
るので、この辺でご勘弁を・・・!
   
返信する
Unknown (だから我輩は猫であると何度言(ry)
2008-03-15 12:45:51
こんにちは。名無しです。

前のニンジンダイエットの話ですけど、粉ミルクを飲めばいいと思うんですよね。蛋白質と脂質が若干不足気味ではありますが、栄養バランスの完璧さでこの食品に勝るものは今の所ないんじゃないかと思います。
安い物で1280円くらいですし、調理の手間もなくオススメですよ。
返信する
名無しさん、コメントどうもありがとうございました! (yes)
2008-03-16 03:30:14
名無しさんのコメントがあと20年ほど早く届いていれば・・・・・あんな
悲惨な目には遭わなかったのに・・・・・・・(残念!)
 
それにしても・・・赤ん坊の粉ミルクとは・・・! いや、これは・・・なか
なかの妙案ですね・・・!
 
もし、またダイエットをする事があったら、名無しさんの話を是非参考
にしたいと思います!
 
返信する
信用できない編集部内 (kozirou)
2008-03-16 18:35:11
7年ほど前、Kという大手出版社に初めて投稿しました。結果を聞く為にTELしたところ、「こっちからTELしようと思ってたんだ、残念ながら今回は賞に入らなかったけど、次送ってくれる?可能性のない人にはこんな事は言わない」等とほざいていました。しかし、後日、その本の中に掲載されていた作家には明らかに投稿した私の作品のパクリと思える描写が掲載されていたのです。友人も同意していました。おそらく、投稿作品の評価は現在連載中の作家と共に評価する為と思われますが、いくらネームが浮かばなかったとはいえ、投稿してきた作品の一部やネーム、雰囲気をぱくってしまうというのはどうかと思います。私に限らず、他の投稿者も餌食になっているかも知れません!!投稿者は、連載作家のアイデア提供者ではありません!!著作権などない投稿者はアイデアをぱくられまくるだけではないんですか?誰かこんな経験したことありませんでしょうか?
返信する
確かに信用できない所は・・・。 (ゆうじん宇宙船)
2008-03-17 10:01:51
確かに信用できない編集部は残念ながら
存在いたします。

kozirouさんの場合ですと、kozirouさんの作品を
拝見していないんで今は判断がつきかねるのですが、

「アイディアの盗用」と言う物は有るみたいです。

僕の場合ですととある出版社に投稿した作品と
似たような、と言うより

「ひょっとして参考にしたのかな?」

くらいの事は有りましたが、メジャー作家さんですし、
有り得るとしたら担当さんが「こんな風なアイディアが・・・」
とか口で言った程度が考えられるくらいで全然
分かんないんですが、キャラの名前も被ってたんで
ちょっと嫌でした(笑)

聞いた話ですととある作家さんのアシさんが

「こんな作品を描きたい」

と言ったのを翌月にまんま作家さんが使って、
アシ皆でストライキを起こした・・・と言う話です。

さすがに謝ったそうですが、

「こういう事はまた有るかも知れないよ?」

とコメントされたそうです。
作家さんの良識の問題でしょうね。

或いは編集さんが

「凄いアイディアを見つけたんだ・・・!」

と作家さんに打ち合わせの時に言って、
作家さんが知らずに使ってしまうとかですかね。

作家さんは忙しくて時間が無くて良く分からないで
編集さんのアイディアをそのまま使う事は
全然珍しくありませんから、


あと、僕の場合は「アイディア」どころか
「作品」その物を違法に使われたんで、現在
弁護士さんと法的に掛け合っております。

返信する
疑心暗鬼 (ハヤブサ)
2008-03-17 10:22:00
ぱくりというのはそのまんまを盗用したことであって雰囲気がにてる
ぐらいのものは漫画に限らずほかの分野でもいくらでもありますね。
オイラなんかでもぱくりとまではいわないけど自分が前に出した
ものににてるとおもわれる作品をときどき目にするけどよくあること
ぐらいの感覚ですよ。
確かに自分の専攻作品にはにてるけど、なるほどこういうふうにすればもっと面白くなったのにとかその作品をみておもったりすることもありますね。
懲りずにもちこんで疑心暗鬼にとらわれずドンドンいくほうが早いですよ。
イエスさんの師匠のJ先生も 流れる雲のごとし、、とかいってますしねエ
返信する
確かに (kozirou)
2008-03-17 12:00:16
ゆうじんさんのコメントを見てびっくりしました。名前が被るなんて絶対信じられませんよね!!名前ってのは、読者の中に印象として残る部分の大事な一つですよ!!作家さんに打ち合わせの時に言って、
作家さんが知らずに使ってしまうとかですかね←これはもう完全に容疑が固まりました。
はやぶさ様アドバイス有難うございます。しかし、自分自身まだその疑心暗鬼が抜けていません・・・。何度も掛け合えば本当に自分のアイデアとしてみてくれるのか・・と思ってしまいます。けれど、編集部内のこんな悪癖ともいえる行動は世の中に公表されるべきだ思っています。こんな事は本当にあってはならないことなんです!!まだ世の中に公表すらしていない作家自身一生懸命考えたアイデアを何の苦労もなく参考にして自分の物にしてしまうという行為は絶対に許せません。既に世の中に出て活動し、公表しているアイデアならまだ自分としては救いはあるんです。
返信する
僕の場合は・・・。 (ゆうじん宇宙船)
2008-03-17 19:19:18
シュチュエーションが似てた、くらいで
全然違う話でしたから、たまたまでしょうね。
ただ、その時はその出版社で最終選考まで
残ってた時期と同時だったんでつい疑って
しまったんですよ。

疑心暗鬼は良く分かりますから、どうでしょう?
利害関係の無いyesさんに見て貰うというのは?

或いはハヤブサさんの言うとおりで、
次の作品を頑張ってどんどん行くのが正解かも
知れませんよ?

でも、個人的にちょっと読んでみたい気が
いたします。
返信する
いえいえ・・・。 (ゆうじん宇宙船)
2008-03-17 19:25:15
僕の場合はたまたまでしょうね。
どうでしょう?疑心暗鬼が解けないのでしたら
yesさんに見てもらうとか?

利害の関係ない人であれば問題は無いのでは?

或いはハヤブサさんが書いている通り、でしょうね。

他社に持ち込んでみるか、新しく書き下ろして
どんどん行くべきかも知れません。

とにかく立ち止まっていては話になりません。

でも、個人的に
返信する

コメントを投稿

漫画」カテゴリの最新記事