『そぞろ歩き韓国』から『四季折々』に 

東京近郊を散歩した折々の写真とたまに俳句。

四季折々147   横浜美術館1

2013-09-06 16:04:27 | まち歩き

横浜美術館に行く。モスクワのプーシキン美術館展をしているが、写真は禁止されている。禁止されていないものを撮った。

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横浜美術館。JR桜木町駅からすぐ。

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横浜美術館の前の池。
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暑い日なのでミストが嬉しい。

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横浜美術館の入口。

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ホールにプーシキン展の垂れ幕。

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看板。
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翻訳  朴ワンソの「裸木」35

2013-09-06 15:08:42 | 翻訳

 

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翻訳  朴ワンソの「裸木」35<o:p></o:p>

 

113頁 1行目~115頁 2行目<o:p></o:p>

 

           9<o:p></o:p>

 

 私は出入口に足を踏み入れるや否や、オクヒドさんが出勤しているかを真っ先に確認した。私は踊るように弾んだ足取りで売場を横に突っ切った。良い事は予告なしに来るから一層楽しかった。<o:p></o:p>

 

「明けましておめでとうございます」<o:p></o:p>

 

「明けましておめでとうございます」<o:p></o:p>

 

 私は清掃婦の小母さんや雑役夫の小父さんに近づいて、いろいろな人に新年の挨拶をした。<o:p></o:p>

 

 絵描き達もオクヒドさんと握手して、今日が初対面のように挨拶をしていた。<o:p></o:p>

 

「具合がわるくて1度もお伺いすることもできず、もう全快なさったのですか?」<o:p></o:p>

 

 口数少なく温厚なチンさんがとても礼儀正しい。<o:p></o:p>

 

「それは大変で、何もない人には無病がなによりで…」<o:p></o:p>

 

「あの血色のいい顔色がとてもげっそりしましたね。まったく。さあ煙草…」<o:p></o:p>

 

 金さんと銭さんも善良だ。これで今まで挨拶すらせずに、必死に歯を食いしばっていたオクヒドさんと絵描き達が自然に初めての挨拶を交わしたわけだった。私も何かちょっと加わりたかった。<o:p></o:p>

 

「明けましておめでとうございます」<o:p></o:p>

 

 私は絵描きの一人一人に心から幸福を与えたい、そんな挨拶をしてから、オクヒドさんにも「明けましておめでとう」という声をかけてから、<o:p></o:p>

 

「もう治りましたか?」<o:p></o:p>

 

と小さく付け加えた。<o:p></o:p>

 

「うん、おかげさまで」<o:p></o:p>

 

 彼もやや低く返事をして、それで私は十分だった。<o:p></o:p>

 

「ミス李。一歳年を食ったから見違えるほどきれいになったね」<o:p></o:p>

 

「ミス李、今年は嫁入りしなければ。こんな所に長くいてはいけないよ」<o:p></o:p>

 

「どうして人石、ミス李が雑種の子にさらわれるかもしれないと怖がるんだい?」<o:p></o:p>

 

 絵描き達は皆銭さんの真似をして、ヤンキーを雑種の子と呼んでいた。<o:p></o:p>

 

「世の中で会えないので、朝鮮人の独身男は喧嘩の場に引っ張り出されていて、上品な若い女を雑種の子に全部奪われるようになったから」<o:p></o:p>

 

「や、人石、そんな心配なんかやめて、あんたの女房でも奪われないように、早く雑種のペアの絵を描けよ」<o:p></o:p>

 

「そうだ、そうだ。あんたも久しぶりに正しいことを言ったよ」<o:p></o:p>

 

 酷い冗談を言いながら煙草を1本ずつ吸ってから、絵描き達が画材を取り揃えている間、私は写真を分け始めた。昨日一日休んだだけなのに、仕事が手に慣れなかった。背中にオクヒドさんを意識することだけで、静かな充実感に満ちて、充実感にまだ慣れていない私はちょっとときめいた。<o:p></o:p>

 

 まだ片付けられないクリスマスツリーは、ごてごてと金紙銀紙をかけたまま、腐る間もなく赤く青いウインクを送って、ヤンキーが担ぐトレンチコートから、かすれた声が〈パピラブ〉と歌って、そんなことが少しも嫌ではなかったけれど、こんなことのためだろうか、気持ちがなかなか落ち着かなかった。<o:p></o:p>

 

 向き合って見える〈キャンディ カウンター〉でダイアナが米軍にお菓子を販売して、ドルを計算する度に薬指にダイアが煌めいた。間違いなくダイアのために準備したような繊細できれいな手だった。

         -続ー

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